東大地理の入試問題には「論述の問題数が多い」「図表の読取りを用いた問題が多い」という特徴があります。
東大地理を実際に受験した先輩方からも
- 「時間が足りなかった、最後まで解けなかった…」
- 「図表問題にてこずった…」
- 「日本地誌が対応不足で答えられなかった…」
などの体験談が寄せられています。
本番で悔しい思いをしないよう、今からでもできる東大地理得点アップのコツをお教えします!
◆時間を意識しよう!
東大地理の論述問題は、1問の字数が30~90字と少ないため、「なんか楽そう」と思っている人も多いでしょう。しかし、これが約20問、総字数1000字近くとなると話は別です。さらに試験時間150分で2科目を解答するため、地理は1問を2~3分で解答する計算になります。また、1問の配点が少ないため、1点1点、確実に正解する必要があります。
「解けるはずの問題なのに、時間が足りずに解答できなかった」というのは非常にもったいないことです。東大地理の問題は難しい内容の問題は少ないため、時間配分をしっかり行い、すべての問題に解答するようにしましょう。時間を計りながら過去問や即応問題に取り組み、時間感覚を体に叩き込んでおくとよいでしょう。
なお、東大地理の論述問題は問題文に「○○について説明しなさい」「△△と□□を比較して説明しなさい」のように、答えるべき内容が示されています。問題内容をよく読み、問われたことに対してバランスよく答えることを心がけましょう。
◆図表を攻略せよ!
東大地理では図表が多く示され、その特徴や理由を説明する論述問題、該当する地名や項目名を解答する単答問題などが出題されます。図では分布が集中するところ、表では数値が偏っているところ、急に上昇したところに着目し、それがどうして起こったのかを、説明できるようにする必要があります。
統計は細かい順位や数値を覚えるというより、大まかに傾向をつかむようにしましょう。理由をメモするのもよい方法です。
また、図表の国名や項目名を答える単答問題は、東大では出題の割合が高いので、確実に得点しましょう。判断の引き出しを増やすために、地理の基礎知識を確認しておくこともおすすめします。
◆日本地誌対策を忘れずに!
東大地理では例年、日本に関する内容が出題されています。日本地誌は高校地理での扱いが少ないため、対策が手薄になりがちな範囲でもあります。日本のことだからと軽視せず、地域ごとに都市・人口・産業の特徴まとめたものを見返したり、他の国公立大の日本に関する問題を解いたりするようにしましょう。
また、過去には地形図の読図問題も出題されていますので、地形図から地形や土地利用の特徴を簡単に説明できるようにしておきましょう。京都大学や共通テストなどの地形図問題を数年分まとめて解くのも勉強になります。新聞やニュースの内容も、問題のテーマになることがありますので、地理に直結しそうな内容をチェックしておくことをおすすめします。
◆最後に
試験本番直前のこの時期、不安から新しいことに手を出しがちですが、間違えた問題にもう一度取り組むなど、これまでの復習も行いましょう。同じような問題が出題されたときに大きなアドバンテージとなります。
また、地理は世界史のようにどの問題から取り掛かるか、という順番はありませんので、問題をよく見て、解けそうなものから取り組んでいくのも着実に得点するポイントとなります。
これらのことを頭に置き、東大合格を掴み取ってください。Z会スタッフ一同、応援しています!
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