12月〜1月中旬の「共通テスト直前期」に必要な東大対策とは?共通テスト対策と個別試験対策とのバランスなど、受験生が悩みがちなポイントについて、東大生の先輩がアドバイスします。
受験生のお悩み
東大に合格した先輩にお伺いします!
「共通テスト直前(12月〜1月中旬)」の勉強計画を立てる際のポイント、注意すべき点は?
東大生が回答!
「共通テスト対策を中心にしつつ、個別試験対策もゼロにはしない」という先輩が多いようです。
共通テスト直前の時期には、基本的には共通テスト対策をメインに据えるのがよいと思います。文科一類であれば、例年、第一段階選抜合格者の平均点は8割を超えます。目標点を多少下回っても合格できるようにしておくには、ある程度高い目標と意識をもったほうがいいでしょう。
ただし、個別試験対策については、完全に0にするのではなく、共通テスト対策とうまく組み合わせましょう。例えば、共通テストの国語や数学の解答を、選択肢を隠して自分で記述して解くことで、個別試験の練習にもなります。個別試験の記述の勘も維持できるようにしていってくださいね。
個別試験対策の完成度にもよりますが、共通テスト対策の範囲内に収まらない「記述対策(特に英作文)」「数Ⅲの演習」は少しでも継続した方が安全です。共通テスト後に、いわゆる「マークぼけ」で、スムーズな個別試験対策移行ができなくなる受験生が、毎年一定数います。そうならないように注意した上で、可能な限り共通テスト対策に寄せていく形が好ましいです。
ただし、共通テスト対策と個別試験対策のバランスは、現状の分析を基に判断するのが重要です。
共通テスト直前の1カ月に行う共通テスト対策としては、問題形式に慣れて目標点に到達できるように演習を繰り返し行っていくというのが基本になります。予想問題などに取り組む中で「時間が足りない」ということであれば、これからその時間制限に対応できるよう演習していく必要があります。
具体的には、Z会の共通テスト攻略演習やZ会の実戦模試などで繰り返し時間を測って問題を解いていきましょう。解く中でより苦手な分野や時間がかかる分野などが出てきたら、その分野をより重点的に演習していってください。
もちろんそれですぐに「時間が足りるようになった」「目標点に安定して到達できた」ということになれば、個別試験対策の分量を増やすなどして時間を有効に使えばよいです。学習の目的は、本番に目標点に到達することですから、それが達成されるように柔軟に学習計画を組んでいきましょう。
共通テスト対策と個別試験対策の比率は、共通テストの問題で現状どの程度得点が期待できるか(=模試などの同形式の問題演習で得点できているか)によって異なります。
90%以上の得点が期待できる場合には個別試験対策を基本とし、共通テスト対策は少しに留めてよいと思います。
80%から90%の場合には、苦手な分野の復習や共通テスト形式の問題演習に取り組むなど、演習量を増やしたほうがよいでしょう。
80%未満の場合には基礎力が足りていない可能性があることから、共通テスト形式での演習や基礎に立ち返った学習が必要です。
一般的な東大の受験生を想定するならば、年内は個別試験対策の時間を極端に減らす必要はありません。直前の2週間程度は共通テスト対策に専念するのがよいと思うので、それまではバランスよく学習することが求められます。
12月は模試の受験もおすすめ。直前演習として有効活用しましょう。
遅くとも12月以降は共通テスト対策の頻度を増やしていきたいですね。マークはすぐに自己採点がしやすいので、復習をスムーズに進めて、共通テスト直前期にも個別試験対策を続けられるとよいでしょう。
12月は模試の受験をおすすめします。もし思うように得点できなくても、直前期の模試や予想問題は意図的に難易度を上げている場合があるので、特に気にしなくても構いません。直前に難しいものを解いておくことで、本番を簡単だと錯覚させる目的です。模試は各予備校の癖が出やすいので、単純に演習の一環として利用しましょう。
直前期に全教科の問題を制限時間内に解く練習として、各予備校の模試のうち1本は受験する人が多いです。
仮に受験しない場合には、Z会の『共通テスト攻略演習』やZ会の『共通テスト予想問題パック』などをきっちり時間を測って取り組むと、模試受験に近い効果を得ることができます。
Z会からのアドバイス
12月・1月の受験対策については、先輩からもさまざまな意見が寄せられましたが、「これが正解!」という必勝法はありません。大切なのは、ここまでの自分の習熟度をふまえて、バランス・時間配分を判断すること。現在の実力を正確に把握したうえで、先輩のアドバイスも参考にして、計画的な学習を進めましょう!
Z会の『共通テスト攻略演習』の12月と1月教材は、2025年度入試の変更点(国語 大問3や情報Ⅰなど)にあった予想問題を出題。受験科目すべてをカバーできる7教科17科目セットでお届けするので、入試本番前のシミュレーションとしてお役立ていただけます。
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