スケジュール編

東大生が教える自宅学習での工夫【スケジュール編】

今回のテーマは「自宅学習でのスケジュールの立て方」です。「自分でスケジュールを組み立てるのが難しい…」「立てたスケジュールを計画通りに進められるか心配…」などのお悩みに、Z会を受講して合格を勝ち取った東大生の先輩が答えます!

受験生のお悩み

東大に合格した11名の先輩にお伺いします!
自宅学習のさい、スケジュールはどのように立てていましたか?また、計画通りにいかないときにどのように修正していましたか?

東大生が回答!

最も多かったのは、「計画を細分化して考える!」という意見でした。そして計画通りに進められなかった場合、「優先順位を立てて、本当にやるべきことに絞る」といった工夫がいいのかもしれませんね。

私は、まず長期的な目標から考え、それを1カ月、1週間、1日…とだんだん期間を小さくし、具体的な勉強計画を立てていました。
スケジュールを立てるときには、「自分の現状を把握すること」を大切にしていました。まず、「今、何ができていて、何が足りないのか」「合格のためには何が必要か」を教科、分野ごとに分析します。そこから、3カ月後には何ができるようになっていたいかという中・長期的な目標を考え、そのためにやらなくてはいけない教材を具体的に書き出し、それを1週間単位まで落とし込んでスケジュールを立てていました。
スケジュールが計画通りにいかない時は、できるだけ早く計画を見直しましょう。「期間に対して量が適当だったか」「やるべきことを漏れなくやっていたか」という点に注目するとよいと思います。計画を見直すさいには、優先順位を意識して新しいスケジュールを考えましょう。短期的なスケジュールの乱れはあまり重要ではなく、最終的に目標を達成することが重要です。やるべきことに優先順位をつけて、優先順位の高いものから順番にスケジュールを立てるようにしましょう。

(東京大学理科二類1年)

まずは1年全体を通した計画を作り、そこから1カ月、1週間…と細かくしていくようにしました。計画から逸れたときには、「2周目以降の演習では間違えた問題のみ解く」「インプットからアウトプットへと早めに移行する」などの工夫で勉強量を減らして、計画と現状をすり合わせて調整しました。

(東京大学理科一類2年)

スケジュールは、ゴールから逆算することを常に意識して立てていました。例えば、入試において満点を取る必要はなく、東大であれば7割弱を取れればおおむね問題ありません。「入試当日に7割取るために、夏の時点でどのくらいの達成度にいたらよいのか」など、ゴールからの引き算で考えるようにしていました。
また、「1カ月以上の単位」と「1日単位」の2つのスケジュールを作成していました。そうすることで1日単位の計画を予定通りに実行できなかったとしても、中長期的な計画に沿って修正することが簡単になりました。

(東京大学教育学部教育実践・政策学コース3年)

スケジュールは1週間単位で立てて、部活動や委員会活動など、勉強以外の予定に合わせて調整できるようにしていました。計画通りにいかない場合は、生活を振り返って無駄な時間がないか探ったうえで、それ以降の演習量を調整しました。

(東京大学前期教養学部文科二類2年)

私は、1つのことを集中してやる日といろいろなことをやる日を作り、できるだけ毎日の計画にバリエーションをつけるようにしていました。予備日も作って進めたのですが、なかなか計画通りにいかないことが多かったです。計画通りにいかないときは、即座に計画を作り直すというよりは、優先順位を決めて1つずつ進めていき、ある程度挽回できたら再び予定を立てるという方法を取りました。

(東京大学文科三類2年)

また、「模試」や「定期テスト」を基準に考える!という先輩も多いようです。

模試やテストなどの目標を最初に設定して、それに向けて「今、自分に足りないものは何か」「どうすれば実際に点が取れるのか」を自己分析し、1週間単位くらいで計画を立てていました。計画を進める中では、月曜日にできなかった分は火曜日に回すなど調整しながら、最終的には時間がある週末で一気に挽回し、それでも計画通りにいかない時は翌週に回すなどしていました。
ただ、実際には計画通りにいかないことのほうが多かったです。計画倒れをマイナスに考えるのでなく、「計画した中でここまではできた!」とプラスに考えたほうがよいと思います。
また、具体的な工夫としては、スケジュール帳にその日やるべきことを列挙し、どれに何時間使うかのイメージを最初に立てるのがおすすめです。そのうえで、タスクが終わるたびに消していくと、達成感が得られてモチベーションが上がります。

(東京大学文科三類2年)

一方で、「計画を立てるのに苦労した…」「計画はあえて立てない!」という先輩も…。

私はスケジュールを立てても全くそれを順守できず、結局立てた意味がなくなることの繰り返しで大変苦労しました。(実際、夏休み前に立てた計画の半分も終わりませんでした…)
理想が高すぎて、1日にできないほどの量を計画に入れたことが失敗の要因だと自覚しています。だから、できそうな量よりやや少なめで計画を立てるのがよいと思います。また、スケジュールを厳密に管理すると疲れてしまうし、達成できなかった時の喪失感が大きいので、計画に囚われすぎず、臨機応変に勉強することをおすすめします。

(東京大学文科三類1年)

スケジュールに関しては、「内容」と「時間」の2つを決めることを意識していました。受験生にもなると、各学習の所要時間のめやすがわかってくるので、その感覚をもとに教科のバランスを考えて取り組んでいました。
私はどちらかというと計画性は乏しいほうだったので、学習スケジュールはその日の朝に考えることにし、前もってスケジュールを立てる時間は設けませんでした。また多少スケジュールが狂っても深くは気にしませんでした。やや緩く捉えるくらいの姿勢が、長い受験勉強にはちょうどよかったと思います。

(東京大学文科三類2年)

スケジュールは長期的に立てていました。模試(特に大学別模試)を基準にして、そこまでになにをするべきかを考えていました。
ただ、私は計画を細かく立てても計画通りいかないことに嫌悪感、罪悪感を抱き、モチベーションの低下を生んでしまうことがありました。また、計画通りできても当たり前という気持ちになってしまいがちでした。そこで、毎日の勉強を記録することで可視化し、モチベーションを高めつつ自分の学習を客観的に見つめるようにしました。

(東京大学教養学部理科二類1年)

スケジュールはほとんど立てず、その時に自分がやりたい勉強をしていました。「今日は日本史の気分!」という時は日本史をやりましたし、逆に「数学をやらないといけないけどやる気が起きない…」というときは思いきってその日はやらず後日に…ということもありました。

(東京大学文科三類2年)

私は気分が乗らないと全然集中できないタイプだったので、細かい計画は立てず、その時にやりたい教科を勉強していました。ただ、「Z会の毎月届く教材には遅れずに取り組む」ことは意識していました。高2のときに溜めてしまったこともありましたが、焦って取り組んでも身につかないと思い、夏休みなどに集中して取り組みました。計画よりも遅れた場合も、焦って取り組んでしまうと内容が身につかないですし、さらに焦りが増してしまうので要注意です。

(東京大学教養学部理科一類2年)

Z会からのアドバイス

いろいろな意見がありましたが、いかがでしょうか?スケジュールを立てるうえでは、「合格から逆算する」という点だけでなく、「自分の性格や好みに合わせる」ことも重要です。自分に合わせたスケジュール管理で、自宅学習を着実に進めていきましょう!

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