いよいよ個別試験直前期。東大漢文では、実際の東大受験生のなかでもどのように対策すればよいか悩みの種となりやすく、かつ、実際の入試でも合否を分けるポイントとなりがちな「字義・句形」の答案への反映方法についてアドバイスします。入試本番で確実に合格点に到達するための最終チェックとして、ぜひ参考にしてください。
▼過去に東大を受験した先輩たちの悩み
東大漢文に関しては、例年夏頃から入試直前にかけて、東大受験生から次のような悩みが多く寄せられます。
●返却された模試の結果を見たら、漢文で信じられないほど点を落としてしまっていました。内容はつかめたし、自分では高得点だと思っていたのですが……
●国語はずっと苦手であり、いつも足を引っ張る教科でしたが、なかでも漢文がどうしても得意になれません。得点できたりできなかったり、点数も不安定なままです。
「自分では読めたつもりなのに、なぜか本番の得点に結びつかない」といった悩みが多いようです。また、「本番の得点源にしたいのに、なかなか得点が安定しない。得点を安定させるための方法がわからない」といった悩みもよく耳にします。
東大漢文も、古文と同様、例年の出題傾向として文章読解自体はそれほど難しくありません。狭い解答欄のなかで問いに対して的確に解答する簡潔な答案作成力で差がつく傾向にあります。そのなかで、「いかに安定して高得点を獲得するか」といった点で、悩みを抱える東大受験生が多いようです。
▼東大漢文 「字義」「句形」で差をつける答案記述のコツ
「点数が伸びない」「点数が安定しない」といった悩みを抱いている方は、そもそも漢文の基礎知識を十分に押さえられていない可能性をまず疑う必要があります。
「漢文については一通り勉強したよ」という方も、
- 「敢不……」と「不敢……」の意味の違い
- 「於」や「焉」などの「置き字」の用法
- 「百姓」や「四海」などの「漢文重要語句」の意味
といった事項まで含めて、しっかり知識として定着できていますか?
実際の共通テストや東大個別試験においても、こうした頻出の句形や知識事項からの出題はよく見られます。「知識事項として知っているか否か」で差がつく部分は、意識的に取り組んだ受験生とそうでない受験生とで、如実に差が出るポイントです。
不安に思った方は、まずはお手元の参考書で「句形のまとめ」や「漢文重要語」が掲載されている箇所を早急に一通りチェックし、知識の定着度を確認してください。英単語などの他教科の知識事項に比べれば、漢文で覚えなければいけない事項ははるかに少ないはずです。今からであっても、基礎的な知識の抜けがある場合は確実に補っておきましょう。
それができた方は、答案を見直して、解答のなかで、知識事項の理解がはっきりわかる答案になっているかを確認してください。
「○○形の文であることはわかったけれど、そのことをあまり考えずに答案を書いたら、全然得点が入らなかった」というのは、本番でありがちで、かつ、なんとももったいない失点といえます。
東大受験生の入試本番の声や、実際の再現答案例でも、「句形をあまり意識せずに文脈だけで考えた結果、『反語形』を反対の方向で訳して0点になってしまった」といった失敗例を多く目にします。基本的な句形・語句を正しく読み取り、答案へ反映できるという一見当たり前に思えることが、東大漢文攻略における重要な一歩となることを、改めて肝に銘じてもらえればと思います。
「これまであまり意識できていなかった」「入試本番で得点できるか心配」という方もご安心ください。Z会の東大対策講座では、長年の東大入試分析を踏まえた出題や、充実した解説・採点基準により、この記事で取り上げたポイントも含めて、入試直前期の到達度確認や合格水準までの〈あとひと伸び〉に最適な対策を行うことができます。
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