東大・京大受験生の方に向けて、「合格のために、模試をどのように活用すべきか」を東大・京大コース担当者が解説します。実際に合格した方々を見てみると、夏の模試を「学習の機会」として活用し、秋以後実力を大きく伸ばしていることがわかります。模試からの学びを最大化するために、第2回の大学別模試に向けて、以下を実践しましょう。
「自己採点」と「実際の得点」のギャップを確認しましょう
答案返却までに自己採点をしてみましたか?詳細な「採点基準」は載っていなくても、模範解答と解説を熟読し、自分の解答がどのくらいポイントを押さえていたか、分析はできるはずです。自分の答案を客観的に振り返る、極めて密度の濃い学習機会にもなります。
答案が返却されたら、自己採点と実際の得点がどのくらい一致していたかを検証してください。「自分では取れたつもりだったけど、実際は取れていなかった」設問こそ、あなたにとって最も復習が必要な問題なのです。
成績表から読み取りたい情報
成績表が返却されて、皆さんがやるべきことは「本番での目標とのギャップの把握」と、「今後の学習計画の点検・修正」です。
大学入試の目標は、「満点」ではなく、「全科目」での「合格点」の達成です。トータルでの合格点確保のため、各科目で事前に設定した目標得点(※これを設定せずに受験した方は、次回は必ず事前設定しましょう)に対して、自分の実際の得点がどのくらい差があったかという観点で振り返りをしましょう。この振り返りを通して
・目標との差が大きい科目の挽回のための、科目間での学習時間の優先順位の見直しを行い
さらに、科目ごとに、
・「方針は合っていたが最後まで解けなかった」「構文は把握できたが語句の意味が分からず失点した」などの、間違いの内容分析と自分の弱点の明確化をはかり
・「演習量の確保」「知識の補完」「解くスピードの強化」といった、秋以後の学習方針の確立
につなげます。
ここまで進めて、本当の意味での「模試の復習」が完了するのです。
9月以後の学習のポイント
夏の模試を通して、改めて「入試が時間との戦いであること」を皆さん実感したと思います。
毎年、合格する受験生は、9月以後、「解く順番」「大問ごとにかける時間」等を事前に入念に微調整しつつ演習を繰り返します。
1つ1つの大問に必ず制限時間を設定して取り組むことをおすすめします。想定外の難問が出た場合にも、慌てずに乗り切れる「本番での対応力」につながっていきます。
過去問を使い尽くそう!
まだまだ、過去問を十分に活用しきれていない科目もあるでしょう。
9月以後は、「傾向を確認する」といった目的から踏み込んで、「本番で採点者に伝わる正確な記述力を磨く演習機会」として、ぜひ、過去問にチャレンジしてください。
過去問対策におすすめ!
Z会の[特講]過去問添削 東大・京大
Z会の通信教育「[特講]過去問添削 東大・京大」では、プロの指導者が、実際の得点データや再現答案分析をもとに作成した本番同様の添削方針で、正確な採点と丁寧な添削指導をおこないます。Z会を使って過去問を活用し尽くしましょう。
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