特別インタビュー

文系学部の新しい学び

武蔵大学 三学部横断型ゼミナール・プロジェクト

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プロフィール

――これから三学部横断型ゼミナール・プロジェクト(以下、三学部横断型ゼミ)について、経済・人文・社会の各学部、それぞれの立場からお話をいただければと思います。

まず、皆さんご自身のことについて伺います。
高橋先生は経済学部で教鞭を取られているのですね。

【先生】私の専門分野は起業学です。ベンチャー企業論と言われたりすることがありますが、私個人としては「アントレプレナーシップ」という表現が好きです。どのように呼んでも、新しく組織を作って新しくビジネスを始める活動の調査研究であることには間違いはありません。

主な研究の1つに国際調査プロジェクトであるグローバル・アントレプレナーシップ・モニター(GEM)の日本支部代表としての活動があります。各国の創業活動、新しくビジネスを興す活動を、すべての調査参加国が、同じ基準でデータ化しています。このデータは研究・分析にだけでなく、政策判断などにも用いられる重要な指標になっています。

――人文学部ご出身の松橋さんは空気圧機器を製造する企業にお勤めですね。

【卒業生】株式会社コガネイの営業本部海外営業部海外業務グループに所属していまして、大きく3つの仕事を担当しています。1つ目が、ヨーロッパの代理店やシンガポールの現地法人に対する営業のサポート。2つ目は生産販売している精密機器の発注手配。そして3つ目が、その手配した製品の輸出手続きです。仕事相手が海外の方になるので、それぞれの仕事ではもちろん英語を使っています。

私は人文学部で、主に英米の言語・文学・文化など、欧米の方々の思考について学びました。例えば、彼らは先に結論を言い、それから理由を述べますから、日本人のように順序だてて説明し、最後に結論を述べる方法はとても分かりにくいのですね。このような知識は、現在の実務でも役立っています。

――社会学部の白濱さんはこれから就職と伺っています。どのような大学生活でしたか。

【大学生】社会学部では幅広く学ぶことができますが、その中でも私が特に興味を持ったのはジェンダーでした。

大学1年生の春休みにカンボジアにボランティアへ行き、大学3年時には1年間、交換留学で渡米しました。帰国後に、セクシャルマイノリティと呼ばれる性的少数者の支援をしている団体に携わり、その起業、スタートアップを手伝う経験もしました。

※「男らしさ」や「女らしさ」といった社会文化的につくられる性別や性差について学ぶ学問のこと

【先生】色々なことをやっているね。留学の際には大学の制度をうまく利用できましたか?

【大学生】はい。武蔵大学の交換留学プログラムを活用して、アメリカの提携大学に8ヶ月間留学をしました。交換留学ですから追加の授業料はかかりませんし、武蔵大学からはアメリカでの社会的活動への資金援助(課外活動奨励奨学金)もしていただきました。また、政府の奨学金も紹介してもらったので、生活費の面でも経済的な負担はほとんどありませんでした。

【先生】まだ円が高かった頃だしね。

【卒業生】さすが先生、視点が違いますね(笑)。

武蔵大学での学びについて

――ゼミ教育は武蔵大学の特徴の1つですが、どのようなものなのでしょうか。

【卒業生】高校の授業は受身ですよね。先生から知識を吸収する場です。大学でも講義という知識を得る形式の授業がありますが、自分に必要な講義は自分で選択しますし、レポートとして自分の考えを書く機会が増えるなど、高校時代より主体性が求められます。これに対し、ゼミでは、自分の意見を伝えるだけでなく、先生を含めた他の方の意見を受け止め、理解しあう双方向のコミュニケーションを通じて、議論を深めることが求められます。

【先生】学生の「自ら調べ自ら考える力」を伸ばしたいという目的で、少人数制のゼミを重視しています。武蔵大学のゼミは多くても15名程度という規模ですから、議論も活発に行われます。

【大学生】少人数であることで先生方との距離もすごく近くなります。武蔵大学では全員、1年生の前期からゼミが始まります。入学直後は不安でしたが、レポートの書き方なども丁寧に教えていただいたので、安心して大学生活のスタートを切ることができました。

【先生】ゼミが1年生から始まる大学は少ないですが、最初の段階で主体的に学びを深めるための基本的なスキルを身に付けることが肝心です。特に就職活動が3年生から始まってしまう現状を考えると、その時期までにある程度レベルの高い学問に触れ、自分の特性も見極める必要があります。となると、2年生や3年生からゼミが始まるのでは遅いのです。

そしてこの1年生からのゼミの経験があることで、武蔵大学の三学部横断型ゼミが成立しているのだと考えています。履修できる学年は、前期が3年生、後期が2~3年生です。1年生からゼミで各学部の学ぶスキルを身につけてから、三学部横断型ゼミを履修することになります。

――先生は三学部横断型ゼミを考案されたメンバーの一人と伺っています。どのような点を工夫されているゼミなのですか。

【先生】「ゼミの武蔵」の特徴を活かして、もう一歩進んだゼミが出来ないかと考え、作り上げたのが三学部横断型ゼミです。試行段階を含めると2007年の後期から取り組みを始めているプロジェクトです。

私は元々金融機関に勤めていまして、仕事をする上でさまざまな専門分野をもった方々がきちんとコミュニケーションを取れる、つまり双方の意見を受け止め、理解できるという基本の大切さを感じていました。

しかし、現在一般的な大学ではこのコミュニケーション力を高める教育が十分に行われているとは言えません。そこで、武蔵大学の三学部横断型ゼミでは、経済・人文・社会の3学部の合同ゼミを行う機会を設けています。各学部から全く異なる意見が出てくる状況を乗り越えて意見をまとめるという経験を通じてコミュニケーション力が高まっていくように設計しています。

三学部横断型ゼミについて

――三学部横断型ゼミについて詳しく教えていただけますか。

【卒業生】三学部横断型ゼミでは学生の視点から企業のCSR報告書を作成しています。
このゼミ活動は、大きく二段階に分かれているのですが、まず最初は同じ学部同士の4、5名で学部別の課題に取り組み、中間発表をします。その後、三学部が合流し、15名程度のチームでディスカッションを重ねながら最終発表に向けてCSR報告書を作成していきます。

※企業の社会貢献活動や環境負荷への取り組みをはじめとする企業の社会的責任(CSR)について取りまとめた報告書

【先生】最初の段階をPhase1と呼びますが、経済学部は財務諸表など、製品、サービス、そして人材の育成方針などを通して、経営的視点で企業を見ますし、人文学部ですと、担当する企業のロゴや社史などから企業風土を徹底的に読み解きます。

【大学生】社会学部はCSRの概念そのものや、世間での扱われ方などを調べました。このときも意見をまとめるのが大変だったのですが、中間発表後のPhase2で他学部と新しいチームを作ったときは、本当に・・・

【先生】大変だったでしょう(笑)

【大学生】はい。もう大変でした(笑)。Phase1で、チームを組んだ同じ学部の4~5人との間に強い絆が出来ているので、他学部の学生とは同じチーム、といってもすごく壁を感じましたね。最初はかなり話しづらかったです。

【卒業生】すごくわかりますよ。
同じ大学で学んできたのに、学部が違うとこんなにも人のカラーって違うのかと驚きました。最初はどう接したらいいのか分からずに、戸惑いました。

【先生】学生は大変だと思いますが、最初から3つの学部が1つのチームの場合よりも、チームメイクやコミュニケーションの能力は鍛えられます。一度同じ学部のチーム内での結束を強くしてから三学部合同という、ちょっと意地悪な設計なんですけど、あえてそうしているのです。

【卒業生】先生の計算どおりだと思います(笑)。

【先生】チームワークが確立されるまで2~3週間は絶対かかりますから、ある意味ではそこは時間のロスなんです。ただ、ロスなんですけども学習効果は非常に強くなる部分です。私も今期を含めて10回近く授業を担当しましたが、「今回はダメじゃないか」と、教員の方がドキドキしますけどね。

――お二人はどのようにチームワークを築いていきましたか。

【大学生】経済学部だからこういう人だろうとか、人文学部だからこういう考えを持ってるに違いない、というように最初は偏見を持っていたのですが、実際に話をしてみると、違う学部でも似た発想を持っている部分が徐々に見えてきます。話し合いを重ねていく中で、少しずつ打ち解けていけたと感じています。

【卒業生】私は2つ大きなポイントがあったと思います。
まず、私がPhase2の最初でなぜ戸惑ったかというと、自分の意見を否定されたら怖いとか、自分と異なる意見が出てくるのが怖くて身構えてしまったからです。これは白濱さんがおっしゃるように、話し合いを重ねて少しずつでも自分の意見を出し、また聞いていくことで打ち解けていきました。

もう1つはそのチームの中で各々が自分の役割を見つけることです。それぞれの学部の垣根を越えて、この人は他のメンバーに話題を振ることができる人だとか、この人はあまり自分の考えを言わないけど場を盛り上げるムードメーカーだとか、各自がチーム内での自分の役割、居場所を見つけることで良いチームワークが築けたのだと思います。

【先生】ここはすごく重要な部分です。
高校までは問題に対する正解は大抵1つだと思います。でも実社会で求められるのは、むしろ組織やチームの中で自分はどういう貢献が出来るかを考え、行動に移すことなのであり、そこでの正解の形はさまざまです。例えば、あるプロジェクトではリーダーを務め、またあるときは補佐的な役割に回るなど、メンバーや目的によっても自分の役割は変わりますから、そこをきちんと意識して行動できるようになることは非常に重要だと考えています。

【卒業生】いま先生のお話を伺って改めて実感していますが、社会に出て働くと、上司、先輩、後輩、社外の方、色々な方と関わり、コミュニケーションをとって仕事を進めていきます。ですから、三学部横断型ゼミで求められた、自分が何をすべきか、どういう役割を担うべきか、仕事の分担はどうするかなど、周りのことも考えつつ、自分の役割・仕事をきちんと分かるようになることはとても大切なことです。

【大学生】似たようなことを留学中に感じました。アメリカの大学は少人数でディスカッション形式の授業を行うことが多いのですが、違うバックグラウンドを持った異文化圏の方々とコミュニケーションを成立させていくときに、三学部横断型ゼミで学部の壁を乗り越えた経験が活きました。それまでだったら恐れて尻込みする場面でも、積極的に行動できましたね。

――CSR報告書を作る期間は、この打ち解ける期間を含めて1ヶ月半ですか。

【先生】はい。三学部横断型ゼミの期間は全体で約3ヶ月、大学では半期の授業にあたりますが、CSR報告書を三学部横断チームでまとめるのはこのうち1ヶ月半くらいです。厳しいでしょう?(笑)。

【卒業生】必死過ぎてあまり意識していませんでしたが、1ヶ月半でやったんですね(笑)。改めて短いなと思いました。

【大学生】CSR報告書を完成させるだけでなく、発表用資料を作成する時間も含まれていますので、授業時間外にも自主的に集まって作業をするなど工夫しました。

また、CSR報告書の作成にあたり、ルールとして、過去の先輩の作品は見られません。ですので、最初は何をどう作ったらいいのかも分からず、他の企業のCSR報告書を研究したのですが、企業の担当者の方からは「学生らしいCSR報告書を作ってほしい」と言われました。そこで、まず、“学生らしさ”とは何かについて議論をし、各学部の専門性を活かした報告書にしようと決めました。

【卒業生】時間がない中で話し合いを重ねていきますので、分業をすることや、作業経過や結果の共有をすることを大切にしていました。

【先生】情報と理解の共有を大切にすることは、一見面倒に思えますが、実はその方が結果的に作業がはかどるのです。これは社会に出てからも通用する実践的な知識になりますが、短期間で密度の濃い作業を経験することで、そのことを自然と学べる学生が多いです。

――最終発表会まで気が抜けませんね。

【卒業生】最終発表会当日はすごく緊張します。私たちのチームは最後まで時間に追われていたので、発表会の直前には、大学の近くに一人暮らしをしているメンバーの家に泊まりこんで何とかまとめました。今まで作ってきたものをきちんと伝えたい、発表したいという思いが強かったので頑張れました。

【大学生】私ももちろん緊張はしたのですが、時間をかけてメンバーと全力で取り組んでいましたので、最終発表会当日は自信の方が大きかったです。

【卒業生】それはすごいですね。

【先生】企業の方々にとっても新鮮な刺激を受ける機会のようです。発表した内容を喜んでいただき、担当のチームが企業に呼ばれ、社員の方々を前に発表したこともありました。

三学部横断型ゼミの成果について

――協力いただく企業はどのように選んでいるのですか。

【先生】いわゆるB to B、 企業へ部品や機械を販売したり、サービスを提供したりしている企業にご協力をお願いしています。<理系の業種>と言うと正確ではないのですが、文系総合大学である本学の学生が普段あまり意識しない業種をあえて選んでいます。学生は400万以上ある日本企業の中で、ほんの一握り、いわゆる消費者が直接購入する最終製品を作っているような企業しか知りませんが、1つの製品を作るにもさまざまな企業が関わっています。また、技術だけでなく人材育成の面でも良い企業がたくさんあるのです。

こういう企業は優秀な文系の学生を求めていますし、学生にとっても就職先の選択肢が広がりますので、双方にメリットがあるという点も大きいですね。

【大学生】先生の仰るとおり、就職活動では色々な企業に興味を持つことができました。有名な大手企業の説明会を中心に足を運んでいる友人もいましたが、私は三学部横断型ゼミの経験から、会社の大きさだけにとらわれることなく、会社の風土や理念にも着目した就職活動ができ、良かったと思います。

――他に就職活動で活きたことはありますか。

【大学生】そうですね。三学部横断型ゼミでは、社会人基礎力を意識し、向上出来る機会があります。社会人になったときに必要な能力、例えば主体性や協調性などについて、キャリアコンサルタントから評価をしてもらい、ゼミの前後でどこの能力が向上したかを確認できます。このように自分の強みや弱みを客観的に見て振り返っていましたから、就職活動の面接の時にも、自分について正確に伝えることができたと感じています。

【卒業生】私も同感です。自分をしっかり見つめ、自分の考えを持って面接や就職活動に臨めたことは大きなアドバンテージだったと思います。ただ大学の中で過ごしていくだけでは、社会に出て働くということを意識したり、イメージする機会があまりありません。三学部横断型ゼミで企業の方と接する機会があり、お話も伺えたことは自分の将来を考える上でも、良い経験になったと思います。

――今後、お二人はどのようにキャリアアップされて行きたいと思ってますか。

【卒業生】輸出や貿易関係の仕事をしていますから、その知識を深め、資格取得を目指したり、英語をはじめとしたスキルアップを図っていきたいと思っています。

【大学生】社会学を学ぶことで大学では社会調査の方法をはじめ、幅広い知識や経験を得ることができました。これからはビジネスの世界で通用する専門性を身に付けたいと考え、就職先はマーケティングリサーチを専門とするIT企業にしました。この会社で専門性をさらに高めていきたいと思っています。

――三学部横断型ゼミで他学部との交流を通して感じたことをお聞かせください。

【大学生】三学部横断型ゼミに参加する前までは、自分と違う意見を持っている人とは付き合わず、同じような意見を持っている人たちと付き合った方が楽に生きていけるというような考えがありました。しかし今は、自分と違う意見を持っている人だからこそ一緒に話し合ってより良いものを作って行けると感じましたし、その後、色々な方と積極的にコミュニケーションを取れるようになったと感じています。

【卒業生】私は、経済学部や社会学部の学生から学ぶことがたくさんありました。例えば議論を深めるための手段として、根拠を数字で示したり、アンケートなどでデータ自体を収集するアプローチも有効であると分かり、自分の成長につながりました。

【先生】2人にそう言ってもらえると嬉しいですね。この三学部横断型ゼミは協力いただく企業を探すところから、日々の学生の指導など、教員側も多くのエネルギーを割いていますが、このような学生の成長から、成果を実感できます。

三学部横断型ゼミは学内で定着してきましたし、成果もあがっています。今後はもう1歩その先といいますか、さらに発展したものを設計していきたいですね。これからますます国際化が進む中で、異文化の方たちとのディスカッションも重要になるでしょうし、また三学部横断型ゼミで得られる経験を、より多くの学生に体験してもらえるような仕掛けも考えたいと思います。

アドバイス

――高校生へアドバイスをお願いします。

【大学生】私は埼玉県の公立の進学校に通っていました。高校生の頃は、皆から褒められるような有名な大学に行くことがベストであるという思い込みがあり、将来のことなどは何も考えずにひたすら勉強をしていました。

今思うことは、自分が何がしたいのかを考える機会を持つことの大切さです。周りに流されるのではなく、自分で大学に足を運んだり、大学のホームページにアクセスするなど、自分で動いて自分で志望校を決定することが大切だと思います。

【卒業生】私の場合は、まず先生に勧められた大学を調べたり、見学に行ったりしました。その中で、武蔵大学のゼミや少人数制教育など特徴的な教育に興味を持ち、受験したいと思うようになりました。

【大学生】できれば高2のうちに色々と調べておきたいですよね。
私が武蔵大学を受験した理由は試験日程が早かったというのが正直なところでして、進学するかどうか、真剣に向き合ったのは受験が終わった後でした。第一志望の大学に落ちてしまったということもあり、当初は浪人するかどうかで迷いもしましたが、キャンパスに足を運んでみたり、実際に武蔵大学に通っている先輩に話を聞きに行ったりして、とても良い大学だと感じたので進学することを決めました。

【卒業生】先ほどの白濱さんのお話に加えて、もう1つ。あまり間口を狭くしないで、広い視野を持ってほしいですね。私は数学が苦手で、「数学は苦手だから、理系は無理だ」と思ってしまい文系を選択したのですが、よく分からなくてもとりあえず勉強してみようと思えていたら、もっと色々な可能性や選択肢が生まれたと思います。大学では学ぶ内容が専門的になるのですから、高校のうちは色々なものを学んで吸収し、さまざまなことに興味を持ってほしいと思います。

【先生】大学を選ぶ時に何を学ぶかも重要なのですが、それをどのように学ぶかということも非常に重要だと考えています。大学について調べる際に、何を教えているのかは比較的わかりやすいですけれど、どういう風に教えているか、英語だとWhatではなくHowの部分ですね、この部分はなかなか見え難いところです。どんな学びができるのか、つまりWhatの部分だけなら、色々な進学情報誌などを見て、一人である程度調べることができます。しかし、4年間学ぶ場所ですから、どのように学ぶことができる大学なのか、Howの部分にぜひ着目して、大学選びを進めてほしいですね。2人のように、実際に大学を訪れるなどの努力は大切だと思います。

――最後に三学部横断型ゼミもしくは武蔵大学のここが素晴らしいというところを伺いたいと思います。

【卒業生】武蔵大学の素敵なところは何といっても小規模で、学生へのサポートが手厚いところです。学生それぞれの学習意欲や活動に対して、大学側でさまざまな支援をしてくれます。その結果、色々な経験ができ、自分の糧になるものが得られる。これは大学が小規模で、学生に目が行き届いているからこそ、できることなのだと思います。

【大学生】確かにチャレンジする機会をたくさんもらえます。留学や社会起業活動を手伝った際に大学から奨学金をいただいた話をしましたが、武蔵大学には、勉強だけでなく、スポーツやボランティア等の課外活動全般を支援する奨学金制度があるのが魅力だと思っています。

【先生】教員だけでなく、職員と学生との距離も近いですから、学生の立場で見るとかゆい所に手が届くようなサポートができていると思いますよ。

大学構内のお気に入りスポット

【大学生】私は図書館が好きですね。雰囲気の良さと、勉強のしやすさを考えられた環境がすごく気に入っています。

【卒業生】私は、都内のキャンパスなのに緑が多い点です。都内にある多くの大学は、ビル街の中に大きな建物があって、その建物の中の環境でしか勉強出来ないこともありますけど、武蔵大学は四季を感じながら伸び伸びと学べると思います。

【先生】落葉樹が多いんですよ、ここは。ですからキャンパスが季節ごとに異なる表情をみせるところが良いですね。手入れは大変なんですけどね(笑)。

武蔵大学

開学以来、徹底した少人数教育で、自ら調べ自ら考える「ゼミナール」教育に力を注いできた伝統を持つ武蔵大学。「三学部横断型ゼミナール・プロジェクト」は、文部科学省の大学教育・学生支援推進事業(テーマA)大学教育推進プログラムにも採択されました。