「地学基礎」2020年度センター試験分析

投稿日時:2020年2月1日
Z会の大学受験生向け講座の科目担当者が、2020年度のセンター試験を分析。出題内容・各問の分析、攻略ポイントを詳しく解説します。
2020年度センター試験「地学基礎」の出題内容
試験時間と配点
- 時間 / 配点:2科目60分 / 2科目100点(1科目50点)
全体の傾向
- マーク数は15で例年通りであったが、大問数は3から4に増加、ページ数は12ページから18ページに増加した。ページ数の増加は図やグラフを用いた出題が増えたためである。
- 2018年度、19年度に出題された探求活動を題材とした問題は、出題されなかった。
- 計算問題は今年度も1題出題された。単位換算ができれば容易であった。
- 自然災害が大問として扱われていた。近年増加しつつある自然災害に対して、正確な知識を持ち合わせてほしい。
2020年度センター試験「地学基礎」の各問の分析
第1問(20点):固体地球[A:標準 B:標準 C:標準]
A. 地球の活動(地震の発生、プレートテクトニクス)
B. 地層と地球の歴史(露頭の観察、植物の進化と年代)
C. 火成岩の同定、変成岩
第2問(10点):大気と海洋 [A:やや難 B:標準~やや易]
A. 熱帯低気圧と温帯低気圧
B. 海水の循環
第3問(10点):宇宙[標準]
・宇宙の誕生〜太陽が巨星になるときの時間の流れ
・天体の大きさ
・太陽系の惑星の質量と密度
第4問(10点):自然災害 [標準]
・地震、津波
火山災害とハザードマップ
2020年度センター試験「地学基礎」の攻略ポイント
・冒頭でも述べたが、探求活動を題材とした問題は出題されなかった。しかし、施行調査では出題されているので、共通テストに向けて対策を講じておきたい。
・今までのような単なる知識問題の出題は少なく、複数の知識を組み合わせて解答を導くような出題が多く見られた(植物の進化など)。
・宇宙分野は、スケールが非常に大きいため身近に感じにくい受験生が多いかもしれないが、用語の暗記に留まらずに、用語から形状、相対的な規模をイメージできるよう教科書や図説などで確認しておくこと。
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