Ｚ会の添削＋トレーニング導入事例｜穎明館中学高等学校

2025.11.28

Ｚ会ソリューションズ先生向け教育ジャーナル

Ｚ会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。

東京都
穎明館中学高等学校
中村誠先生（進学指導部長）

2025年度採用情報
採用学年：高校３年生（希望者）
採用課題：東大対策演習１～６（英数国から２科目選択）

導入した経緯を教えてください。

例年、東大志望者にはＺ会の過去問添削サービスを紹介していました。

2024年度でそのサービスが終了するため、新たに東大型の添削問題に取り組める教材として「Ｚ会の添削＋トレーニング」を案内されたことがきっかけです。

2025年度の高校３年生は東大志望者が例年より多いこともあり、実力養成の一環として導入してみることになりました。

学年から希望者を募り、英語・数学・国語からそれぞれ２教科（英＋数または国）の受講を推奨しました。
自信のない教科、あるいは強みにしたい教科など、どれを選ぶかは個々の判断に任せています。

秋以降の大学別模試や過去問演習などに対応できる記述力を固めることを目的とし、高校３年生の６月～９月の間に集中して各教科６回分の課題に取り組みます。

テスト形式として時間制限を設けるのではなく、自宅学習の教材として「納得のいく質の高い答案を完成させること」を重視するよう伝えています。
そのため、必要に応じて自分で調べたり、友人同士で相談しながら取り組むことも認めています。

知識があってもそれを記述解答として表現することが難しい生徒は、まず、じっくりと粘り強く問題と向き合う経験を積むことが大切です。
こうしたプロセスを踏むことで、時間制限を設けた実戦演習も効果的に進められるようになると考えています。

添削指導は丁寧なコメントが入るので、生徒たちも刺激を受けて、高いモチベーションを持って前向きに取り組んでいる様子が伺えます。

同じ目標を持つ仲間が共通のハイレベルな教材を受講していることは、互いに良い励みになっているようです。

添削済み答案が返却されたら各教科の先生方にも共有し、それぞれの指導にも生かしてもらえるよう声をかけています。
課題の回数や難易度、ボリュームは夏ごろまでの東大対策としてちょうどよく、学校内外の学習と併用しやすいのも好都合です。

新しい取り組みの効果を見ながら、今後は、同じ目標を持つ生徒たちがもっとコミュニケーションを活発に取りながら切磋琢磨できる環境を充実させていければと考えています。