DiscoveRe Method®とは?

DiscoveRe Method®(ディスカバリー メソッド)は、チームで取り組む課題解決型プロジェクトにおける生徒自身の資質や能力を可視化することができるツールです。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)とNASA(アメリカ航空宇宙局)等が定めた「宇宙飛行士として求められる行動と心構え」に基づいた8つの能力が可視化できるようになっています。宇宙飛行士に求められる資質・能力は、多様な背景を持つ他者と関わりながら様々な課題を解決していかなければならない今後の社会で生き抜く子どもたちにとって必要な力になると考えられます。
例えば、宇宙飛行士は多国籍なクルーと協働して、未知なる宇宙空間でミッションに挑みます。
これを日常に置き換えると「チームで協力して課題を解決していく」という誰もが今後経験していく場面であると考えることができます。
チームで何かを取り組むと急に活躍を見せる生徒はいないでしょうか?
逆に能力はあるものの、チームで何かを取り組ませると上手く力を発揮できなくなってしまう生徒もいるはずです。
普段の学力テストでは認知することが難しい資質・能力をこの機会に可視化してみてはいかがでしょうか?
このツールは生徒の資質・能力に優劣をつけるものではなく、自己評価と客観評価を組み合わせながら現状を可視化していく定期健診のようなものと捉えていただけるとよいかと思います。
普段の学校生活で生徒たちの資質・能力の変化を可視化しながら、社会に出ても活躍する生徒の育成のための一助としていただけますと幸いです。
※本商品はJAXA(宇宙航空研究開発機構)のサポートのもと、株式会社Z会ソリューションズとSpace BD株式会社が共同で開発いたしました。
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テストで測定できない力を
客観的に診断
コミュニケーション力やチームワーク力、自己管理能力、課題解決力など学力テストでは測定が難しい能力を診断します。
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生徒が自ら考え、
成長することを支援生徒自身が学校生活で養われた力について診断結果で振り返ることで、今後育むべき能力を意識することにつながります。
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学校の魅力を
客観的視点で発信学校行事や部活動など「総合的な探究の時間」に取り組んだ結果、獲得した成果や学校がめざす教育理念を、客観的な評価でもって、受験生や保護者などに伝えることができます。
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生徒の変化・成長を
支援する継続診断探究学習や集団活動の取り組み前後や学期の始めと終わりなどに繰り返し診断を行うことで、生徒の変化・成長を確認することができます。
このような学校にお勧め
- 複数人で行うPBL(問題解決)型授業を実施していて、生徒の変化を客観的に可視化したい。
- 文化祭や体育祭の行事、部活動などに力をいれており、教育的な魅力を客観的に外部に公表したい。
- 生徒自らが考え成長する教育を心がけており、生徒が自ら考えられるような仕組みが欲しい。
導入事例:海城中学高等学校 ~トップ進学校が大事にする教育~
校長特別補佐 中田大成先生
学校改革の中で15 年ほど前からコミュニケーション能力などの「非認知能力」を育成する複数の体験学習プログラムを導入・実施してきました。
しかし、それらの能力は文字通り測定・評価しにくいものでした。
DiscoveRe Method® を用いれば、それができるようになるため、導入しました。
上記体験学習や学校行事等の前後で同ツールを用いることにより、きめ細かな振り返りが可能となり、そこで得た気づきが子どもたちの成長を確実に促していると感じています。
導入事例:海陽中等教育学校 ~社会で活躍する力をつけるために~
校長 西村英明先生
本校は、トヨタ自動車・JR東海・中部電力を中心とし、多くの企業の賛同を得て「社会で活躍する力」をしっかりと育成していく本格的な全寮制の中高一貫校として設立されました。
「社会で活躍する力」と一口に言っても、対人能力、問題解決力、自己管理能力など、非認知能力と呼ばれる力がほとんどです。
卒業生を見ると、非認知能力は育ってきていると感じるものの、どんな力がどのように身についたのかということを、生徒・保護者・関係者にうまく伝えられないということが一番の課題でした。
DiscoveRe Method® を用いて非認知能力を可視化し、DiscoveRe Method®の指標として用いられている行動マーカーを参考にしながら、海陽独自の指標を設け、学校の文化を醸成していきたいと考えています。
可視化できる資質・能力
DiscoveRe Method®では、これまで測定が難しいと言われた非認知能力を「3つの領域」と「8つの能力」に分けて可視化いたします。
「スキルチェック(客観評価)」と「セルフチェック(自己評価)」を対比しながら見ていくことで、学校の取り組みの成果測定や自らの振り返りに役立てていただくことができます。
3つの領域
OECD(経済協力開発機構)のキー・コンピテンシーは3つのカテゴリーに分けられ、文部科学省ではこのカテゴリーを下記のように表現しています。
1.自律的に行動する能力 ・・・ 対自己
2.多様な社会グループにおける人間関係形成能力 ・・・ 対他者
3.社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力 ・・・ 対課題
DiscoveRe Method®においては「対自己」「対他者」「対課題」という表現を使い、3つの領域で受検者の非認知能力の可視化を行っております。
8つの能力
JAXA(宇宙航空研究開発機構)がNASA(アメリカ航空宇宙局)等と定めた「宇宙飛行士として求められる行動と心構え」に基づいた8つの能力です。「困難な課題をチームで解決する」というこれからの時代に必要な能力としてまとめています。
3つの領域 | 8つの能力 | 内容 |
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対自己 | 自己管理 | 自分自身のことを、どれだけわかっているか |
対他者 | コミュニケーション | 理解し、納得し、誤解しないように伝え合っているか |
異文化適応 | 他者との違いが理解しがたいものであっても 偏見を持たずに尊重することができるか |
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チームワークと集団行動 | どのようなメンバーとも向き合い 自分よりチームの団結を優先できるか |
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リーダーシップ | リーダーになったらその責任をきちんと引き受けることができるか、 リーダーでなくても、チームのことを考えて行動できるか |
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対人コンフリクト管理 | もめごとが起きたら、関係者全員を集め、冷静に対処できるか | |
対課題 | 状況認識 | いかなる状況の変化も見逃さないように自分とチームの体制を整えているか |
意思決定と問題解決 | 自分のやり方を押し通すのではなく、手順に従って問題解決に取り組んでいるか |
2種類のアセスメントと振り返りシート
サービス構成
- DiscoveRe Method®は、「スキルチェック」と「セルフチェック」の2つの診断を用います。
- 受検はWebシステムでおこなっていただきますので、いつでもどこでも受検していただくことが可能です。
- 受検結果レポートは、Web上に掲載いたします。
スキルチェック(客観テスト)
受検結果レポート(個人用)
受検結果レポート(団体用)
振り返りシート(Web)
ご利用までの流れ
①「申込書」
②「受検者名簿」または「団体独自受検者名簿」に必要事項をご入力
「先生用マイページ」の閲覧が可能になります。
※集計は「先生用マイページ」より行えます。人数によって集計時間は変わりますが、数分で完了します。
よくあるご質問
料金
生徒1人あたり 1,100円(税込)
※お申し込みいただくと、当年度内は何度でも本アセスメントをご受検いただけます。