Z会の 添削+トレーニング 導入事例|上智福岡中学高等学校

Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。
福岡県
上智福岡中学高等学校
岡澤 泰長 先生
2025年度採用情報
採用学年:高校3年生
採用課題:入試小論文
導入された狙いについて教えてください。
中学2年生から段階的に小論文講座を採用し、指導を継続してきた総仕上げとして、高校3年生の文系で「入試小論文」講座を導入しました。
文系全員を対象にしたのは、これまでの指導で身についた文章力を土台に、共通テストで問われる複数資料の読解力や、大学で求められる論理的思考力・表現力をさらに強化するためです。単一の課題文だけでなく、複数のテキストを読み解いて文章を構築する経験を積むことで、総合型選抜や指定校推薦だけでなく、大学入学後も役立つ実践的な能力を養うことを目的としました。
また、小論文講座全般に言えることですが、教員の働き方改革に資すると考えたことも理由の一つです。
具体的にはどのような形式で実施されたのでしょうか?
夏休みの期間を利用し、生徒が時間をかけてじっくり課題に取り組めるようにしました。 工夫した点は教材の配布方法です。課題冊子と解答用紙に加え、解答解説冊子から「資料の解説部分のみ」を抜粋して事前に配布しました。
これにより、生徒は設問の意図や資料の活用方法について見通しを立てた上で、効率的に取り組むことができたようです。
解説を読み込んで資料を深く理解し、その上で自力で論理構成を考えるプロセスを経ることで、より効果的に力を養えるよう配慮しました。
実際に取り組んだ生徒たちの様子はいかがでしたか?
複数の資料を与えられた上で、それらを統合して自分の言葉で論じなければなりませんから、全体として難易度は高かったと思います。
社会科演習の授業で取り組んでいるレポート課題は、自分の興味関心に合わせてテーマを選んだり資料を集めたりできますが、今回は与えられたお題の中で論を展開しなければなりません。その分、ハードルは高かったはずです。
最近の入試傾向との関連性についてはどう感じていますか?
共通テストの国語でも複数の資料を読み取る問題が出題されており、類似する力が求められています。
ただ、共通テストは設問の中にある程度の誘導がありますが、この入試小論文はそれをすべて自分で組み立てなければなりません。その意味で、より国公立大学の二次試験を意識した、高度な内容だったと感じています。
中学段階から継続して取り組んできた成果は、どのように表れていますか?
やはり「書くことへの慣れ」と「抵抗感の解消」が一番大きいです。 生徒たちからも、「小論文を書くことに慣れていたから取り組めた」という声が多く聞かれました。特に年内入試を意識し、自分の進路を前向きに考えている生徒ほど、効果を強く実感していたようです。
その成果は数字にも表れていて、高校2年生の後半に実施した外部の小論文模試では、早い段階から取り組んできたこの学年は、他学年と比較してもよく書けていました。
最後に、今後の指導への展望をお願いします。
効果を最大化するためには、やはり「継続」が重要です。
高校3年生になっていきなり入試小論文に取り組むのではなく、高校1年生の頃からしっかりと積み重ねていくことが非常に効果的だと実感しています。早い段階から「長文を書く」ことに触れ、抵抗感や苦手意識をなくしておくことで、大学進学後や就職後に必要となる論述力が育まれると考えています。従って、今後、他学年の指導においても、初期段階から小論文講座を効果的に取り入れていくつもりです。
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