Z会の東大講座担当者が、「東大英語」の学習ポイントをご紹介。東大合格から逆算して「この春にやるべきこと」を解説します。
Z会からのメッセージ
この時期で特に重要なのが復習のやり方です。間違えた問題やよくわからなかった問題は、その原因を必ず明らかにしましょう。
たとえば、
・「この構文の意味がとれなかった」→「強調構文をつかめなかった」
・「文脈を取り違えた」→「この単語の意味を勘違いしていた」
のように、「具体的に」追求・分析することが重要です。
間違いの原因となった文法項目や単語が洗い出せたら、それらを優先的に復習してください。また、前述のように、東大は多種多様な問題が出題されるため、限られた学習時間をどのように配分していくかが合格の鍵となります。自身の苦手を把握し、それに応じて学習の戦略を立てていくようにしましょう。
そして、今から文法・単語の重点的な復習+少しずつ実戦問題という勉強サイクルを確立しましょう。夏休み前、遅くとも6月中に終わるペースで進めてください。
この春にやるべき「東大英語」受験対策
新しい年度がスタートして早1カ月。東大合格のためには今こそ肝心な時です。入試はまだ先かもしれませんが、今のうちに「受験勉強に対する体勢」を整えられているかどうかで、東大に合格できるかどうかが決まってくると言っても過言ではありません。
これから入試当日まで時間がたっぷりあるように感じても、意外とやることはたくさんあって、悠長に構えていると、思いのほか時間が足りなくなってしまうものです。直前期に後悔しないためにも、今のうちにしっかりと「受験勉強に対する体勢」を整えておきましょう。
この春の到達目標 -東大英語攻略のために-
受験勉強に対する体勢として、英語では以下の3つを心がけましょう。
1.東大英語の問題を知る
東大入試突破に向けて、まずやるべきことは「東大英語を知ること」です。東大ではどのような力が求められ、その力を身につけるために、どのような学習を進めればよいか。それを考えずして、闇雲にただ「難しい」問題に取り組むのは得策ではありません。
まずは、実際の入試を知り、入試本番までに積み上げていくべき力を把握しましょう。実際の試験時間(120分、リスニングを除くと90分程度)で最新の問題を解いてみて、現段階でどこまで解答できるか確認してみてください。
問題を解いてみると、要約/英作文/リスニング/和訳/長文読解など、圧倒的な問題のボリュームに対し、想像以上に制限時間が短いことが体感できると思います。東大英語では「多種多様な問題を、効率よくさばく力」が求められているのです。
2.「東大型」を意識した学習を始める
実際に東大英語を解いてみて、記述問題の分量に圧倒された人もいるかもしれません。しかし、その攻略法を知れば、多種多様な出題形式に対応できるようになり、やがては問題を効率よくさばく力もついてきます。
「まだ早い」などと思わず、今のうちから、東大出題形式に対応した問題を少しずつ解き始めるようにしましょう。難易度を気にしすぎる必要はなく、「東大の出題形式」を身に染み込ませることを意識してください。
3.文法・単語の重点的な復習
要約/英作文/リスニング/和訳/長文読解…とさまざまな出題形式を繰り出してくる東大英語ですが、いずれの出題形式においても「文法・構文力」と「語彙力」は基礎として必要不可欠です。中でも「文法・構文力」については、東大英語では文法問題が単独で出題されますので、その力を十分に高めておく必要があるでしょう。
これらの力に関しては、今まで積み上げた知識がありますので、穴があればそれを埋める方向で進めていくと効率的でしょう。さまざまな形式の問題を解く中で、構文や単語の意味がぱっと浮かべばそれでよし、即座に浮かばなければ力を入れて見直しましょう。
Z会の東大対策・ご案内
東大の先輩からのおすすめコメントをご紹介!
◯Z会の添削問題は自宅学習でしにくい記述対策もしやすく、役立ちました。実践的で、質の高いコメントが得られる演習の機会は貴重でした。(東京大学理科一類)
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