Z会の東大講座担当者が、「東大数学」の学習ポイントをご紹介。東大合格から逆算して「この春にやるべきこと」を解説します。
Z会からのメッセージ
本格的に受験対策を進めていくと、数学は高2までの定期テストや模試などと異なり、解き方が見えやすい問題が減って自力で解法を探る問題が増えるため、急に難しく感じ、不安になる人もいるかと思います。しかし、これは多くの受験生が感じることです。
まずは自分の弱点をよく分析して、地道な基礎固めをしていくことが、春の時期では最も大切なことです。一歩一歩、着実に、合格に近づいていきましょう。
この春にやるべき「東大数学」受験対策
1.東大数学の問題を知る
皆さんは東大数学の問題をみたことはありますか? この時点ではまだ見ていない人もいるかもしれませんが、そろそろ、実際の入試問題に触れてよい時期です。
見たことがあるという人も、「Webサイトや過去問集などに載っていた問題と答えを流し読みして、雰囲気をつかんだだけ」という人が多いのではないでしょうか。
春の時点ではそのくらいの触れ方でもよいのですが、可能であれば数問程度、実際に手を動かして取り組んでみるとよいでしょう。これから本格的に受験勉強をはじめていくにあたり、目標となる入試を知っていると、対策の質がぐんと向上します。
取り組む問題については、東大入試の問題を「過去問演習」などで紹介していますので、これを利用するのもよいでしょう。ぜひ、東大数学の難しさを体感してください。
2.既習分野・苦手な単元の基礎固めが急務
実際に問題を解くことで、少なくとも「公式をそのまま使うだけの問題は出題されない」ことがわかると思います。東大数学では、基本的な公式や考え方はすべて理解できていることを前提に、これらを「手段」として活用してより難しい問題を解決していくことが要求されます。つまり、基礎のあやふやな単元や未習単元があるだけで、東大数学を解く土俵にすら立てないのです。
既習分野や苦手な単元の基礎固めについては、その分野の典型的な問題の考え方・解き方をひととおり振り返っておきましょう。ただし、ここでは「解けた」だけでは不十分です。理解した基礎事項が他の問題を演習する中で、「適材適所で利用できる」ことが必要です。そのためには、単元ごとに分かれている「受験用」の問題集を集中的に解くことが1つの方法です。
夏休みからは本格的な実戦演習に入りたいので、既習分野や苦手な単元の基礎固めは、「夏休みが始まるまでにはひと通り終える」ことを目標にしましょう。
理系の方へのワンポイントアドバイス
学校の進度によっては、数学III・Cを中心に「未習単元」がある人も多いと思います。独学では難しい側面もありますが、教科書だけでも早めに終えたいところです。夏からは数学III・C全範囲を含めた総合演習をはじめることが望ましいので、未習単元の独学も「夏休みが始まるまでにはひと通り終える」ことを目標にしましょう。
3.入試典型問題の研究をする
ある程度基礎が固まっている単元については、入試の典型的な問題を数多く解いていきましょう。
ただし、問題の解法を覚えていくだけでなく、問題を通じて基本事項の理解を深めたり、(たとえ正解した問題であっても)よりよい解法や別解を研究したりするなど、量だけでなく「質」を大切にした学習を積み重ねておきましょう。今後、東大入試を見すえたより実戦的な問題演習をする際に、ここでの積み重ねが効いてきます!
Z会の東大対策・ご案内
東大の先輩からのおすすめコメントをご紹介!
◯Z会の添削問題は自宅学習でしにくい記述対策もしやすく、役立ちました。実践的で、質の高いコメントが得られる演習の機会は貴重でした。(東京大学理科一類)
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