東大生が教える受験勉強スケジュール(9月〜11月編)

「秋からは実戦演習を…」とはよく耳にしますが、具体的に何をするのがよいのでしょうか?東大生の先輩が9月~11月の勉強方針・内容についてアドバイスします。

 

受験生のお悩み

東大に合格した先輩にお伺いします!
9月〜11月の勉強方針・内容は?

東大生が回答!

東大だからこそ基礎が大切。まだ基礎が固まっていない場合は、基礎固めや、苦手克服を意識した学習を。

私は理系でしたが理系科目が苦手だったので、ほとんどの時間を理系科目の勉強に割きました。
数学は、Z会の教室での授業を軸としつつ、学校でも問題集を用いて実戦的な演習をしました。問題演習をした後、復習して分野ごとに考え方や公式で足りない穴を埋めていくという形で勉強を進めました。軌跡と領域、複素数平面など苦手分野に対しては、分野ごとに基礎からやり直し苦手を克服しました。

(東京大学理科二類)

9月は夏休みに行っていた基礎を更に固めていました。具体的には国語はZ会を進めたり、解き直したりしました。英語は英単語を覚え返しながらZ会の文章題、英作文を解いていました。社会は教科書をひたすら読み、用語集の細かい説明を教科書に写す作業をしていました。最も苦手な数学は基本的な問題を毎日2問やる、と決めて学校の先生に添削してもらっていました。
10月になり、時間に余裕ができてくると、9月に固めた基礎を踏み台に応用が効くようになってきました。Z会の添削の出来も上昇し、以前よりも発展的な問題に手を出せるようになりました。

東京大学文科三類

共通テスト対策と個別試験対策のバランスは?

共通テスト特有の課題か、個別試験にも共通する課題かを整理してみましょう。「地歴の知識」は、共通テストだけでなく個別試験でも高い水準が求められます。個別試験対策と共通テスト対策を区別することなく、問題集や参考書、一問一答、教科書、資料集、用語集などをフル活用して知識のインプットを進めましょう。

「スピード」は東大個別試験に比べて共通テストのほうが厳しいため、共通テスト形式の問題演習に慣れれば解決できる可能性があります。その科目に的を絞って、共通テスト形式の問題演習の量を増やしてもよいと思います。
ただし、スピード不足の正体が「特定の分野に苦手が残っている」場合もしばしば見受けられます。今まで取り組んだ共通テスト模試を見返して、「時間無制限で解き直してほぼ満点が取れる」ならばその可能性は低いといえますが、時間をかけても解けない問題が多数ある場合には、共通テスト演習に取り組むよりも、手元の問題集で該当分野の問題を見直したほうが効果的な場合があります。

時間を有効に活用できるように、失点の原因に合わせた対策をおこなっていきましょう。

(東京大学教養学部)

東大模試などに比べて共通テスト模試で得点が伸びない場合は、時間制限と形式に慣れていないことが原因だと考えられます。
問題の量に対する時間制限の点だと共通テストは個別試験よりも厳しいですが、問われている内容は個別試験よりも簡単です。12月以降に共通テストの演習量をしっかり増やして慣れていけば十分に得点を見込めると思うので、この時期は個別試験対策にしっかり取り組むのがおすすめです。

(東京大学文科二類)

東大は英数国以外の対策も不可欠。この時期に注力した先輩も。

化学は、理論分野を分野ごとに復習しました。気体や平衡の分野は、考え方がまだ確立できていなかったので「問題の解き方」に注目して問題演習をしました。有機分野はまだ演習量が足りなかったので、知識を穴埋めしつつ問題集を使って演習をしました。

(東京大学理科二類)

9月〜11月は模試の活用も重要。実力チェックに最適なので、ぜひ有効活用を!

この時期は個別試験対策に重点をおいて勉強をしていました。8月に初めての「冠模試」を受験し、東大型の問題においてどこが苦手であるかを把握することができたので、その克服に時間をあてていました。
具体的には、英語の要約問題や世界史の大論述が苦手だったので、その分野に特化した参考書を一冊完璧にすることを目標に勉強していました。また、11月の冠模試が近づいてくると、模試の過去問演習にかなり時間を割いていました。私は11月の冠模試でA判定をとることを目標にしていたので、1週間に最低1セットは解くようにし、復習に時間をかけていました。

東京大学教育学部教育実践・政策学コース

この時期は、基本的には二次対策をメインに行うことをおすすめします。模試の点数が安定しない場合は特に二次対策に力を入れる必要があります。
まず模試の復習を徹底的に行いましょう。すでに返却されている場合は、採点された箇所と解答解説を照らし合わせましょう。自分がどういった問題で間違えやすく、どういった間違いをしやすいのか間違いの分析を行うことは二次試験・共通テスト両方に非常に有効です。
そのうえで過去問や問題集で演習量を増やしていきましょう。この際も解いたままにするのではなく、必ず復習・解きなおしをするようにしてください。

(東京大学文科三類)

 

過去問演習も徐々に始めましょう。この時期から取り組み始めた先輩も多くいます。

この時期には過去問をどんどん解いて、志望大の問題の傾向を掴んだり自分の得意不得意を理解したりするのが大事だと思います。

東京大学文科三類

この頃から、少しずつ東大の過去問を解き始めていました。主に数学と国語の過去問を1週間に一年分ずつくらいのペースで行っていました。 Z会の通信教材は国語・数学・英語の3科目を受講しており、それぞれ締め切りには必ず間に合うように提出していました。

東京大学文科三類

Z会からのアドバイス

9月〜11月は難しい時期です。苦手克服を夏にしきれなかった教科・科目がまだあったり、模試の結果が返ってきたと思ったらすぐに次の模試が始まったり。過去問にも着手したいところですし、やることがたくさんありますよね。そうなるとこの時期に大事なるのは、まずはいったん落ち着いて「優先順位をつける」「現状のレベルや、この先やるべき課題を明確にし、スケジュールを立てていく」ことかと思います。その際に、今回紹介した先輩の事例のうち「自分と同じ課題を抱えてそれを克服しているな」というものがあれば、参考にしていただけると幸いです。

 

秋からの実戦演習におすすめ!
Z会のおすすめ講座

 

本科:Z会の通信教育 大学受験生向けコース(東大対策)

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東大特有の形式で得点を最大化させるための対策を行えます。段階的に記述力や実戦力を伸ばしていきたい方は、次の過去問添削よりもこちらの本科講座のほうが適しています。

 


特講:Z会の通信教育 過去問添削

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東大の過去問に、Z会の添削指導が付く講座です。時間配分の戦略を練ること、過去の入試での自分の正確な点数を把握することが目的であれば、本科よりこちらが適しています。

 

 

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