「地学基礎」2018年度センター試験分析

投稿日時:2019年9月9日

2018年度センター試験分析速報

■分量と難度の変化(理科(1)…時間/配点:2科目60分/2科目100点) ・難易度は昨年度並。例年通り、地学基礎の範囲全体から満遍なく出題された。昨年度に比べて選択肢の正誤がわかりやすい問題が多かった。 ・ページ数は昨年度の14ページから12ページに減少したが、マーク数は15のまま変わらず、分量感も大きくは変わらない。 ■今年度入試の特記事項 ・昨年度は大問が4題だったが、今年度は一昨年度までと同様3題に戻った。 ・第2問では、リード文に科学者の寺田寅彦による随筆が用いられた。昨年度までとは異なる形式だったため、戸惑った受験生もいただろう。 ■差がつくポイント ・昨年度は8問だった「組合せ問題」が5問に減った。基本的な知識で解ける問題が多いので、取りこぼしのないよう、注意深く問題文を読んで解答する必要があった。 ■大問別ポイント 第1問 地球の構造、地震、地質、火成岩の組成、変成作用に関する問題 問3は唯一の計算問題だったが、問題文で与えられた情報が多かったため戸惑った受験生もいただろう。問5は、岩石が形成された時代を見積もってから、選択肢を絞っていくと解きやすい。どちらの設問も与えられた情報を整理してから正答を選ぶ必要があり、時間を要しただろう。 第2問 大気・海洋に関する問題 上述の通りリード文が目新しい形式だったが、設問の内容は標準的であった。問1は、教科書などで学んだ知識を身の回りの自然現象と関連づけて考えられるかで差がついただろう。問3は、問題文の「温度差をおもな原因とする鉛直方向の動き」という部分から「対流」を想像できるとすぐに解ける。 第3問 太陽系と地球の形成に関する問題 昨年度の第4問に引き続き、会話文形式で出題された。問3は、原始大気の主成分が水蒸気と二酸化炭素であったという知識があれば、解答しやすかっただろう。

高1高2生へのアドバイス

問題演習のための時間をしっかり確保しよう。 高3の夏休みを目処に、一通り知識をかためたうえで、予想問題に取り組む時間をしっかり確保しよう。Z会の通信教育の専科「センター攻略演習セット」を用いて、さまざまなジャンルの問題演習を重ね、本番でどのような文章が出題されても対応できるようにしておこう。書籍『解決!センター地学基礎』などで、分野別のセンター対策を行ってもよいだろう。

    難関大合格には、センター試験での高得点獲得が必須です。「センター試験の問題は教科書レベルだから何とかなる」「対策は直前でも間に合う」というのは、大きな誤解。センター試験は科目数が多いため、個別試験の勉強と併行して早めの対策が必要です。本講座では、センター試験本番で9割得点することを目標に、必要な力を段階的に身につけていきます。 6教科17科目セットなので、必要な科目すべての対策はもちろん、苦手科目や分野に絞った対策も可能。節目ごとに実力を診断しながら、効率よく得点力アップがはかれます。

▼「センター攻略演習セット」地学基礎担当者からのメッセージ  基礎科目だからといって、試験直前の暗記で何とかなるほど、センター試験は甘くない。地学基礎では、正確で曖昧さのない知識がないと答えられない設問も多く、計算問題や考察問題も出題される。早めに知識をかためたうえで、演習問題に取り組む時間を確保するようにしよう。

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