生物基礎 – 共通テスト(2021年度)の分析&対策の指針

共通テスト_生物基礎

Z会の大学受験生向け講座の生物担当者が、2021年度の共通テスト(第1日程)を分析。出題内容や「カギとなる問題」の攻略ポイント、次年度に向けたアドバイスなどを詳しく解説します。

 

共通テスト「生物基礎」の出題内容は?

まずは、科目全体の傾向を把握しましょう。分量・問題構成などを整理し、難度(センター試験や試行調査と比較してどう変化したか)を解説します。
試験時間と配点

時間 / 配点:30分 / 50点

全体の傾向

難易度は平成30年度試行調査よりもやや低く、2020年度センター試験よりもやや高い。また、平成30年度試行調査と比べると、考察問題の比率は増加したが、設問数は同等で、負担感はほとんど変わらない。

●各大問は基本的に1つの大分野からの出題だが、第3問では別の大分野からの知識が必要な問題も出題された。

知識問題は、用語や文章の正誤判断の形で直接問うのではなく、図やグラフを用いるなどの形式だった。

●第1問文Aではリード文に会話が取り入れられていたほか、体内からのウイルス排除や地球温暖化などの身近な話題について考える問題も出題された。

 

生物基礎の「カギとなる問題」は?

次に、生物基礎で「カギとなる問題」を見てみましょう。共通テスト特有の問題や、合格点をとるうえで重要な問題を取り上げ、攻略ポイントを解説します。
第2問問2

実験の結果を、リード文中の情報と知識を統合して考察し、文章ではない形で表現する設問。「ゾウリムシは収縮胞の収縮により、水を排出する」という実験条件と「外界の溶液濃度が低いと、体内に余計な水が入り込む」という知識を組み合わせて、グラフを選択したい。

 

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大問別ポイント/設問形式別ポイント

次に、生物基礎の出題内容を詳しく見ていきましょう。各問の難度や求められる知識・考え方を解説します。

大問 1:(A)細胞の構造、ATPの合成 (B)遺伝子の転写と翻訳  [標準]

・文Aは、父が高校時代に使っていた生物の授業用プリントをみつける場面から始まる。問1・問2の設問の内容は基本的なので確実に答えておきたい。問3は、図2が光エネルギーから始まる反応であることから、光合成と呼吸どちらを示しているか考えよう。代謝の各段階の反応を図で表現する必要があり、複雑だった。

・文Bは、遺伝子の転写と翻訳について、実験や計算を通して理解が問われた。問4は、転写で新しい鎖が合成されるために、ヌクレオチドが合成酵素によって選択的に繋がれる必要があることを理解しておこう。問5は、必ず押さえたい。問6は、翻訳が進む→タンパク質Gが合成される→緑色の光を発する、という関係を自分なりに整理する必要があり、難度が高かった。


大問 2:(A)体内の水分調節 (B)免疫担当細胞、抗原抗体反応 [標準]

・文Aは、ヒトとゾウリムシの水分調節の方法が題材となった。問1はバソプレシンの働きについて知識があればより確実に答えられる。問2は浸透圧に関する知識と、グラフへの理解が必要であり、難度が高かった

・文Bは、免疫に関する問が並んだ。問3は、設問文と図2から、丁寧に該当する細胞を絞っていく必要があった。問4は基本的な知識である。問5は選択肢①と③の違いの理由を見分けて解答する。


大問 3:(A)世界のバイオーム (B)生態系のバランス  [標準]

・文Aは、各バイオームの成立する年降水量と年平均気温の関係が題材であった。問1は、確実に解答したい。問2は図1のXとYが属するバイオームの優占種を想像し、気温が高くなった(点が右にずれた)場合の優占種の変化を考えよう。解答までの段階が多く、手間がかかる。問3は、グラフを見比べて環境の違いについて考察する問だった。空欄カに悩んだかもしれない。

文Bは、アフリカにある国立公園での出来事という初見の題材だった。問4は、ワクチンの性質について生態系のバランスと合わせて考察する必要があった。問5は、複雑に感じるかもしれないが、設問文などからヌーの個体数の増減と野火、森林面積の関係を落ち着いて整理すれば答えられる。


 

攻略へのアドバイス

最後に、次年度以降の共通テストに向けた攻略ポイントを確認しましょう。生物基礎で求められる力をふまえて、必要となる対策を解説します。
実験の手法や仮説検証の流れを確認しよう

2021年度の共通テストでは、実験手法を題材としたり、実験結果を予測したりする問が目立った

教科書に掲載されている実験は「なぜこの結果になるのか」という背景にある論理を押さえながら理解したい。教科書にある実験に触れたあとは、Z会の通信教育[専科]共通テスト攻略演習で、第3問文Bのような初見の題材や、第1問問6のような実験を題材とした演習に取り組んでほしい。

地道な知識習得を大切にしよう

2021年度の共通テストでは、様々な表現方法で知識を問う問題が出題された。グラフや図を使った問題も基本となる知識がなければ太刀打ちできない。学習のはじめの知識習得を大切にするのはもちろんのこと、演習をしていて点数が伸びないときにも自分の知識に穴がないか立ち戻って確認しよう。

 

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