東大合格体験記「時間意識の演習、どうしてる?」(2023年10月号)

 

本番試験の心配事の一つとして「時間内で解ききれるか」があると思います。
1問にじっくり時間をかけて考え抜くのか?それとも時間効率をもっと意識するほうがよいのか?について、いくつか先輩の声をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

東大合格者に聞く「演習の時間意識、どうしてる?」

1問にある程度の時間をかけて解くということは、数学では特に多いかと思いますが、粘り強く問題に取り組んでいく能力は入試本番でも必要となるでしょうから、ある程度時間をかけて問題演習をする姿勢は必要です。効率を重視するあまり、「分からなければすぐに切り上げる」という姿勢は、学力向上の面から見ても危険です。ただ、無節操に時間をかけられるような時期では決してないので、例えば、小問ならば1問15分、大問ならば1問30分などと、解法を考えるためにかけられる時間の上限を決めて演習していくのがよいと思います。

時間を意識して解くためには、基礎がそれなりに固まっていることが必要なので、基礎の固まり具合で時間制限などは調整してもよいかもしれません。ただ、私のようにだらけやすい人は、時間制限を設けるほうが効果的に学習ができる…という面はあると思います。

秋以降の演習ではどちらも必要になってきます。私の場合、過去問演習など志望大学の問題形式に近いものはなるべくじっくりと時間をかけるようにしていました。一方で、日頃の問題集を使った演習では効率を重視し、例えば数学では手を動かさず問題を見て解法が思いつけばよいことにしていました。
この方針に関しては、ぜひ現状をしっかりと分析した上で決定するのがよいと思います。模試においていつも時間が足りなくなるのか、あるいは解法が全く思い浮かばないのかなどによって適している勉強法が異なってきます。ぜひ次回の模試ではこのような視点でも考えられるようになってもらえればと思います。

Z会からのコメント

入試本番では時間戦略も大事になります。しかし今の10月の時期は、じっくり考えながら答案を練る訓練のほうが優先度が高いでしょう。というのも、粘ることで得点できたはずが、この訓練を怠ったがために入試本番で力を発揮しきれなかった…といった事態は避けたいからです。(じっくり演習することは最初は時間がかかるかもしれませんが、繰り返すことで出題の勘所を掴むことや解答の糸口を見つけるスピードは上がっていきます)

 

そうはいっても解く順番や1問にかける時間などの入試本番での時間戦略は、ある程度もっておきたいでしょう。こちらは本番想定で演習できる模試・予想問題集を、実践の機会とするとよいでしょう。いくつかの声のように、「〇分考えて解けなかったら飛ばす」などの自分で設定したルールで得点を最大化できる練習を行うのも有効です。

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