東大物理

差がつく一問(2019)_第1弾(東大物理)

標準レベルの設問を確実に解き切ることが合格への道

2019年度の問題は、難化した2018年度に比べてもさらに難しくなりました。時間的な余裕もなく、すべての設問に手をつけられた受験生は少なかったでしょう。各大問のうち、標準レベルの前半部分で確実に得点できたどうかで明暗が分かれたと思われます。

まずは、2019年度の「東大物理」を俯瞰しよう

はじめに、問題構成や出題傾向をおさえて、

「自分が受ける入試問題」を想像しましょう。

第1問  【難易度:難】
●出題形式・テーマ
力学 非慣性系での単振動
記述形式 空欄記号選択形式

●問題の内容・分析
加速度が変化する台車上の単振動に関する問題。
Iは台車の加速度変化のタイミングがばね振り子の周期と連動しており、ばね振り子の振動の様子がきちんと把握できれば、そう難しくはない。IIは台車上の倒立振り子が倒れないようにするための台車の運動に関する考察で、見慣れない設定の上に、運動を変位ではなく角度θを用いて考察することに、戸惑った人も多かっただろう。(2)は穴埋め形式ではあるが、単振動する物体の変位、加速度、力についての確実な理解ができていないと難しい。

第2問  【難易度:やや難】
●出題形式・テーマ
電磁気 RC直流、交流回路
記述形式 空欄補充形式

●問題の内容・分析
コンデンサーと抵抗に等価な素子を多数つないだ回路の問題。
Iは基本問題。IIは抵抗とコンデンサーを含む回路の問題。(2)は過渡現象を扱っているが、N個の素子の抵抗とR0の電圧が等しいことがポイントになる。IIIは交流ブリッジ回路の問題。穴埋め形式であるが、交流回路について、直列、並列接続の違いや、三角関数を使った扱いに慣れていないと難しい。

第3問 【難易度:標準】
●出題形式・テーマ
波動 幾何光学
記述形式

●問題の内容・分析
球面で屈折する光線の進み方(幾何光学)に関する問題。
大問3題中では最も計算量が少ないが、角度の近似計算に慣れていないと処理が大変になる。Iは屈折の法則から写像公式を導く問題を解いたことがあれば有利だったと思われる。IIは、Iで求めた関係式をもとに丁寧に解き進めればよい。(3)、(4)で数値計算が必要だが、計算は面倒ではない。

※ 難易度は東大受験生を母集団とする基準で判定しています。

合否の分かれ目は?

●受験者の答案を見てみると…

ここに注目、解くべき一問は大問2

Z会集計の再現答案から、Z会で推定した配点を当てはめ、部分点なしで大問ごとの得点率を出すと、上表のような結果となりました。第1問が合格者、不合格者の差が最も大きくなっています。この問題ができたかどうかが、合否に直結したようです。

差がつく一問は、

≪第1問≫

 

●どんな問題?

 

●注目のポイントは?
第1問は、II(2)の後半以降はかなりの難問で、合格者、不合格者ともにそれほど大きな差は見られませんでした。しかし、I(2)、(3)、II(2)ウの設問では、合格者と不合格者の正答率に大きな開きがあり、ここで差がついたと思われます。また、I(2)、(3)については、慣性力と単振動の基本事項の組合せで、複雑な考察を要する設問ではありませんでした。台車上の物体の運動を正確にイメージできたかどうかで差がついたようです。

あなたならどう解く?目標点は…?

実際に東大を受験したZ会員の先輩が、「再現答案」を作ってくれました! さらに、その答案をZ会が添削。過去問演習を効果的に進めていただくために、以下のポイントを解説します。

合格に必要な目標点は?

ここで差がつく!間違えやすいポイントは?

東大攻略のために必要な対策は?

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