東大日本史

差がつく一問(2019)_第2弾(東大日本史)

 

2019年度の合否を分けた「差がつく一問」は?

Z会では、2019年度の受験生の答案を独自分析。合格者と不合格者の答案を比較し、「どの大問の出来が合否を分けたのか」を検証しました。それにより導き出された「差がつく一問」は…?

差がつく一問は、

≪第3問設問A≫

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実際の答案&添削を見ながら、差がつくポイントを確認しよう!

以下の答案は、実際に入試を受験したZ会員の先輩がつくってくれた再現答案です。目標点(合格ライン)には達していません…。
まずは、実際の答案をZ会の添削指導付きで見てみましょう。そのうえで、Z会の分析を読み、どこで差がついたのかを確認していきましょう。

※満点・目標点はZ会の分析による。志望科類(学部)によって、過去問添削の成績表に表示される目標点と異なっていることがあります。
目標点とのギャップをどう埋める?

本問は、60字という少ない字数で、「どのような政策か」「政策の背景は何か」「幕府の意図は何か」の3つを過不足なく説明する必要がありました。
今回の答案は、提示文(2)~(4)の具体的な政策を、「輸入品を国内で生産」するという端的な表現にまとめることができていました。
他方で、問われている政策と金銀の流出が関係することには気づけているものの、政策の「意図」と結び付けて解答に示すことができていませんでした。さらに、「背景」として銀の流出に留まらず、銀の流出が問題視された背景にある当時の状況を、政策の背景として指摘することで答案の完成度を高めることができました。

受験生全体の解答傾向は?

本問は、提示文から読み取った情報を踏まえて考察するという、東大日本史特有の提示文型論述問題の典型的なタイプの問題です。設問意図や解答要素が捉えやすかったことから、解答の方向性を大きく誤った答案はほとんどありませんでした。
日本史全体の出来がよかった受験生は、「政策の内容」「政策の背景」「政策の意図」の3つを的確に指摘し、5~6点を確実に獲得できていました。
一方、日本史の得点が伸びなかった層では、「政策の背景」への言及がなかったり、「政策の意図」の説明が不十分だったりして、失点しているパターンが多く見られました。
提示文(1)で輸入品への支払い手段として銀や金・銅に触れていることを踏まえ、「政策の背景」と「政策の意図」を論じることができたかどうかで差がついた問題でした。とくに、「政策の背景」である銀の産出量減少については、言及できていない答案が散見され、最も差がついたポイントでした。

 

Z会で、合格に直結する東大対策を!

Z会分析担当者からのメッセージ

東大日本史では、日本史の基本的な知識の習得が大前提です。その上で、提示文や資料から情報を読み取り、知識も活用して考察し、考察結果を限られた字数でまとめる力が試されます。このような問題は東大日本史特有のもので“慣れ”が重要です。
独特な出題である東大日本史への対策は、一般的な論述問題に取り組むだけでは不十分です。そのため、過去問演習を積むことが必須です。演習を通して自分の弱点・改善点を見つけ、克服していくことが重要になります。但し、自分の弱点は自分では気づきにくいものです。Z会の通信教育「過去問添削」を活用し、Z会の丁寧な添削指導を受けて弱点を克服するとともに、充実した解説で復習を行うことにより、東大日本史への対応力を高めましょう。

 

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