京大生が教える受験勉強スケジュール(個別試験直前編)

共通テストが終わった後、個別試験までは約1カ月。最後の追い込みとなる1月下旬~2月の学習方針、注力すべきポイントについて京大生の先輩に聞いてみました。

 

受験生のお悩み

京大に合格した先輩にお伺いします!
個別試験直前期の勉強計画を立てる際のポイント、注意すべき点は?

京大生が回答!

直前期は「復習」に軸足を置くのがおすすめ。

京大入試本番までに進めるべき勉強は、基本的には過去問演習と今までに取り組んだ問題の総チェックです。今までに添削問題や問題集、模試などで数多くの問題を解いてきたと思いますが、それらと同じような、もしくは似たような問題が本番で出た時に、自信をもって解くことができるでしょうか。間違えた問題、解けなかった問題を中心に、最後にもう一度、しっかり解けるのかのチェック(解き直しなど)を進めておくと良いですよ。

京都大学工学部

この時期には、復習が効果的です。
受験本番までという時間的な制約がある限り、出会える問題の数は有限となります。したがって、出会った問題はもう一度出てきたときに解けるようにしておくことが重要です。本番でどのような問題が出るかはわかりませんが、一度やったのと同じような問題が出たときにそれが解けないのは非常にもったいないです。それを防ぐために復習という行為が存在します。ただし、復習だけに取り組んでいると新問を解く勘が鈍ってしまったりするので、新しい問題と両立させることが重要ですね。

英語の復習方法を紹介します。
最初のステップは知らない単語の確認を行いましょう。
次のステップとして、問題を解くときにわからなかった文にアンダーラインを引いておき、復習ではその文と解説を見ながら確認するようにしましょう。文が分からなかったということは単語か文法に穴があったということなので、この作業をすることで自分では気付けなかった穴を埋めることができます。
最後のステップとして分からなかった問題を中心にもう一度解きなおしてください。この時まだ解けない問題があれば、まだ穴が埋められていないということなので、確認したうえで後日解きなおすと完璧です。

京都大学教育学部

ただ解くだけではなく、本番を想定した演習を。

時間配分の調整にも力を入れ、英語は時間をかければミスが防げる英作文から、国語は古文から解くという作戦を立てました。時間配分の練習にはZ会の通信教育「直前予想演習シリーズ」を使いました。1年分のZ会の通信教育「[専科]京大即応演習」をもう一度復習することもしました。

(京都大学総合人間学部)

過去問演習に取り組んだ際、時間配分や解く順番、目標点など、科目ごとの作戦を立てていきました。過去問を解く中で気づいた、理解や知識が不十分な分野は、その都度復習して定着を図りました。

京都大学総合人間学部

過去問演習の際のポイントとしては以下の2つが挙げられます。

1つ目は解法の整理です。過去問演習を通して、頻出の考え方を掴み、それらを整理、系統立てることを意識しましょう。これは問題集と同じように解き直しをすることが効果的です。その中で、今まで使ってきた問題集との関連を意識すると良いですね。

2つ目は時間配分です。これからの時期、1教科セットで解くのはなかなか大変だと思います。そんなときは大問ごとで良いので、本番を意識して目標時間を設定して演習してみましょう。もし時間内に解き終わらなくてもすぐやめるのではなく、時間をかけて自分で考えてみると良いと思います。

復習は上記のポイントのおさらいですから、知識や解法の確認を行ったり、時間配分がうまくいかなかったとき、1問にかけられる時間をもう少しシビアに設定したり、解答速度が伸びるよう、京大型の問題演習に最後まで取り組めるような学習計画を立てたり、といった対策を立てていきましょう

なお、京大理科は圧倒的に時間が足りませんから、自分の中で「これぐらいペンが止まったら次にいく」という目安を作っておき、必ずすべての問題に着手できるようにしておきましょう。
特に、化学はどう足掻いても時間がかかりますから、物理で時間を使いすぎて化学で「時間さえかければ解けた」問題の多くを逃さないように注意してください。
また、物理化学に関しては得意な科目から始め、そちらにやや多めの時間を使うと良いでしょう。ただし化学の方が時間がかかるので、物理が得意な場合には1:1をベースに時間配分を行ってみてください。

京都大学農学部

最後まで伸ばせる。過去問以外にやったことは。

不安だった数学は、問題集を使用して定石を再確認しました。Z会の通信教育「過去問添削」を利用しつつ、今まで受講してた「[本科]京大コース数学」の問題を解き直してみたりしました。
英語は、学校の先生に添削をお願いしたり、Z会の通信教育の添削を活用することで、洗練された英語を書けるように仕上げました。
国語は、まだ伸びしろがあると思い、古文を重点的に復習しました。過去問を使用して、苦手だった和歌の知識を点検しました。
地歴(世界史)は想像以上に知識に穴が空いていたので、一番時間をかけました。論述問題で基本的な流れを確認しつつ、一問一答を使用して細かい知識を詰め込みました

京都大学法学部

得意科目の日本史と、伸びしろがあると感じた英語を重点的にやりました。
日本史は、経済、文化といったテーマごとにノートを作ったり、論述の添削を継続して行ったりました。
英語は、近年傾向変化しているので、過去問をたくさん遡るのではなく、最近6年分の京大模試の過去問に取り組んだほか、自由英作文対策として東大の過去問に取り組みました。

京都大学文学部

Z会からのアドバイス

もちろん個人の状況によって差はありますが、過去問を中心とした直前対策を行った先輩が多いようです。また、残り少ない期間を有効活用するためには「優先順位をつける」ことが重要です。復習や解き直しで苦手をつぶすことは多くの先輩がおすすめしているので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

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