京大生が教える冬・直前期の過ごし方(12月〜1月編)

いよいよ、入試本番が近づいてきました。共通テスト直前の時期におすすめの勉強内容や、入試本番に向けての注意点とは?京大生の先輩が、12月〜1月の過ごし方についてアドバイスします。

 

受験生のお悩み

京大に合格した先輩にお伺いします!
「共通テスト直前(12月〜1月中旬)」の勉強内容や、本番に向けて気をつけるべきことは?

京大生が回答!

共通テスト本番を想定し、時間配分を見極めよう。

「共通テスト模試では時間が足りないが、時間があれば問題は解ける」という場合、基礎はしっかりと固まっていると思います。そのため、今後は共通テスト対策問題集などで演習を積んでいき、共通テストの時間に慣れることが大切です。演習を積むことで、一問にどれぐらいの時間をかけてよいのかがわかるようになりますし、慣れればその時間内に正確に答えまでたどり着けるようになります。

まずは共通テスト対策問題集や予想問題集などで演習を積み、それでも演習が足りないと感じるようでしたらセンター試験の過去問にも取り組むと良いです。英数国はセンター試験と共通テストでは形式が大きく異なってはいますが、限られた時間で正確に問題を解く力が求められているという点は同じなので、良い練習になると思います。

次に、時間の使い方についてですが、事前に大問一問に何分かけるかをある程度決めておくのが良いです。先ほども述べたように、演習を積んでいく中で、一問あたりどれだけ時間をかけられるかがわかるようになると思うので、それをもとにある程度の時間配分を決めておきましょう。

また、わからない問題が出てきたら時間をかけずに諦めることも大切です。わからない問題に時間をかけて考えるのは時間の無駄になってしまうので、少し考えてわからない問題は一度飛ばして、時間が余ったら戻ってくるようにすると良いでしょう。

(京都大学文学部)

この時期はモチベーション維持も大切。

受験本番が近づくと「本番で失敗したらどうしよう」というようにネガティブな気持ちになりやすいです。ただ、ネガティブなことを考えてもプラスなことはありません。そのため、どんなこともポジティブに考えるようにすると良いです。例えば、「今まで自分はこれだけ勉強してきたんだから絶対に良い点数を取れるはず」「周りよりは自分の方が勉強している」というようにプラスに考えるようにしましょう。

周りのことも気になるかもしれませんが、試験は自分との戦いでもあります。周りのことはそこまで意識せずリラックスして試験に臨むようにしましょう。

なお、試験前日は新しい問題を解いたりするのではなく、どの教科も今までの復習や最終確認を中心に行うと良いです。今まで解いてきた共通テスト形式の問題を復習して、抜けているところは教科書や問題集などで確認しましょう。数学や地歴は公式や定理、用語がたくさん出てきたと思うので、忘れていそうな重要事項も最終確認をしておくと良いでしょう。

京都大学文学部

例えば、スマホやyoutubeを見ている間は、何となく時間が過ぎるので様々なことを考えなくて済んでしまいます。そんな時間が必要なこともありますが、そのまま本番に近づけば近づくほど、心の中で焦りがたまりストレスを感じてしまいます。また、当然ですが勉強に集中できていないので結果も伴いません。

たとえ模試の結果が奮わなかったとしても、いまできることは「本番までに何をするか考え、それを実行する」ことです。そして、それを気持ちが拒否してしまうのならコントロールする術を身につけるしかありません。

具体的には、勉強する場所ではスマホやテレビ、PCなど誘惑のもとになるものを排除したり(ご家族に預けるのも良いでしょう)、自習室や図書館を利用したりといったことです。完全に切り離すことが難しい場合には、時間を区切って軽い運動をしたり音楽を聴いたりなどして気分転換をしてみてもよいかもしれません。

誰にだってやる気が出なくなる時はあります。ネガティブな気分になることもあるでしょう。しかし、大切なことはやる気を出すことではなく、やる気がなかろうがやるべきことをやるための工夫を行うことです。上記のように、少し考え方を変えてみてくださいね。

京都大学薬学部

努力しているにも関わらず思うように結果が出ないと、モチベーションが下がってしまうことはありますよね…。
大学受験に合格するという「大きい目標」を意識しすぎず、「今週は○○と××は終わらせよう」などといった、「小さな目標」を立てて、意識してみることをおすすめします。目の前のことに集中することを意識すると、モチベーションを保ちやすいですよ。

京都大学理学部

科目別の学習アドバイスや、「入試本番での失敗例」も。

共通テストの国語は早く正確に解くことが必要なので、最終的には「時間内に解き切ること」「正しい答えを選ぶこと」の両方をできるようにしないといけません。ただ、時間については問題演習を多く積むことで、共通テスト形式の問題に慣れて、時間内に解き終えられるようになるので、まずは時間よりも正確に解くことを優先して演習していくと良いです。

現代文は安定して高得点を取るのは難しいですが、古文・漢文は基礎をしっかりと身につければ共通テストの問題は満点近くを取れるようになります。そのため、まずは古文・漢文で失点しないことを目標に古文単語や文法、漢文の句法などの基本事項を完璧に覚えましょう。共通テストの古文・漢文は知識だけで解ける問題もありますが、内容一致問題など読解力が必要となってくる問題もあるので、ある程度知識が固まったら、共通テスト対策問題集やセンター試験の過去問などで演習を積んでいってください。

また、現代文は、古文・漢文に比べたら安定して高得点を取るのは難しいですが、演習を重ねていくうちに共通テストの問題の傾向などがつかめるので、古文・漢文と同様に演習を積んでいってくださいね。

京都大学法学部

暗記物はとにかく量そのものが多いですし、すべて押さえて取り組むことは事実上不可能です。そのため、「絶対に覚えなければならないこと」については確実に押さえ、残りは「覚えていたらラッキー」というスタンスが重要です。このラッキーな部分は解けなくても、そこまでライバルと差はつきません。基本皆できていませんし(ダメでも損がない)、解けたときにメリットがあるだけだからです。

そして、教科書や通常の問題集、過去問などには、この「覚えなくてはならないこと」がほぼ網羅されています。お持ちの教材を自信をもって完成させたのであれば、その自分にも自信をもって本番に向かいましょう。

一方、暗記は使わなければ忘れますし、最後まで確認を続ければより確実になるのも事実です。教科書を読みなおせば安心なことは間違いないですから、残り期間を考えつつ、最後まで打てる手を全て打つ姿勢は重要だとお考え下さい。

京都大学文学部

本番での失敗パターンで一番よくあるのはマークミスです。本番では試験会場特有の緊張感があり、普段の演習では一度もしたことがなかったマークミスを本番でしてしまうということがおこりえます。こういったマークミスを防ぐには、リハーサルの時も試験本番の注意事項(例えば、机には何も置かない、英語や漢字の書かれた筆記用具は使わない)を守るなどして試験本番となるべく同じ空気感で問題を解くと良いかもしれません。
また、試験本番もマークをするときはひとつずつ丁寧にずれていないか確認しながらマークしていくようにしてくださいね。とくに問題を飛ばしたときなどに起こりやすいので、わかるように印をしておくなどで防止しましょう。

同様に、「数学I・数学A」に取り組むべきところを「数学I」に誤って取り組んでしまうなど、同一問題冊子の中で別の問題に取り組んでしまう失敗も起こりえます。数学の開始直後に問題冊子をめくって取り組み始める前に「数学I・数学A」と記載があるところに丸をつける、などをおすすめします。なお、最初の問題は共通であることも多いので、途中で気づくことで焦りが大きくなります。問題が変わったところで同じく各ページの上部の科目の記載を確認するなどの方法もあります。

最後に、試験当日の起きる時間についてですが、こちらについては普段と同じぐらいの時間に起きると良いです。試験当日だけ起きる時間を変えてしまうと、自分のルーティンがくるってしまい、本調子が出ないということがあるので、最近の起床時間と同時刻に起きるようにしましょう。

ただ、もし試験会場が遠かったりする場合は、しっかりと試験会場に行くまでの時間も考慮して起床時間は調整するようにしてくださいね。試験会場には余裕を持って試験開始1時間前ぐらいには到着しておくと良いでしょう。

京都大学農学部

Z会からのアドバイス

12月〜共通テストまでは非常に難しい時期です。今の自分の実力を正確に把握したうえで、残りの期間でできることが何かを考える必要があります。モチベーション維持や体調管理にも気をつけながら、まずは共通テストを見すえて、最終仕上げを行いましょう。

あとは、学校で扱っている「対策教材」等を上手に活用しているところも共通しています。使えるものは効率的に上手に活用したいものですね。

 

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