共通テスト後のモチベーション編

京大生が教える冬・直前期の過ごし方(共通テスト後のモチベーション編)

共通テスト後は、「燃え尽き」や緊張・不安などさまざまな感情が湧いてきます。そんな中でも個別試験に向けてモチベーションを保つためのポイントを、京大合格を勝ち取った先輩に聞いてみました。

受験生のお悩み

京大に合格した先輩にお伺いします!
共通テスト後、モチベーションをどのように維持すればよい?

京大生が回答!

「今できること」を突き詰めて考える。

真っすぐに一つのことだけを想って頑張るのは大変難しいことですし、ほとんどの場合人間はいろんな想いを重ねて目標を設定します。今自分が京大を目指す理由というのは、そこで学びたいというのもあるのだと思いますし、プライドもきっとあるのだと思います。プライドをモチベーションとすることがよくないことではありませんし、「合格したい」という一つの気持ちであることに変わりありません。そうしたものを自分で否定するのではなく、パワーに変えて取り組んでみましょう。

ただ、そうやって合格したいという気持ちになればなるほど、プレッシャーを感じることもあると思います。しかし、そもそも合格するかしないかは、自分で完全にコントロールできるものではありません。例えば、普段なら不合格となる得点をとってしまっても、周りの出来によっては合格になる可能性もありますし、その逆もあるでしょう。

今できることはそのような不確定なものに考えを巡らせることではなく、「今変えられる自分の勉強」「今高めるべき学力」に目を向けることです。大変難しいことではありますが、それができる方が合格の可能性を高められます。ネガティブな感情自体は決して悪いことではありませんが、それに負けずに最後まで走り切りましょう。

京都大学農学部

何をすべきか分からなくなった時は、いったん立ち止まって、「自分のやるべきこと」「やらなくてもよいこと」という学習における優先順位をつけるようにしましょう。闇雲に机に向かって参考書を開くのではなく、「苦手分野だからこれを学習している」のように学習内容に理由付けをするようにすると、モチベーションを保ちやすくなります

また、入試が近づいてきたことに対する不安を感じているのはあなただけではありません。他の受験生も同じです。不安は努力の量でしか減らすことはできませんから、最後まであきらめずに残りの期間を有意義に使うようにしてください。

(京都大学教育学部

この時期からの学習で勝負を決める要素は、(いろんな意見がありますが)「ポジティブな思考」と「最後まで何をすべきか考え、やりきること」「体調管理」の3つです。

2つ目の「最後まで何をすべきか考え、やりきること」を言い換えると、「合格率を1%でも上げるために何をするか」という計画を立て、それをひたすら実行していくという意味になります。過去に出題された問題のどれが出ても満点が確実に取れる状況なら何をしていてもよいですが、そうではない場合がほとんどでしょう。

「合格のために必要なものはなにか」を最後まで考え、的確にやり切れる人は、経験則上合格の可能性が高いです。一方で、それができない人は、合格できないとまでは言えないものの、不安が残ります。この部分を意識して、もう一度ご自身を振り返り、最後までやるべきことを絞り出しましょう。

最後に、この3つの中に「やる気」という文字がないことにも注目してください。大事なのはやる気のあるなしではなく、「やる気がなくても合格のためにやるべきだから、やるしかないからやる」という思考です。勿論適度に気を紛らわせることは重要ですが、とにかく何をすべきかに注目して残り期間を過ごしましょう。

京都大学文学部

志望大合格を思い描き、残り1カ月を走り切ろう。

どんなに苦しくても、あと1カ月で終わります。1カ月後には罪悪感なく自由にできる日が来ます。そう思えれば踏ん張れると思います。不安はとてつもないものだと思いますが、自分がいかに成長したかを楽しむぐらいの気持ちで挑めば楽になると思います。

京都大学工学部

勉強とはよく言ったもので、「勉(つと)め強(つと)める」という漢字の通り、生半可なものではありません。確かに難関大になれば平気で勉強する人は多いですが、逆にそんな人が多いかと言われれば、やっぱり勉強は好きではないという人も大学に入ればたくさんいます。

それでも勉強して難関大に入る人は、必ず別の強い理由を持っています。例えば「有名になってお金を稼ぎたい!」という野望にあふれる人もいますし、「自分にはこれしかなかったから」という劣等感から目指す人もいます。「応援してくれている人のため」「カッコいいから」といった理由もありますね。しかし、聞けばなんてことのない理由であっても、その人にとっては本当に大事な感情なのです。

全然綺麗でなくても、人にとってはなんでもないような理由でも構いません。一度10分間立ち止まって、自分の頑張る理由、合格したい理由を小さくても一つ見つけてみてください

それを終わる瞬間まで胸を張って掲げ続けるために、一日一日すべきことをしましょう。勉強を始めるのに遅いということは絶対にありません。今から合格の確率を1%でも上げるためにすべきことを、粛々と進めていってください。

京都大学文学部

友達と気分転換をはかる、友達の頑張りに励まされる

問題演習中心の学習スタイルを解くことで、自分の苦手な箇所や到達レベルを測りながら学習していました。
また、友人と会話したりや食事したりするなど、軽い気分転換もはさむように意識していました。

京都大学総合人間学部

友達と一緒に学校の教室や塾の自習室で勉強しました。何人かの友達と毎日過去問を一緒に解くことで緊張感を維持していました。休憩中に談笑したり野球やキャッチボールをしたのもいい息抜きになったと思います。

(京都大学法学部

自分と向き合う。不安と向き合う。

本番に向けた緊張感というものは、どう足掻いてもゼロにはなりません。たとえ志望校を変えたとしてもそれはなくならないでしょう。

しかし、その中でも頑張ろうとするのなら、自分を信じなくてはいけません。そして、最も自分を信じることができるのは、今までの頑張りをすべて見てきた自分に他なりません。自分の選択と今までの積み重ねに自信を持って、試験に臨んでください。

京都大学法学部

不安な気持ちが大きい場合には、具体的に何が不安なのかを紙などに書き出してみると良いでしょう。その上で、それぞれの不安に対して、安心要素を具体的に考えてみてください

例えば、「数学で目標点を取れるか心配」ということであれば、「今まで○○の学習をしっかりしてきた。更に、もしもの場合でも、英語などでカバーできる」などのようなイメージです。自分の不安を具体化して、それに1つ1つ対応していくことで、少しでも不安が和らぐはずです。

更に、不安に思う時間がないくらい学習に没頭してしまうのも1つの手です。入試までの残り期間の計画をしっかりと立てておき、それに従って学習に集中すれば、不安に思う時間を減らすことができます。ただし、あまり根詰めて学習すると体調を崩してしまう可能性がありますので、無理のない範囲で取り組むようにしてくださいね。

(京都大学経済学部

Z会からのアドバイス

共通テストの結果に一喜一憂してしまうのは仕方ありません。しかし、そこで手を止めてしまうと、学力は何も変わらず、もしくは落ちていきます。共通テストの結果を励みに、あるいは糧にして、個別試験に向けて学習を進めることが重要です。今回の記事で紹介した様々なモチベーションアップの方法から、あなたに合うものをぜひ探してみてください。

共通テストが終わっても慌てず、冷静に。しかし、「京大に必ず受かるぞ」という熱い気持ちを持って、個別試験対策を進めていきましょう!

 

Z会の京大受験対策講座

Z会なら、ご自宅で万全の京大受験対策ができます。先輩も活用した「京大に強いZ会」で対策を進めましょう!

CVエリア

「Z会の通信教育」では、京大受験生向けの講座を多数開講中!

無料の資料請求も受付中!