共通テスト直前期(1月)の対策アドバイス

投稿日時:2022年12月25日
ここからいよいよ共通テスト直前の学習の仕上げの時期となります。今回は共通テストの直前期に取り組みたい勉強について解説していきます。(Z会中高事業本部・山邊圭祐)
共通テストの受験者は前年度に比べて減少
2023年度の共通テストは本試験が来年1月14、15日、追試験が2週間後の28、29日に実施されます。大学入試センターによると、確定志願者は51万2581人で、2022年度にくらべて1万8000人近く少なくなりました。
新型コロナウイルスの影響は2023年度の共通テストでもつづいていることから、受験生が安心して選択できるよう、追試験の試験場は2022年度と同じように47都道府県に設置されます。
共通テストに即した形式の演習を積み、時間配分の方針を立てよう!
2022年度の共通テストは平均点が下がりました。理由として「英語、数学、国語の出題形式に受験生が慣れていなかった」「問題文などが長く(多く)、試験時間内にすべての出題に対応しきれなかった」の2点が大きいとみられます。
共通テストは受験生の「思考力・判断力・表現力」に重きが置かれ、対話形式を含む比較的長い文章を読んだうえで内容を理解し、解答する力が求められます。単純に暗記した解法を用いるだけでは対応できない試験と認識し、共通テストに即した形式の演習を重視してください。満点をねらうのではなく、試験時間内でできるだけ得点することをめざし、どのような順番で解答するかなど、時間配分(解答ペース)についても戦略を練り、本番に臨みます。
本番で2022年度と異なるタイプの出題があると、あせりがうまれるかもしれません。設問の指示を見落とすなど、ケアレスミスがないように時間配分の方針を立て、本番までにたくさん失敗し、対策を練ることをおすすめします。
体調については周囲に相談を!
新型コロナへの対応や対策について、大学入試センターはウェブサイト(外部サイトに遷移します)で詳細を公開しています。試験会場内でのマスクの着用を義務づけるといった注意事項もあるので必ず確認しておきましょう。
体調に不安がある場合は保護者や高校の先生に相談。当日の会場では、試験監督に伝え適切な対応を仰いでください。
Z会大学受験担当から中学生・高校生へのメッセージ
中学生:演習で入念な準備
今回の解説は高3を念頭に置いた内容ですが、実は中学生のみなさんにも通じます。
たとえば高校入試。直前の時期に心がけたいポイントは大学入学共通テスト対策とそれほどかわりません。入試に臨む中3のみなさんもこれから追い込みの勉強に力を入れていきます。過去問(実際の入試問題)の演習などで知識事項の定着や補強をはかり、時間の配分に気を配り、入念なリハーサルをくり返しましょう。
高校生:集中力を最後まで
共通テストや、それぞれの大学が実施する2次試験(個別試験)などでは「想定していたように解けなかった」という科目や教科があるかもしれません。でも、次の試験がまだある場合、決して放り出したりしないように。「自分だけじゃない」と受けとめ、気持ちを切り替えるようにします。
志望大学の「合格」をたぐり寄せるには最後まであきらめず、集中力をもって出題と向き合う姿勢が欠かせません。
※この文章は「朝日中高生新聞」に掲載されています。
Z会の共通テスト対策講座(新高3生向け)
◆[専科]共通テスト攻略演習
共通テストの傾向をふまえた教材に取り組みます。毎月の演習で、基礎固めから最終仕上げまで段階的に対策を進められます。
同じカテゴリの人気記事
指導担当者による共通テスト対策アドバイス

【2025年からの共通テスト】地理歴史・公民は2科目1セットで出題
大学入学共通テスト(以下、共通テスト)は2025年1月から大きくかわります。地理歴史・公民での変更内容と必要な対策について、Z会担当者が解説します。(「Z会の通信教育」大学受験地歴・公民担当・荒川裕子... (続きを読む)
詳細を読む
「Z会共通テスト対策サイト」の人気記事
指導担当者による共通テスト対策アドバイス

【2025年からの共通テスト】地理歴史・公民は2科目1セットで出題
大学入学共通テスト(以下、共通テスト)は2025年1月から大きくかわります。地理歴史・公民での変更内容と必要な対策について、Z会担当者が解説します。(「Z会の通信教育」大学受験地歴・公民担当・荒川裕子... (続きを読む)
詳細を読む