学校向けオンライン英会話 導入事例|芝中学校・高等学校
Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。
東京都
芝中学校・高等学校
堤 眞幸 先生
実施対象(学年、属性など)2023年度実績
高校1年生
NEW TREASURE Online Speaking Stage3:10回
英検®二次試験対策・ニュースディスカッション等:10回
学年全員で授業内に受講
中学1年生から NEW TREASURE を採用し、文法の復習のために高校1年生全員が NEW TREASURE シリーズに準拠したオンライン英会話を授業中に受講しています。オンライン英会話の評価は実技点という形で成績に反映しています。
NEW TREASURE をどのように活用していますか。
NEW TREASURE は、外部検定が大学入試で活用されると騒がれていた2016年度に、「読んで、文法を教える」という教育手法からの脱却をはかって採用を決定しました。以前採用していた教科書は例文が小難しく、暗唱例文として不適切だと考えており、例文がわかりやすいと感じた NEW TREASURE を採用することにしました。
使用方法としては、NEW TREASURE のKey Point(例文が記載された文法パート)やRead(長文が記載されたパート)の例文・英文を活用したプリントを生徒に配布する形で授業を進めています。このプリントは様々な形式で音読と暗唱、小テストができるように工夫し、数多くの種類を用意しています。このプリントを英語科として毎年共通で使用しており、先生によって授業の内容が異なることがないように、均質化をはかっています。このおかげで、どの学年でも中学生に必要な基礎力を身につけることができるようになりました。
オンライン英会話を導入した経緯を教えてください。
本校では、ALT による授業を実施していますが、40人クラスを2名で分担し、20名に対して1名の ALT という割合で行っている状況です。実はオンライン英会話を導入する時には、「オンライン英会話を導入するのではなく、ALT の人数を増やせばよいのではないか」という疑問の声が英語科内で上がったことは事実です。しかし、「4~5人に対して1名のALTという割合であっても、必ず話さない生徒が出てきてしまう。これでは効果が薄い」ということで、強制的に1対1となり発話量が増えるオンライン英会話を選択しました。
NEW TREASURE 準拠のオンライン英会話を選んだ理由を教えてください。
高校1年生では全員が Stage3 のレッスンを「英語表現」の授業内で受講しています。「英語表現」の授業は週に2時間ありますが、1時間は文法事項を学ぶ授業、もう1時間はオンライン英会話というように分けており、この2時間の内容が連動するようにオンライン英会話のレッスンカリキュラムを組んでいます。高校1年生の段階では、Stage3 の教科書(高校の検定教科書で学ぶ文法事項の基礎を一通り扱う)の学習を終えていますが、もう片方の授業で現在扱っている文法事項が Stage3のどこに該当しているのかを思い出してもらえるように、オンライン英会話では Stage3 のレッスンを受講しています。
例えば、「現在完了」という文法事項を高校1年生に指導していると、中学3年生の頃に Stage3 で教えた内容を覚えていない生徒がいます。しかし、「Stage3のあの例文を暗唱したよね」と言うと思い出す生徒も多く、その文法事項を使ってオンライン英会話ですぐに実践できるように工夫しています。
これにより、音読や暗唱は話すために必要なトレーニングで、「英語は実技である」ということを生徒が肌で感じられるようにしています。
オンライン英会話を受講した生徒の反応・変化はいかがでしょうか。
高校1年生で導入していますが、楽しそうに一生懸命やっている生徒が多い印象です。一生懸命やっている要因の1つに、成績の一部にオンライン英会話の評価を反映させているというのもあると思います。本校では、「平常点」「実技点」「定期試験の点数」の3つの点数を組み合わせて成績をつけており、オンライン英会話で講師からフィードバックされる点数は「実技点」として評価されることになっています。この「実技点」をつけることも、生徒たちに対して「英語は実技だ」というメッセージを伝える意図を持っているのです。
また、オンライン英会話に取り組むようになったことで大きく変化したことがあります。それは、生徒が「英語を話す」のを怖がらなくなったということです。このことは「書く」量を増やした時にも起こった変化で、生徒たちにとって「話す」「書く」というプロダクション活動をすることが当たり前になってきているのだと思います。「文法」や「読む」だけの指導の時は、生徒は「英語を話す」ことを怖がっていましたので、その変化だけでもオンライン英会話を導入した意義があると感じています。
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