共通テスト【英語】指導担当者による対策アドバイス

投稿日時:2024年8月16日

大学入学共通テストの「英語」についてZ会の指導担当者が解説。リーディングとリスニングの特徴と対策をお伝えします。(「Z会の通信教育」英語担当・白田月)

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共通テストの英語:本文の内容を要約する出題も

大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の英語は、リーディング・リスニングともに配点は100点(計200点)。試験時間はリーディングが80分、リスニングが30分です。リスニングの解答を始める前に、ICプレイヤーの作動確認など、30分の時間もあります。

今春の場合、リーディングとリスニングの両方で、本文の内容が要約されたシートの穴埋め問題がありました(下図)。前年度とくらべると、2024年度の出題傾向に大きな変化はなく、平均点はリーディングが2点ほど下がり51点台、リスニングが5点ほど上がり67点台でした。

ある記事について、概要をまとめたノートを完成させるリーディングの出題、および、講義を聞き、要点をまとめたワークシートを完成させるリスニングの出題。いずれも2024年度大学入学共通テスト「英語」から。令和6年度 本試験の問題はこちら(大学入試センターページ)

さて、はじめて実施された2021年度から今春の2024年度までの出題を見ると、共通テスト「英語」の特徴をとらえることができます。

 

リーディング:短時間で正確に把握する力がカギ

リーディングには、大きく二つの特徴があります。一つは、読解量(総語数)の多さです。設問や選択肢、図表なども含めると、総語数は2021年度が約5500語だったのに対して、2024年度では約6300語と年々増加する傾向にあります。問題を解く時間を考慮すると、平均で1分間に130〜150語ほどを読むスピードが求められ、短い時間でより多くの情報を正しく処理する速読即解力が必須といえます。

もう一つは、英文の種類の多さです。共通テストのリーディングの題材は、ウェブサイトといった身近なものから、論説文のようなものまで多種多様です。ほぼすべての大問に図表やグラフが盛り込まれるため、情報を処理する能力も必要です。

 

リスニング:瞬時に情報を把握することが重要

リーディングでみられる二つの特徴は、リスニングにもあてはまります。読み上げられる回数が1回だけという出題の比率が高く、総語数も多くなっています。英文の種類の多様化については、発話を聞いて設問に答える問題に加え、図表やイラストなどの視覚的な情報と結びつけて解答する問題も多くみられます。このため、問題冊子にある内容を瞬時につかんだうえで、解答に必要な情報を含む音声を待ち構えなければなりません

また、リーディングとリスニングのどちらにおいても、全体的な論理の展開や概要を理解できているかどうかを問う出題が多いのが共通テストの特徴といえます。

 

中学生・高校生への共通テスト対策アドバイス

語彙を習得、演習は時間も意識

語彙や文法は独立したかたちで出題されませんが、リーディングにもリスニングにも欠かせません。とくに中学生のみなさんはいまのうちに土台をかためることを意識しましょう。

高校生のみなさんの場合、リーディングでは設問を読み、必要な情報を把握したら答えがありそうなパラグラフは丁寧に、そのほかの部分は大意をつかんで読み進めるなど、時間を意識した演習が大切です。また、リスニングでは読み取らなければならない図表やイラストなどの情報が多いので、放送の合間に効率よく情報を集めるこつも、演習を重ねるなかでつかみましょう。

【朝日中高生新聞8月11日号から】

本サイトでは、最新年度共通テストのZ会入試分析もみることができます。ぜひ共通テスト対策としてお役立てください。

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