「化学基礎」2020年度センター試験分析

投稿日時:2020年1月26日

Z会の大学受験生向け講座の科目担当者が、2020年度のセンター試験を分析。出題内容・各問の分析、攻略ポイントを詳しく解説します。  

2020年度センター試験「化学基礎」の出題内容

試験時間と配点
  • 時間 / 配点:2科目60分 / 2科目100点(1科目50点)
全体の傾向
  • 大問数2、小問数13は2019年度と同じであったが、合計マーク数は16から15に減少した。2019年度に続き、文章選択問題の選択肢の数は4のものがほとんどであった。一部に見慣れない設定の問題もあったが、全体的には市販の問題集等で取り上げられる典型問題が多かった。
  • 「身のまわりの化学」に関する小問は出題が定着したが、平易なものであった。

2020年度センター試験「化学基礎」の各問の分析


第1問(25点):物質の構成 [標準]

1. 電子配置
2. 周期表と元素の分類
3. 分子の極性
4. 物質の三態
5. 蒸留装置の取り扱い
6. 物質量
7. 身のまわりの化学


第2問(25点):物質の反応 [標準]

1. 同位体の存在割合
2. 物質量、濃度
3. 中和滴定
4. 塩の水溶液の液性
5. 電池
6. 金属と水溶液の反応


2020年度センター試験「化学基礎」の攻略ポイント

・「化学基礎」からほぼ満遍なく出題される。
・計算問題では、質量、体積、分子量、物質量間の単位変換が正しく行えるかがおもに問われる(2020年度は第1問の問6)。溶液の濃度に関する問題も出題されることがある(2020年度は第2問の問2)。
・グラフの選択問題や、グラフ・表の読み取り問題が出題される(2020年度は第2問の問3)。
身のまわりの化学(第1問の問7)は見落としがちな範囲である。2017年度以降は毎年出題されており、共通テスト試行調査でも取り上げられているので、共通テスト化以降も注意しておきたい。
・2年前まで、化学基礎の平均点が、理科基礎4科目の中で最低となる年が続いていたためか、2019年度から選択肢の数を絞り込むなどの配慮が見られており、2020年度も同様の傾向があった。その一方、思考力が必要な問題が目立ってきているので、そのような出題に備えた学習を積んでおく必要があるだろう。平易な問題の取りこぼしは避けつつ、難度の高い問題で差をつけられるようにしておきたい。

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