Z会大学受験担当が解説!「大学入試改革」とは何か?
投稿日時:2024年5月18日
2020年度から本格的に進められてきた大学入試改革。その第2弾が2025年度からはじまります。改革そのものの内容をおさえたうえで、中学生や高校生が取り組んでおきたいことを解説します。(「Z会の通信教育」大学受験担当・中村一貴)
改革の方向性|3要素を重視、25年度から第2弾
「世の中の変化にあわせ、中学生や高校生にどのような学力を身につけてほしいか。」
大学入試改革は、こうしたビジョン(展望)のもとで進められています。柱に掲げられているのが「学力の3要素」です。
- 基礎的な知識・技能
- 思考力・判断力・表現力
- 主体性をもって多様な人と協働して学ぶ態度
これらの観点から受験生を適切に評価しようと、大学入試共通テスト(以下、共通テスト)が導入され、それぞれの大学が個別におこなう入試のあり方も見直されています。
共通テスト7教科21科目
共通テストは2021年1月にはじめて実施されました。多くの資料から的確に情報を読み取る力や、資料の内容をそれまでの学習と結びつけて考える力が問われるなど、それまでおこなわれていた大学入試センター試験とは傾向が大きく異なります。
教科書で学習した知識や考え方をそのままのかたちで問うのではなく、問題文や資料と結びつけ、より深く考察するのが共通テストの特徴です。すぐ身につく力ではないので、比較的はやい時期から共通テストを意識した勉強に取り組むことをおすすめします。
個別試験における評価も多様化!
それぞれの大学が実施する個別試験の場合、大学が「こんな受験生に入学してほしい」という生徒像を明確にしたうえで選抜するという制度に。従来の一般入試は「一般選抜」、推薦入試は「学校推薦型選抜」、AO(アドミッション・オフィス)入試が「総合型選抜」といった具合に入試の区分が整理されました。
基礎的な学力はもちろんですが、高校時代の活動歴や学びに対する意欲・関心の強さといった点も加味するなど、評価も多様化しています。
変わる共通テスト ~2025年から大幅再編~
7教科21科目に
2025年1月に実施される共通テストからは内容が大きく変わります。2022年から高校で新しい学習指導要領(文部科学省が定める大まかな教育内容などの基準)が全面的に施行され、その内容にそった共通テストになります。
それぞれの大学がどのようなかたちで共通テストを利用するのかについては、大学のウェブサイトで発表されています。必ず確認しておきましょう。
【朝日中高生新聞4月14日号から】
中学生・高校生への学習アドバイス
まずは基礎固めを
これから数年間、共通テストをふくめて大学入試は変化がつづきそうです。対応するには土台となる基礎をかためたうえで、柔軟に対応できる応用力を高めましょう。
各大学の入試も変更されそうですが「自分の強みをいかす方法をさがす」という視点でとらえてほしいと思います。多様な入試を活用することで、志望大学に挑戦する機会を広げられます。
Z会でできる入試対策・ご案内
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本講座では、9割突破に向けて、毎月着実にレベルアップできるカリキュラムをご用意。
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