共通テスト学習相談室(2023年3月号)

投稿日時:2023年3月28日

今回は前月号に引き続き、共通テスト前後の時期に寄せられた質問を紹介します。本番に即したリアルなお悩みが多数寄せられました。

 

国語:時間が足りない…。

受験生の悩み

共通テスト国語でどうしても時間内にうまくできないです。

特に現代文で最大45分で解き切ろうと思って早く読むと焦りすぎ急ぎすぎで内容が掴めていないようです。一方で、普通に読むと時間が足りず最後までいけなくなってしまいます。丁寧に解いて1つ1つ確実に取り組むのがよいか、スピード重視がよいか、悩んでいます。

【高3、京都大学 農学部 志望】

Z会がお答えします!

学習支援担当

素早く丁寧に解けることが理想ですが、メリハリをつけて読み進めることが大切です。

基本的には素早く読み進め、傍線部など出題箇所に当たったら、その周辺や選択肢が言及している箇所を丁寧に読む、これを繰り返しましょう。選択肢と文章を照らし合わせ、少しでも違和感があれば消去して選択肢を絞り込んでください。引っかかる選択肢は迷わずに消すことが重要です。

なお他科目にも共通しますが、後の方に解ける問題がある場合も多いため、なるべく最後まで解き進めることをおすすめします。素早く通読しつつ、解答に関わるポイントは丁寧に精読するバランスを意識しましょう。行き詰まったときは、潔く次の問題に進んだ方が確実です。

数学:特定の大問でいつも失点してしまう…。

受験生の悩み

共通テストの数学で相談です。

IAもIIBも最初の30点配点の大問は大崩れすることはないですが、20点の方の大問が酷すぎます。その一つの大問で一桁となってしまうこともあり、せっかく二つの大問が良くても後の二つが足を引っ張ってなかなかいい得点が取れません。

数学の過去問演習にプラスαで何かやっておくと良いことや、諸々のアドバイスをいただけたらありがたいです。

【高3、東京大学 文科三類 志望】

Z会がお答えします!

学習支援担当

共通テストの出題内容は数学1A、2Bともにほぼ固定となっていて、数学1Aの場合だと大問3が「場合の数と確率」、大問4が「整数」、大問5が「図形」、数学2Bの場合だと大問3が「統計」、大問4が「数列」、大問5が「ベクトル」です。

まずはどの単元で大崩れする傾向にあるのか分析し、該当する単元について公式や定理などの基礎を振り返るようにしましょう。また、共通テストは誘導が非常に強いので、「どの解法を使うか」を適切に選択する必要があります。

各単元における解法の再確認をしておくとよいですね。

 

国語:85%の得点をするために必要なことは?

受験生の悩み

共通テストの国語で8.5割の得点をめざしていますが、難しいかな…という気がしてきました。具体的なアドバイスをお願いします。

【高3、京都大学 理学部 志望】

Z会がお答えします!

学習支援担当

複数の文章を照らし合わせて解くなど、共通テスト独特の出題も少なからずありますが、要点を確実におさえて選択肢の適切な取捨選択ができれば、決して85%は不可能ではありません。

例文中の表現と選択肢を照らし合わせ、選択肢の内容に過不足がないか、因果関係などの誤りがないか、丁寧に不適の選択肢を消去していきましょう。

「一見正解のように見える選択肢」ほど怪しいことがありますから、全ての選択肢を見て、無難かつ最適なものを選ぶことが肝心です。

試験当日の休み時間の過ごし方は?

受験生の悩み

試験当日の休み時間について、有効な時間の使い方を教えてください。

【高3、東京大学 文化一類 志望】

Z会がお答えします!

学習支援担当

まずは一度頭を休めることを優先しましょう。

普段でも適切な休息が取れないと能率が低下しますから、入試本番の緊張下こそ、休み時間はまず頭を休ませることが大切です。部屋のなかだと熱もこもりますから、外に出て冷たい風に当たり体をほぐすなどして頭を休ませてください。次の科目への切り替えとしても十分な休息が大切です。(振り返りや答え合わせは全て終わってからにしてくださいね)

昼食なども終えたら、残りの時間は次の教科への確認に充てると良いでしょう。最後の最後まで詰め込むよりは、簡単な確認程度で済ませることをおすすめします。

Z会からのアドバイス

 

今回のQ&Aは、昨年の直前期の受験生のものからになります。得点が伸びないことに対する焦り、また極限まで集中力を要する試験であることから、休憩の方法についての相談も多い時期です。皆さんはあと10か月後に同じような状況になる可能性がありますが、少しでも余裕をもって試験に臨むために、今やるべきことについて、お伝えします。

共通テストは、教科書の範囲内の理解度を、教科書の記述とは異なる形で試す試験です。そのため、解答スピードはともかく、問いに正確に答えることのできる力を養成することが、まずは必要となります。手元の問題集、あるいはZ会のカリキュラム学習、AI速効トレーニングの問題を、時間を要してでも確実に正解できるように、解けなかった問題を中心に、繰り返し演習を行うことが重要です。

理科、地歴公民は未修分野の関係で、なかなか総復習的な学習ができない時期ですから、英語、数学、国語について、本当の意味での基礎力を、しっかり鍛えてください。

 

(Z会高校学習支援担当 山邊圭祐)

 

Z会でできる大学受験対策

 

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共通テストの傾向をふまえた教材に取り組みます。毎月の演習で、基礎固めから最終仕上げまで段階的に対策を進められます。

 

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