東大合格体験記「夏の取り組み」(2022年8月号)

8月号では、夏休みの取り組みについて特集しました。先輩たちが実際に取り組んだ内容をさっそく見ていきましょう。

東大・文科二類 N先輩
兵庫県立姫路西高校卒業

受験生の夏休みに、「やっておいてよかった!」「これだけはやっておくべき!」という勉強はなんですか?

社会科目をできるだけマスターしておくことが重要です。僕は公立高校出身なのですが、学校で履修し終わったのは12月に入ってからでした。共通テスト(センター試験)があるのは1月ですから対策できる時間は非常に限られてしまいます。前もって自分で学習を進めていれば、直前期には非常に強みになります。

夏休みに得意科目はどのように勉強をしていましたか?

得意科目:英語
東大の過去問を主に使用していました。これによって和訳や英作文、長文読解まで様々な形式を網羅的に解くことができるからです。また、東大入試においてはリスニングが大きな比重を占めるため、毎日少しずつでも英語を聞くようにしていました。

夏休みに苦手科目はどのように勉強をしていましたか?

苦手科目:数学
自分で解法を導き出すことが苦手だったため、一問一問その解き方を覚えてしまうぐらいの気持ちで何度も解きなおしました。網羅的な問題集にも触れ、演習不足の単元が残らないようにしていました。また、Z会の「添削問題」では一筋縄では解けない問題が多く出題されるため、それを重点的に復習していました。

本番までの時間を逆算して、進度が遅れている科目の学習に夏休みを利用したんですね。

東大・理科一類 K先輩
福島県立安積高校卒業

受験生の夏休みに、「やっておいてよかった!」「これだけはやっておくべき!」という勉強はなんですか?

最低限、各教科で基礎レベルを完成させるべきです。教科書や傍用問題集で各教科での根本の知識や考え方を身につけるとよいと思います。そして、志望大のレベルを知り、それに合った勉強をすることも大事です。私はこれがあまりできず、秋に苦労しました。夏休みは時間があるので、過去問も解くのもありだと思います。

夏休みに得意科目はどのように勉強をしていましたか?

得意科目:英語
英語に関しては基礎は固まっていたので、東大の個別試験に向けた勉強をしていました。文法の問題集は1周やり直し、リスニングは毎日英語を聞くことで対策しました。そして、東大の問題は慣れが必要だと考えていたので、過去問やZ会の東大コースの問題を通して東大独特の問題に慣れるようにしました。

夏休みに苦手科目はどのように勉強をしていましたか?

苦手科目:物理
学校では夏の段階で物理が終わっていなかったので、自分で教科書を使い、先生に質問しながら予習しました。まだ基礎が固まっていないと感じていたので、問題集では解けない問題がなくなるまでやりました。当然、夏の東大模試は全く解けませんでしたが、基礎固めに集中しました。

苦手科目はすぐに成果が出なくても諦めずにコツコツ基礎を固めることが大切ですね。

東大・理科一類 Y先輩
山梨県立甲府南高校卒業

受験生の夏休みに、「やっておいてよかった!」「これだけはやっておくべき!」という勉強はなんですか?

まず絶対にやっておくべきことは苦手科目を徹底的に勉強することです。この夏休みこそが本当に最後の苦手克服のチャンスです。実際私も夏休みに苦手意識を抱いていた英語を徹底的に勉強したところ、夏休み後に英文がスラスラと読めるようになって、自分でもびっくりしました。

夏休みに得意科目はどのように勉強をしていましたか?

得意科目:国語
夏休みの段階で過去問演習に取り組んでいました。早いように感じる方もいるかもしれませんが、実際この時期から過去問演習に取り組んだことで、理系が苦手とする国語にじっくりと取り組むことができ、秋以降に周りに差をつけることができたと思います。

夏休みに苦手科目はどのように勉強をしていましたか?

苦手科目:英語
とにかく基礎を集中的に取り組みました。単語帳、文法問題集は何周もすることで完璧にしました。また学校から配られた長文問題集、Z会の「添削問題」にじっくり取り組むことで長文が早く読めるようになり、秋以降英語への苦手意識を減らすことができました。

先輩も苦手科目の克服を徹底していたんですね。

東大・理科二類 M先輩
私立智辯学園和歌山高校卒業

受験生の夏休みに、「やっておいてよかった!」「これだけはやっておくべき!」という勉強はなんですか?

定着していない分野は夏休みのうちに必ず完成させるべきだと思います。特に授業で一通り学ぶのが遅くなってしまう科目(理科など)は演習を積んでおくことをおすすめします。また、英語や古文の単語、リスニング(特に東大志望者)も定着に時間がかかるので、夏休み中(できればその後も)続けるとよいです。

夏休みに得意科目はどのように勉強をしていましたか?

得意科目:生物
得意科目とはいえ、基礎知識も重要な科目なので用語の確認も慎重にしていました。東大は記述問題や考察問題も多いので、問題集やZ会の「添削問題」を使って個別試験対策をしていました。得意科目は少し負荷をかけて、2学期以降の勉強を先取りしていってもいいと思います。ただ、あまり時間をかけすぎないように。

夏休みに苦手科目はどのように勉強をしていましたか?

苦手科目:数学
苦手だった数Ⅲは問題集を夏休み中に1冊解き、苦手意識をなくしました。苦手科目は誰かに「これをやる!」と宣言しておくのもよいかもしれません。私の場合、担任だった数学の先生に「夏休み中に問題集をやりきります」と宣言して、後に引けない状態になったのが結果的に良かったと思います。

得意科目と苦手科目の取り組みのバランスは大切ですね。

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