センター試験の結果を踏まえて、変わる大学入試で求められる力_2019.02

センター試験の結果を踏まえて、変わる大学入試で求められる力

今年のセンター試験が終了し、2020年を最後にセンター試験が廃止されることや、「大学入学共通テスト」が新たに導入されることがニュースなどで話題になりました。

 

今回は、「大学入学共通テスト」の試行調査の結果を踏まえ、2020年から大学入試でどのような力が求められるのか、新高1、新高2生になる皆さんがどのような対策をすればいいのか、Z会の通信教育 中高事業部 指導4課課長の中村一貴がお話します。

 

◆今年のセンター試験を振り返る

Z会では毎年、教科担当者がセンター試験終了後にすばやく分析し、Web上にて科目別に掲載しています。「センター試験」ではなく「大学入学共通テスト」(以下、共通テスト)を受けることになる皆さんも、ぜひ参考にご覧ください。
□◆2019年度センター試験分析速報◆□

また、Z会に自己採点結果や解答状況をお知らせいただいた方のデータをもとに、Z会員の科目別の平均点や、設問ごとの正答率も掲載しています。
□◆Z-wiki センター試験対策 Z会員の成績◆□

 

◆試行調査から見えること

現高1生の皆さんから、いよいよ共通テストに向けた対策が必要になります。新しいテストへの注目が高まるなか、共通テストの2回目の試行調査の内容が18年12月に公開されました。まずは、どのような問題が出題されたかを、皆さんご自身で一度ご覧になってほしいと思います。
※出題内容は大学入試センターのサイトで公開されています。

入試制度が大きく変わる最初の学年ということで、どのような対策を、いつから始めればよいのか、皆さんの不安も大きいのではないかと思います。
しかし、ここまでに公開されてきた情報や、実際の試行調査の問題の分析からは、「基本的な内容を深く正確に理解すること」「知識のつながりを重視した、応用の利く学習をしておくこと」といった、これまでのセンター試験でも求められてきたベースとなる学力は、変わらず求められていることがわかります。
まずは、こうした教科書レベルの知識の正確な習得のうえで、傾向の変化にあわせた、アウトプット学習の工夫をすることが求められることになるでしょう。
過度に情報に左右されずに、高1高2から、本質的に大事なことを見据えて、皆さんが落ち着いて実力を高めることのお役に立ちたいと、Z会は考えています。
共通テストで変わること・変わらないことを見据えて、より具体的に、これからの学習で注意してほしい点について、いくつかアドバイスを差し上げたいと思います。

 

【高1高2からの対策がますます重要になる】

共通テストでは、全科目で大きな傾向の変化があるため、受験生になってから短期決戦での多くの科目の実力養成を一気に進めることが、これまで以上に難しくなります。高1高2からの計画的な学習が、いっそう重要になります。

 

【覚えることが増えるのではなく、知識の活用力が問われる】

他方で、問われる知識の「量」が、センター試験と比較して著しく増えるわけではありません。あくまでも、学習指導要領・教科書の内容に基づいた、基本的な内容の理解がまずは問われるという点は、センター試験と変わりません。
そのうえで、知識をもとに、「思考」し「判断」する力を問う出題が増えています。例えば、複数の知識を組み合わせて判断する問題や、初見の資料と基本事項を正しく関連付けて考えなければならない問題などが、多く出題されます。また、求められる知識は基本的でありながら、それを深く正確に理解していなければ解けないタイプの問題なども、試行調査では多く出題されています。
必要とされるのは、教科書の知識を、深く正確に理解することです。知識の有無が問われるのではなく、知識を活用して考察する力が求められます。
活用できる知識の習得のためには、「意味」や「理解」をおろそかにした丸暗記ではなく、知識を整理して、バラバラではない「つながり」を重視した理解をはかることが大切です。

 

【全科目で重要となる読解力の強化を】

ほぼ全ての科目で、読解すべき問題分量が増えています。たくさんの文章を読み、そこから素早く要点をつかんで理解する「読解力」が、共通テスト対策のカギになる力です。文章を読んで理解する力は、短期間では伸ばすことが難しく、高1高2からの継続的な読解力の強化が重要です。

 

【記述対策と一体化した学習を早期から】

共通テストでは、まず国語と数学(数学I・数学A)で記述式問題が導入されます。ただし、それ以外の科目はマーク式設問中心だから、記述対策は関係ない、と考えるのは早計です。どの科目でも、思考のプロセスや論理的な組み立てを意識した学習に取り組むことが必要です。そのため、知識を単に「覚える」だけでなく、「理解したことを、自分でうまく説明できるか」という「説明」の観点から、知識をアウトプットすることを意識して学習していくとよいでしょう。
高1高2の段階では、記述式・マーク式という形式にこだわらず、記述して説明する、という学習に、すべての科目で取り組んでおくことをお勧めします。あやふやな理解でわかったような気になっていることは、実際に書いてみようとすると、うまく書けないものです。記述問題に取り組む中で、知識の「つながり」と「論理」を意識した演習を行い、論拠や組み立てを意識して、他者に説明する訓練をすることが重要です。

 

【学校にプラスした学習に取り組んでおきたい】

初年度の共通テストでは、試行調査では見られなかったタイプの出題や、想定していないタイプの問題にも、あわてず対応できる力が例年以上に重要になるでしょう。
模試や試験形式の演習は、全範囲が終わってから、と考える必要はありません。教科書の予習復習や学校の定期テスト対策以外で、初見の問題に時間を計って取り組む、実力試しの機会に、高1高2の段階から少しずつでも取り組んでほしいと思います。小さな実戦経験の早くからの積み重ねが、大きな余裕につながり、本番では必ず皆さんの力になってくれるはずです。

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