地学基礎 – 共通テスト(2021年度)の分析&対策の指針

共通テスト_地学基礎

Z会の大学受験生向け講座の地学担当者が、2021年度の共通テスト(第1日程)を分析。出題内容や「カギとなる問題」の攻略ポイント、次年度に向けたアドバイスなどを詳しく解説します。

 

共通テスト「地学基礎」の出題内容は?

まずは、科目全体の傾向を把握しましょう。分量・問題構成などを整理し、難度(センター試験や試行調査と比較してどう変化したか)を解説します。
試験時間と配点

時間 / 配点:30分 / 50点

全体の傾向

難易度は平成30年度試行調査と同等で、2020年度センター試験よりもやや低い。また、平成30年度試行調査と比べると、考察問題の比率は増加したが、小問数は同等で、負担感はほとんど変わらない。

●第1問は固体地球、第2問は大気と海洋、第3問は宇宙という出題は平成30年度試行調査と変わらない。

●グラフや図の読み取りが必要な問題や、仮説検証の手法を考える問題など、センター試験では出題頻度の低かった形式の問題も出題された。

●第1問問5では、高校生が課題に取り組むという身近な設定から問題が出題された。

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【本試第1問 問3】

読み取るべきグラフが一致。「共通テスト攻略演習」に取り組んだ受験生にとっては、1度触れていることが本試験でのアドバンテージになったであろう。

     

    地学基礎の「カギとなる問題」は?

    次に、地学基礎で「カギとなる問題」を見てみましょう。共通テスト特有の問題や、合格点をとるうえで重要な問題を取り上げ、攻略ポイントを解説します。
    第1問問7

    仮説検証のための追加実験を考察する設問。岩質・温度のうち、変化させるべき条件と揃えるべき条件を見分ける必要があった。

     

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    大問別ポイント/設問形式別ポイント

    次に、地学基礎の出題内容を詳しく見ていきましょう。各問の難度や求められる知識・考え方を解説します。

    大問 1:(A)地球の活動 (B)砕屑物の挙動 (C)岩石  [標準]

    ・問3は、砕屑物の挙動に関する図やグラフの読み取り問題だった。頻出の図やグラフは、着眼点を押さえておきたい

    ・問4は、蛇行河川の湾曲部における流れの速さと堆積物の粒径について考察する設問だった。地点Xでは、だんだんと流速が遅くなることに注目しよう。

    ・問5は、岩石の分類手法に関する設問。火成岩はその密度から種別することができる。

    ・問6は、マグマの冷却速度と鉱物の成長について、火成岩の形成過程を念頭に考えたい。

    ・問7は、仮説を実証する追加実験が求められた。SiO2の含有量と粘性の関係を調べるためには、そのほかの条件である温度を一定に保つ必要がある、という点に注意しよう。


    大問 2:(A)台風と高潮 (B)地球温暖化  [標準]

    ・問1は、地上天気図から気圧を読み取り、海面の上昇量を求める設問。等圧線の間にある数値を落ち着いて読み取ろう。

    ・問2は、台風の位置と風向きから、海水の吹き寄せ効果について考察する必要がある。台風の位置の変化によって3つの地点の気圧と風向きがどのように変化するか考えたい。


    大問 3:(A)太陽と宇宙の進化 (B)天体の観測  [やや易]

    ・問2は、宇宙の歴史の年代に関する設問。各出来事が起きた時代について、数字の桁や単位を正確に押さえよう。

    ・問4は、多くの受験生にとって初見のグラフだったと思われる。横軸は、天体像の半径ではなく、面積を示していることに注意すれば解答は難しくない。


     

    攻略へのアドバイス

    最後に、次年度以降の共通テストに向けた攻略ポイントを確認しましょう。地学基礎で求められる力をふまえて、必要となる対策を解説します。
    知識習得は確実に

    2021年度共通テストでは、大問3を中心に知識問題も多く出題された。求められている知識レベルは高くないので、このような設問での失点は避けたい

    教科書で一通りの知識を学んだあとは、Z会の通信教育[専科]共通テスト攻略演習などで用語選択や文の正誤判断といった共通テスト型の問題演習に取り組むことで、少しずつ知識の穴を潰していこう

    観察や測定結果の推測に慣れよう

    2021年度共通テストでは、第1問問4・6や第2問問2のように、おかれた状況からそのときの観察や測定の結果を推定する設問が目立った。

    このような思考力を要する設問で大切なのは、学んだ知識を活用して、着目すべき点に気づけるかどうかである。観察や測定に関する設問に取り組んだ後は、「なぜこの答えになるのか」その背景にある論理を知識を用いて説明できるようにしよう。

     

    新高3生向け
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    共通テストの傾向をふまえた教材に取り組みます。毎月の演習で、基礎固めから最終仕上げまで段階的に対策を進められます。

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