共通テスト学習相談室(2023年1月号)

投稿日時:2023年1月14日
今回は12月〜1月に寄せられた質問を中心に紹介します。本番が間近に迫り、最後の追い込み期間。1点でも得点を伸ばすために、できることを全力で…!
教材によって難易度が異なる気がするが、大丈夫?
受験生の悩み
数学1Aについて、Z会の『共通テスト実戦模試』と『共通テスト攻略演習』を使って対策しているのですが、攻略演習に比べ実戦模試のほうがが明らかに簡単な気がします。
本番の難易度はわからないので何が来てもよいように対策したいと思っていますが,そのために共通テスト実戦模試を使って大丈夫でしょうか?
【高3、東京大学 理科一類 志望】
Z会がお答えします!

数学:時間内に解き終わらない…。時間短縮のために必要なことは?
受験生の悩み
秋以降の共通テスト模試で、数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・Bともに時間内に解き終わらなくなってきました。解けない問題に時間を取られている訳ではなく、前半で慎重になり過ぎている感覚です。特に数学Ⅰ・Aのデータに時間がかなりかかってしまいます。
学校でもらった対策問題集を解いたのですが、模試より問題が遥かに少なく、あまり練習になりませんでした。どうすれば共通テストの数学が間に合うようになりますか?解く順番や勉強方法のアドバイスがあればいただきたいです。
【高3、東京大学 理科一類 志望】
Z会がお答えします!

共通テストの数学は「急いで解く」というよりは「公式などをテンポよく適用していく」ことがポイントとなります。よって、少しでも使う公式や定理に迷ったらその問題は教科書に戻って復習し、迷う時間をできる限り無くしましょう。
加えて、各大問最後にある応用問題に備え、ただ誘導に乗って作業のように解くのではなく、マクロに全体を見通して解く意識も必要です。以上を意識しつつ、共通テスト形式の予想問題集などに取り組むとよいでしょう。
また、数学Ⅰ・Aのデータ分析については全ての条件を確認せず、選択肢の中で差異がある部分の条件に着目することがポイントです。慎重になる気持ちは理解できますが、最小限の労力で解答を1つに定めることを意識しましょう。
教材が簡単すぎると感じるが大丈夫?
受験生の悩み
数学1Aについて、Z会の『共通テスト実戦模試』と『共通テスト攻略演習』を使って対策しているのですが、攻略演習に比べ実戦模試のほうがが明らかに簡単な気がします。
本番の難易度はわからないので何が来てもよいように対策したいと思っていますが,そのために共通テスト実戦模試を使って大丈夫でしょうか?
【高3、東京大学 理科一類 志望】
Z会がお答えします!

地理:得点を伸ばせる学習方法を教えてほしい
受験生の悩み
共通テスト地理の得点が全く上がらず、いつもだいたい7割後半しかとれません…。得点を伸ばすためになにかできることはあるでしょうか?
【高3、東京大学 理科一類 志望】
Z会がお答えします!

まずは、どこで失点しているかを明確にし、それに応じた対策を取りましょう。その範囲の教科書を見直したり、問題を解いたり、といった具合です。
例年受験生が苦手とするのは地誌に関する出題です。こちらは、対策方法としては教科書や資料集、統計資料などから地形、気候、資源、産業、交通、貿易、など、多角的にその地域を捉える学習をするとよいでしょう。
また、「この地域はこんな地域だ」というイメージを持っておくと答えを推測しやすくなります。学習に地図を同時に用いると視覚的に情報を整理できておすすめです。
英語:リーディングで9割をめざしたい。通読は必要?
受験生の悩み
リーディングは安定して8割がとれるようになったんですが、9割をめざしたいと思っています。そのために、英文の読み方を教えていただきたいです。やはり文章は一度通読するべきでしょうか?必要な部分だけ読むような方法を取っていたのですが、結局余計に時間がかかっている気がします。アドバイスがあったらお願いします。
【高3、京都大学 理学部 志望】
Z会がお答えします!

解答に必要な部分に集中して読む方法に慣れている場合は、ざっとで構いませんから、全文に目を通しておきましょう。文章のテーマと大まかな展開(どの段落で何について述べているか)を簡単に把握しておくとよいでしょう。それだけでも文中から解答の要素を探す過程を減らすことができます。ただ、なかには全文を踏まえて答える問題もありますから、全文を読み進めながら、傍線部など設問に当たったらその都度問題を解く方法も一つの手ではあります。
なお、8割に達していても、間違えた問題が特定の大問に集中している場合は、その分野を重点的に復習しておきましょう。共通テスト問題集などから、苦手な大問のみを解き進めるのもおすすめです。
Z会からのアドバイス
今年度の受験生の本番当日に、この記事をアップしています。
共通テストでは、センター試験ほどは得点率が上がらないことが昨年度の試験でわかっています。自己採点の結果がどうであれ、各予備校が発表する他の志望者の動向を待ちつつ、諦めることも浮かれることもなく、志望校合格に向けて個別試験対策を再開しましょう。いわゆる「共通テストぼけ」によって、記述式の問題には、少し苦戦するかもしれませんが、3日もすれば勘が戻り、しかも共通テスト対策でがんばった分の実力はアップしていますので、その後はうまく対策が進むはずです。
現高2生の方の中には、「共通テスト同日」模試を受験する人がいるかと思われます。共通テストは、その出題傾向に慣れ、制限時間内の処理能力を向上しないと高得点を狙うことはできないので、結果に一喜一憂はせず、今回は共通テストの出題傾向を知り、制限時間に対するボリュームを体感できれば十分としましょう。共通テストで必要とされる力と、個別試験で必要とされる力は、大半が重なっています。共通テストの問題を見て焦りを感じたとしても、今後の対策を共通テスト対策に偏らせることなく、基礎力を全体的に底上げするのがおすすめです。
(Z会高校学習支援担当 山邊圭祐)
Z会でできる大学受験対策
次回の共通テストを受験する方(新高3生以下の方)向けの対策講座を開講中です。
◆[専科]共通テスト攻略演習(高3生向け)
共通テストの傾向をふまえた教材に取り組みます。毎月の演習で、基礎固めから最終仕上げまで段階的に対策を進められます。
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