受験生がリアルタイムに切磋琢磨する書籍とデジタルサービスの融合 ~『共通テスト直前トライアル』の活用方法~
Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。
2021年から始まった大学入学共通テスト(以下、共通テスト)。Z会が出版する共通テスト対策の商材は、紙面とデジタルを併用することができるよう、書籍に留まらず周辺サービスを充実させてきました。「Z会学習診断サイト」もその一環です。この記事では、『共通テスト直前トライアル』などの共通テスト対策書籍を購入すると、周辺サービスとして利用できる「Z会学習診断サイト」についてご紹介します。
登録受験者数9万人超「Z会学習診断サイト」
共通テスト対策の指導に当たって、先生方は、過去問や直近の共通テストの傾向分析を、日々試行錯誤されていることと思います。
定期的に模擬試験を行い、過去問の結果と照らし合わせた指導を行う一方で、一般的に「今年の受験生はどのような傾向なのだろう?」「他の学校の受験生は何につまずいているのだろう?」「本学との違いは何だろう?」といった情報も受験対策で求められているのではないかと思います。
Z会編集部では、「書籍に付随するサービスを通して、その年の受験生の傾向をよりリアルタイムに開示していくことができないだろうか?」という課題意識を持ちました。その結果、その年の受験生がテストの得点を登録することで、順位やZ会編集部からのアドバイスメッセージを確認することができる「Z会学習診断サイト」が誕生しました。
「Z会学習診断サイト」は、『共通テスト実戦模試』、『共通テスト直前トライアル』、『共通テスト予想問題パック』、『パワーマックス共通テスト対応模試』、『ハイスコア!共通テスト攻略』など対象書籍を増やし、スマートフォンやタブレットのカメラでマークシートを撮影して自動採点ができる機能を追加しました。2024年の共通テストに向けた「Z会学習診断サイト」の利用者数は9万人を超え、2024年の共通テストの最終志願者数が50万人弱であることを考えると、全国の学生の約5分の1にご利用いただいていることになります。
Z会学習診断サイトの機能
「Z会学習診断サイト」の機能について、三つの特長をご紹介します。
第一に、「Z会学習診断サイト」では、自己採点結果を登録すると、Z会想定平均点、実際の平均点、全国のランキング、志望大学別のランキングを確認することができます。得点結果の確認画面には、Z会編集部が用意した大問別のアドバイスをメッセージとして掲載しています。
第二に、「Z会学習診断サイト」では、スマートフォンなどのカメラでマークシートを撮影することによって自動採点を行えます。これによって、自己採点の手間を省けます。
第三に、先生方はご自身の学校の受験生が「Z会学習診断サイト」に登録した得点データを、照会することができます。当初「Z会学習診断サイト」は、生徒向けのサービスでしたが、登録者数が増えてきたことでZ会編集部では、「Z会学習診断サイトに登録された受験生の情報を先生方にご利用いただきたい」という想いを持ちました。
そこで2023年から、学校の先生向けに、受験生が学習診断サイトに登録した得点データを送付する「学習診断サイト成績送付サービス」がスタートしました。受験生が「Z会学習診断サイト」に登録完了したのち、ログインIDやニックネーム等を取りまとめていただくことで、クラスの受験生の大問ごとの得点データをエクセル形式でお送りすることが可能です。対象書籍をご利用で、得点データの照会をご希望の先生は、「学習診断サイト成績送付サービス」にお申し込みください。
小問ごとの全国受験生の正答率をリアルタイム公開
Z会編集部では、「さらに細かくリアルタイムな情報をお客さまに届けることはできないか?」と考え、2024年の共通テスト書籍から、全国の受験生の”小問ごと”の正答率の公開を開始しました。
これによって、大問ごとの得点データでは確認しきれなかった詳細な問題分析が可能になります。全国の受験生と学校の受験生のつまずき箇所の違いなどが明確になることで、学校での指導にお役立ていただけるのではないかと考えています。
例えば、Z会の学校専用教材『共通テスト直前トライアル』は、本番前のプレテストに最適な難易度に設定した書籍です。
収録科目は
- 英語(リーディング)、英語(リスニング)
- 数学I・数学A、数学Ⅱ・数学B・数学C
- 国語
- 理科(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎、物理、化学、生物、地学)
- 地理歴史・公民(地理総合、地理探究、歴史総合、日本史探究、歴史総合、世界史探究、公共、倫理、公共、政治・経済)
- 情報Ⅰ
がセットになっています。
共通テスト対策の直前に取り組む同教材は、受験生にとっても最後の練習機会となることを想定しています。全国の学生と比較して自分の苦手な問題に、最後の最後まで粘り強く取り組むために、リアルタイムの情報が活かされてほしいと考えています。こうして2024年は、『共通テスト直前トライアル』の英数国3教科について、小問ごとの全国受験生の正答率を公開しました。
収集したデータで進化する書籍
「Z会学習診断サイト」で収集された得点データは、2025年共通テスト対策書籍の制作にも活用されています。2024年に登録者数9万人を超えて、「Z会学習診断サイト」で収集されたデータの母数が多くなり、分析の可能性が広がってきました。これによって教科ごとの難易度の調整等に活用することが可能となってきています。
『共通テスト直前トライアル』の作成にあたっては、例年通り共通テストをふまえて徹底予想したオリジナル模試として、直近の共通テストなどをもとに、本番と同レベルの難易度を想定して、細かなチェックを入れています。今年度はこれに加えて、数年蓄積してきた「Z会学習診断サイト」の得点データをもとにして、生徒のつまずきやすい問題の傾向や出題難易度などを分析し、問題作成に活かしています。
デジタルサービスと書籍を複合的に活用し、全国の受験生が切磋琢磨できるZ会の共通テスト対策書籍を、是非ご活用ください。
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