共通テスト英語リーディング・リスニング対策のはじめの1冊 ~1回10分で、共通テスト全問の対策を網羅~
Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
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2021年から始まった大学入学共通テスト(以下、共通テスト)。2025年には新課程に対応したテストになります。
共通テスト自体の実施回数はまだ少なく、先生方におかれましては、どのように指導するか、何を学習させるとよいか、試行錯誤されているのではないでしょうか。
『共通テストドリル 英語』改訂第3版は、分野別・大問別に10分間で演習できる構成となっており、帯活動で手軽に継続的に取り組みながら、共通テストの特徴を知り、対策を始めることができる教材です。さらに、最新の出題傾向や新課程試作問題にも対応するように制作しました。
本記事では、年々変化する共通テストの英語の傾向に触れながら、今回の『共通テストドリル 英語』の改訂ポイントをご紹介します。
新傾向問題にも対応しつつ、本質的な出題
コミュニケーションを行う場面を想定して実用的な英語力が問われる共通テストの英語。
リーディングは80分でおよそ5,000語を超える英文を読み、問題を解く必要があります。そのためには、決められた時間内に共通テスト形式の演習を重ねることが欠かせません。
リスニングは、聞き取りの総語数が1,500語を超え、短い発話を聞き取るものから、図表を見ながら答えたり、まとまった分量の講義や会話を聞いて答えたりするものまで、多様な場面・形式の問題が出題されます。聞いて読んで得た情報から、要点や詳細をすばやく把握する力が求められています。
こうした共通テストで求められる実用的な英語力の素地を鍛えるため、本書は、本番形式で各回10分の演習を、リーディングは34回、リスニングは25回行い、演習量を確保しています。さらに今回の改訂第3版では、最新の問題形式に合わせて問題を入れ替え、新課程試作問題に対応した問題を追加しました。リーディング、リスニングという試験形式でありながら、情報を整理して「伝える」ことも含めた、総合的な英語力を評価しようという姿勢が、新課程試作問題からは伝わってきます。
試作問題 リーディング第A問型
試作問題第A問は「授業中における生徒のスマートフォン使用の是非」というテーマで自分の意見を述べる設定になっています。Step 1では5人の意見を読んで、根拠を理解して整理する力が問われ、Step 2、Step 3 では、スマートフォン使用は禁止すべきという立場に立って文章を書くための準備段階として、資料を活用したり、文章のアウトラインを作成したりする力が問われています。
▲共通テストドリル リーディング第33回:実際に英文を書く際に必要な、パラグラフ構成の力を問うています。
試作問題 リーディング第B問型
試作問題第B問は「環境に配慮したファッション(サステナブルファッション)」をテーマにした文章を推敲する場面となっており、文章の論理構成や展開に配慮して文章を修正することのできる力が問われています。
▲共通テストドリル リーディング第34回:説得力のある、論理的な文章を構成することができるかを問うています。
試作問題 リスニング第C問型
試作問題第C問はメモを取りながら講義を聞き、学生同士で講義内容を確認しあったり、調べたことをもとにディスカッションしたりする場面を扱っています。新たなビジュアル情報と講義の続きあるいはグループ発表の内容を統合して判断させる設問は、これまでも第5問の最終設問で出題されていました。試作問題ではさらに、他者の発言内容が講義内容と一致するかを判断したり、資料をもとに2人が話し合う会話が扱われているように、聞いて、伝える・やりとりする力を間接的に測ろうとする意図が窺えます。
▲共通テストドリル リスニング 第22回:音声で理解する力、音声と資料を統合的に処理する力を問うています。
見た目に形式が変わった点に対応していることはもちろんのこと、新傾向の問題がどのような力を測ろうとしているのかをふまえ、解答の根拠となる箇所の示し方や、誤りの選択肢の作り方など細部に至るまで、共通テストに対応させました。
生徒も先生方もより使っていただきやすく
改訂第3版では、使いやすさも改善しました。
リーディングでは、解説は自学自習を助ける新レイアウトにしました。
解説に問題文を再掲することで、参照すべき箇所、解答の根拠となる箇所がわかりやすくなりました。また、誤りの選択肢のどこが間違いかを端的に示す解説にすることで、スピーディーな復習にもつなげます。
▲共通テストドリル リーディング解説例
リスニングではまず、各回の問題と「パワーアップドリル」の掲載順を見直しました。「パワーアップドリル」は、内容・音声・語彙の三方向から問題の素材を復習する教材です。従来は、問題冊子の前半に問題、後半にパワーアップドリルをまとめていましたが、各回の問題とパワーアップドリルを続けて掲載することで、復習にスムーズにつなげられるようにしました。
2つ目は、先生用CDに収録する音声のトラック分けを小問単位に分割しました。これにより、確認したい設問の音声をスピーディーに再生することが可能になります。
▲共通テストドリル リスニング 教材紙面
定着度、実力を深める復習用教材も充実の『共通テストドリル 英語』
せっかく取り組んだ演習問題からとことん学んでもらうべく、本書は復習用教材も用意しています。一度目にし、耳にしたことがある問題なので、生徒にとって過度な負担感なく、別の視点から学習内容の定着を図ることができます。
リーディングでは毎回1問、「プラス 1 問題」として、本文の主題や概要をつかむ問題など、共通テストでの出題が予想される形式の問題を出題しています。
リスニングの「パワーアップドリル」は、上述のように、内容・音声・語彙の三方向から問題の素材を復習する教材です。音声面での切り口から解説したAural Noteもあり、聞き取りのポイントを確認することができます。
編集者より
共通テストでは新傾向の問題が今後も登場することが予想されますが、いろいろな形式の問題に取り組むことで、変化にも対応しやすくなります。演習量充実の『共通テストドリル 英語』。模試形式の演習に取り組む前に、共通テストを知るための1冊としてぜひご活用ください。本書を通して、受験生が共通テストの形式に慣れ、対応力を効率的に身につけることを願っています。
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