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『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』〜新課程初年度の共通テスト分析を踏まえた本書の特長〜

2025.06.20

Ｚ会ソリューションズ先生向け教育ジャーナル

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2025年１月、新課程に対応した初めての共通テストが実施されました。国語は、第３問に実用的な文章が追加されて全体で５問構成になるなど、出題の内容・構成に変化が見られました。

『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』は、新課程初年度の共通テストを分析し、その出題内容も踏まえて作成した問題集です。本書を活用することで、共通テストの出題傾向に対する理解を深め、十分な対策を進めることが可能になります。

本記事では、2025年１月に実施された共通テストの分析結果に触れながら、『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』の編集方針や活用法などをお伝えいたします。

2025年度共通テスト・本試験について

試験時間：	90分
配点：	200点（第１・２・４・５問：各45点　第３問：20点）
大問：	第１問：現代文　第２問：現代文　第３問：現代文　第４問：古文　第５問：漢文

試験時間が10分長くなり、第３問（言語活動）に実用的な文章が追加されました。
その一方で、多くの選択肢が４択になり、従来の５択中心の選択肢数から減少するなど、全体的に分量の調整が行われました。
第１問（論理的文章）・第２問（文学的文章）は単独テクストとなり、複数の文章を照らし合わせた問題や、生徒が作成したノート・メモの内容を踏まえて考察するような設問は出題されませんでした
第４問（古文）・第５問（漢文）では、2024年度以前の共通テスト同様、複数の文章を組み合わせた問題が出題されました。第４問では生徒同士の会話をもとに考察する設問の出題も見られました。
新たに導入された第３問（言語活動）では、複数の資料を組み合わせた問題が出題され、図表の読み取りも求められました。
大学入試センター発表の国語の平均点は126.67点で、前年よりも10点ほど高くなりました。問題数の増加が必ずしも難易度の上昇につながったわけではなく、全体としては標準的な難易度の試験だったと言えるでしょう。

2026年度の共通テストに向けて

大学入試センター発表の「令和８年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト問題作成方針」では、国語の問題作成の方針について、「文章の内容を多面的・多角的な視点から解釈する力などを求める」「題材の意義や特質を生かした出題とするとともに、大問ごとに一つの題材で問題を作成するだけでなく、異なる種類や分野の文章などを組み合わせた、複数の題材による問題を含めて検討する」と説明されています。共通テストに関しては、こうした問題作成方針を意識した対策を立てることが必要になります。

とはいえ、まず大切なのは、各大問の柱にあたる論理的文章・文学的文章・古文・漢文を「正しく読む」ための読解力を養うことであり、これは従来の国語学習や先生方によるご指導の内容と変わらないものです。学校の授業や、国語の基本的な問題演習を通して培われた国語力が、新課程の共通テスト対策の土台になります。

その上で、ノートやメモの作成、生徒同士のディスカッションといった言語活動や、複数テクストをもとにした出題に向けた対応力をつけていく必要があります。ここでは、共通テストの形式に対応した『パワーマックス国語』の活用が、生徒にとって大変有益なものになると考えております。

『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』の特長

①過去の共通テストの出題傾向を徹底的に分析

『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』では、過去の共通テストの出題内容を徹底的に分析し、新課程のテストで出題される可能性があるさまざまな形式の問題を収録しています。2025年度の出題に合わせた単独テクスト形式の問題に加えて、上記の大学入試センター発表の問題作成方針を踏まえた、文章と文章との比較、資料形式・ノート形式での出題や、先生と生徒との会話を通した学習プロセスに関わる設問、文章と和歌・漢詩との融合問題なども数多く掲載しております。『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』をご利用いただくことで、共通テストで出題が予想されるあらゆる形式の問題を見据えた対策が可能になります。

②多くの選択肢を４択に改題

『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』では、2025年度の共通テストの出題形式を踏まえ、多くの設問の選択肢を４択に改題いたしました。生徒には、出題形式・分量のどちらの面においても、最新の共通テストに合致した問題演習に取り組んでいただくことが可能になります。なお、本試験の第４問や追試験の第４・５問などで４択以外の設問が出題されたことに鑑み、一部の設問では５択の選択肢なども出題しています。何よりも学習上の効果という点に配慮し、各設問の選択肢の数を判断いたしました。

③「言葉の力」を固める良質な問題文

大学で学問に取り組み、社会に出てからそれぞれの道を進んでいく時に求められるのは、「言葉の力」です。その土台となるのは「読む」力であり、言葉を用いて「考える」力と言えるでしょう。『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』では、さまざまな分野の良質な文章を「読む」ことにより、生徒の大学や社会での取り組みにつながる「言葉の力」の土台をしっかりと固めていきます。

2026年度の共通テストが2025年度と同じ難易度・形式で出題されるかどうか、まだはっきりとしたことは言えません。従来通りの国語の学習を下敷きとしながらも、大学入試センターの発表を踏まえて想定されるさまざまなタイプの問題演習を積んでいくことが、高得点の獲得に向けた確実な方法であると言えます。

変化の激しい、答えの見えない大きな問いに直面する時代において、『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』が「言葉の力」を育む一助となり、生徒の志望校合格に貢献することを願っております。
2026年度の共通テスト対策の柱として、『2026年用　共通テスト対応模試　パワーマックス国語』をぜひご活用ください。

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