『解いて身につく! 必携古文単語345』~大学入試で求められる古文の力と、本書の特長~

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Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
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2025年7月の「パワーマックス国語」の記事や、前回の「ベーシックマスター国語」の記事では、共通テスト国語の分析を行いながら、現代文・古典それぞれのジャンルにおける、入試に必要な力を説明しました。本記事では、近年の大学入試で求められる古文の力を改めてお伝えするとともに、新刊『解いて身につく! 必携古文単語345』の特長を紹介します。

2025年7月の記事:『2026年用 共通テスト対応模試 パワーマックス国語』 〜新課程初年度の共通テスト分析を踏まえた本書の特長〜

2025年10月の記事:共通テスト国語、新課程初年度の特徴と今後の対策 ~『ベーシックマスター国語』シリーズ~

 

大学入試で求められる古文の力
──2025年共通テスト本試験・2025年東京大学個別試験の例

大学入試で求められる国語力の基礎として「知識」が第一に挙げられます。古文の場合は、古文単語や、文法・和歌の修辞法などです。近年の共通テストでは、複数の文章を組み合わせた比較読解問題や生徒同士の会話をもとに考察する問題が出題されましたが、一つの文章を正確に読み取り主旨をつかむという姿勢が最も大切なことに変わりはありません。そのため、基本的な古文の「知識」を身につけておくことが大切です。
2025年共通テスト本試験・2025年東京大学個別試験から、古文の基礎力がとくに求められた出題例を取り上げます。

2025年共通テスト本試験 第4問「古文」
問1 意味問題  「いはけなくより」「なかなか」「呼ばひののしる」
→古文単語「いはけなし」「なかなか」「よばふ」「ののしる」などの、基本的な古文単語の意味を問う
問2 文法問題  「たまふ」「おはす」「きこゆ」の、敬語の種類と敬意の方向
→敬語「たまふ」「おはす」「きこゆ」の意味・用法を問う
問3 読解問題  (ii)物の怪が詠んだ和歌の内容
「朝夕こがす胸のうち」「いづれのかたにしばし晴るけむ」の解釈
→和歌の解釈と合わせて、「いづれ」などの古文単語・過去推量の助動詞「けむ」の意味を問う
(iii)和歌の前後の内容
→和歌の周辺にある「妬げなり」「あやし」「はしたなし」などの、基本的な古文単語の意味を踏まえる
2025年東京大学 前期日程 国語(文科)

(一)「あさましくやつれたる」「ひが目にや」「力なくやみ侍りけり」
→古文単語「あさまし」「やつる」「ひが目」「侍り」、断定の助動詞「なり」+係助詞「や」・結びの省略、過去の助動詞「けり」などを問う
(二)「かきくらさるる心地」
→古文単語「かきくらす」「心地」の理解、自発の助動詞「る」を問う
(五)和歌「明けぬなり……暮れんとぞする」の内容
→逐語訳を最初にする上で、古文単語「明く」「はかなし」、完了の助動詞「ぬ」、推量の助動詞「ん(む)」などの意味を踏まえる

 
このように、共通テスト・各大学の個別試験ともに、基本単語や文法といった「知識」を問う問題が多く出題されており、新課程入試実施後も、この傾向は続くことが予想されます。文章読解の前段階として、基礎的な「知識」が重要視され、文章読解は基礎力の上に成り立っているという考えの現れだといえます
2026年2月に、古文の基礎力を養うのに最適な『解いて身につく! 必携古文単語345』が発刊となります。ぜひご活用ください。

 

『解いて身につく! 必携古文単語345』の特長
──入試に必要十分な345語を収録

特長1:入試に必要な345語をイラスト・例文で学ぶ

学校の先生方や高校生へのアンケート・大学入試の出題分析結果などを総合して、語数を定め、345語を掲載しました。古文の世界がわかりやすく伝わるイラストも、記憶に役立ちます。また、すべての意味に例文を用意したので、例文を読みながら単語の意味を確認できます。

イラスト・例文で学ぶ

 

特長2:四択テストで345語を繰り返し学習

二次元コードを利用した、①書籍掲載の例文を使った四択テスト→②書籍掲載外の例文を使った四択テスト、という学習の流れになっています。出題順・選択肢順は毎回シャッフルされるため、繰り返し解くことで、単語の定着につながります

四択テストで繰り返し学習

 

特長3:敬語・和歌の解説や古文常識も充実

難易度の高い敬語や入試頻出の和歌修辞法などについて、用例を示しながら丁寧な解説を掲載しています。また、作品や有名場面を読みながらそこに登場する古文常識が学べる「コラム」を多く掲載しているので、古文の世界への理解を深めることができます。

敬語・和歌の解説や古文常識も充実

 

・『解いて身につく! 必携古文単語345』
 仲 光雄著 | 価格(税込)1,045円 | B6型 | 2色刷 | 本体 328ページ |
 発行年月:2026年2月発刊予定| ISBN:978-4-86531-652-0

 

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