英語4技能実践例ガイド【第3回】

Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。
現在、英語指導法の研究開発は確実に進んでいます。
しかし、日本の言語環境の中で、解決策として何かしっくりと来ない状況にあることも事実です。それは学習者個人の言語習得における問題点がそれぞれ異なっていることが大きな要因となっています。
その中で、英語教員の皆さんは多くの生徒さんを抱え、一斉授業の中で解決策を考え、実践しなくてはなりません。この難題から目をそらさず正面から向き合い、解決策を一緒に考えましょう。本稿がその一助になれば幸いです。

今井 康人
札幌大学教授/英語教育研究センター長
北海道立高等学校3校、立命館慶祥高校、立命館高校の英語教師として勤務。
実用英語技能検定面接委員の経験もあり、全国で講演会・勉強会を開催。
著書に『ZESTAR総合英語』(Z会)、『Rapid Reading』(美誠社)、『Vertex大学入試英語長文読解問題集Level2、3』(三省堂)、『英語の発信力を強化するレッスン』(青灯社)他多数。
⑤ アメーバ音読トーク
この学習法は、ジョイ・イングリッシュ・アカデミー学院長・浦島久先生と私(今井)が共同で研究開発しました。英文の内容を自分で理解し、音読することで、話す内容が自然に口から出てくるようになります。興味深く取り組んでいるうちに、気がついたら英語を話している自分に気づく、という感覚で英語を学ぶことができる点が、今までの英語学習と異なります。
メリット
- 短い英文をしっかりと理解し、音読した上で、サマリーやオピニオンを話すので、英語のスピーキングがスムーズにできるようになります。

- リスニング:英文の音声を一度聞く。英語の言語音を認識し、句単位で聞き分けられるように。
- 速読:(辞書などは使わずに)早く読む。句の単位でざっくりと内容を理解することを心掛ける。
- 精読:設問に答えながら、じっくり読む。

- ネイティブの音源とともに音読する。その際、スピード感を大切にする。
- 自分のスピードで音読する。すべての英単語を読めるようにする。

- ネイティブの音源より少し遅れて即座に真似る。
- 小さめの声で真似る。
- リラックスして真似る。(70%できれば十分)
- 英文の内容を自分の英語で要約する。
【ヒント】キーワードを探し、キーワードを含む英文を中心にキーセンテンスを見つけましょう。(各段落に1文程度あります) - 英文の内容に対して自分の意見を述べる。ペアワークが理想ですが、一人で言っても効果があります。
【ヒント】意見は自由に述べてよいですが、必ず理由を付け加えるようにしましょう。
参考:札幌大学 学術機関リポジトリ Sapporo University Repository
【英語指導プログラム「アメーバ音読トーク」における一考察】
英文の素材としておすすめの2つをご紹介
『ZESTAR総合英語』
1~17章のストーリー英文(Read Aloud)は、和訳もあり、音源もダウンロードできるのでおすすめです。
『速読英単語(入門編・必修編・上級編)』
英単語を学び、英文を理解するだけでなく、二次元コードからダウンロードできる音源を用いた音読やスピーキングも可能です。
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