新時代の学びに対応する教科書 ~『NEW TREASURE』で身につける実践的な英語力~

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Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。

中高一貫校を中心に、多くの中学・高校で採用されている英語の検定外教科書『NEW TREASURE』シリーズ。Stage1からStage5までの全5冊で中学1年生から大学入試レベルまでをカバーし、総合的な英語力を養う教科書です。

英語の検定教科書は、中学で6種類、高校の英語コミュニケーション、論理・表現でそれぞれ20種類ほどあります。これだけ多くの教科書があるなかで、なぜ『NEW TREASURE』を選ぶべきなのか。近年の英語学習をとりまく環境や大学入試の傾向をまじえながら、説明いたします。

 

時代とともに変化する、求められる英語力

時代の変化とともに英語を使う目的は多様化してきました。海外の文献を「読む」ことが英語を使う目的の大半であった時代から、現在は海外の人たちと共に学んだり働いたり、世界に向けて発信したりと、英語を学習や仕事、発信のツールとして、実用的に使うことが増えています。私たちをとりまく環境が変化し、求められる英語力もより実践的なものへと変化してきたのです。

このような変化を受けて、学習指導要領においても様々な改訂が行われました。中学・高校で学ぶ単語数は大幅に増え、中学では「1,200語程度」から「1,600語~1,800語程度」、高校では「1,800語程度」から「1,800語~2,500語程度」になりました。これに小学校で学ぶ600語~700語が加わり、より多くの単語を使いこなすことが求められるようになっています。さらに、ディスカッションやディベートなどの発信活動を行うことも明示されました。生徒たちが、身近な話題はもとより、グローバルで社会的な話題に対しても、自分の意見をもち、自分の言葉で発信できるようになることが求められているのです。

そのようななか、大学入試も変化しています。英文が長文化し、難関大学の入試では1,000語ほどの英文を限られた時間で正確に読む力が求められます。トピックも広範囲にわたっているため、より幅広いジャンルの語彙をできるだけ多く習得することが必要になっています。大学入試に必要な語彙数は、6,000語~7,000語と言われていますので、新学習指導要領で定められた小中高で学習すべき語彙数から、さらに1,000語~2,000語を習得する必要があるでしょう。加えて、共通テストにおけるリスニング問題の比重が高くなったことで、読めるだけではなく、聞いて理解するスピードや精度も重要になってきています。

このように、高校卒業時点において、これまでより一層高い語彙力や英語運用力が求められるようになっているのです。

 

『NEW TREASURE』で身につく幅広い力

こういった状況を受けて、『NEW TREASURE』シリーズは大改訂を行いました。
2021年度から順次発刊されているThird Editionでは、シリーズの初版から柱としてきた体系的な文法学習や論理的思考力の養成を強化するとともに、語彙の増強豊富な4技能演習アウトプットを鍛えるプロジェクト学習の設置などを行い、より実践的な英語力を養うことをゴールに掲げました。これまで大切にしてきた軸はそのままに、今、社会で求められる英語力や大学入試に対応する力を育てる教科書として生まれ変わったのです。

『NEW TREASURE』で特に主眼とするポイントを4つ紹介します。

① 読む量の確保
高校の検定教科書の英文は1本あたり800語ほど。長いもので1,500語以上もある難関大の入試英文に対応するには「読む絶対量」が足りていないのが現実です。

『NEW TREASURE』では、まとまった分量の英文を読みこなせることを目標に、Stage1から徐々に分量を増やし、読解の質・スピードを段階的に上げていけるようにしています。最終的には、大学入試長文や論文・ニュース記事を読める読解力を養うことを目指します。

Third Edition Stage3 Grammar
▲Third Edition Stage3Grammar
Stage3Read
▲Third Edition Stage3Read

 

2023年4月発刊予定のStage4 Third Edition Read
▲Third Edition Stage4(2024年春発刊予定) Read
Stage1-3は、Grammar・Readの両方で読む活動があり、十分な量の英文にふれていただくことができます。Stage4の英文は平均1,000語、Stage5は1,200語となっていて、大学入試を見据えた分量・難易度になっています。

 
 
② 豊富な語彙
検定教科書において中学・高校で学習する単語は、4,000語前後です。一方、『NEW TREASURE』では、およそ5,400語を学習することができます。幅広いトピックの英文を掲載しているため、様々なジャンルに関する語彙にふれることができます。また、重要な語彙は本文中に繰り返し登場させ、文脈のなかで何度もふれることで、効率的に定着させられるよう工夫しています。大学入試に必要と言われる6,000語~7,000語にこれほど近づける教科書は、おそらく『NEW TREASURE』だけでしょう。

検定教科書 計4,000~5,000語(2020年度~実施 新学習指導要領)

履修時期 中学 高校
語彙数のめやす 1,600~1,800語 1,800~2,500語

NEW TREASURE THIRD EDITION

履修時期 STAGE1 STAGE2 STAGE3 STAGE4 STAGE5
語彙数のめやす 1,200語 1,100語 1,100語 1,100語 900語

 
③ 体系的な文法学習
文法知識は、語彙と並んで、英語力の土台となります。『NEW TREASURE』では、文法を体系的に学ぶことに重きを置いています。文法の学習順序は、理解のしやすさや教えやすさを追求して、版を重ねるたびに改良してきました。また、各文法項目において、基本から発展的な用法までを網羅しているので、シリーズを通して使用することで、教科書だけで大学入試に向けた文法学習を完成させることが可能となります。さらに、単に文法項目を取り上げて説明するのではなく、場面や目的といった文脈のなかで学習をするので、定着も高まります。

 
④ 実践的な英語運用力
『NEW TREASURE』では、英語を運用できるようになることを目指し、学習した文法事項を用いて様々な4技能演習を行います。また、『NEW TREASURE』の柱のひとつであるCritical Thinkingのトレーニングは、細かくスキルを分類することで、取り組みやすくしています。Stageがあがるにつれ、徐々に難しいトレーニングへと移行していき、Stage5ではまとまった分量の論理的な文章が書けることを目指します。文法や語彙といった基本的な知識を身につけた上で、繰り返し英語を使って思考・発信することで、大学入試で増えつつある自由英作文や、その先にある大学での学びにも対応できる英語運用力を養成します

 

『NEW TREASURE』が目指すもの

私たちは、教科書で学習したことが、そのまま大学入試や実社会で役立つことが理想的であると考えています。そのため『NEW TREASURE』の前身である『TREASURE』の時代から、以下の編集方針を掲げて制作を行ってきました。

  • 大学入試で要求される英語力と、教科書で身につく英語力とのギャップを埋める
  • 大学卒業後の実社会で求められる実践的英語力と、教科書で身につく英語力とのギャップを埋める

『NEW TREASURE』が目指すのは、大学入試を突破する英語力にとどまりません。その先のアカデミックな世界での学びに役立つ知識や、社会においてグローバルに活躍するための英語力・思考力をつけることです。残念ながら、教科書での学習のみでは、求められる力と実際に身につく力のギャップを埋めることはできません。『NEW TREASURE』を中学から高校までシリーズで使っていただくことで、そのギャップを着実に埋め、実践的な英語力を身につけることができます。6年間の英語学習のパートナーとして、多くの中高生に使っていただけることを願っています。

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