大学入試につながる実践型の長文読解問題集~『英語長文読解プラクシス』が目指すもの~

Z会
Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。

Z会では、2022年から新たな長文読解教材として『英語長文読解 プラクシス』シリーズを発刊しています。「プラクシス(Praxis)」とは英語のPracticeにあたるギリシャ語で、「実践」の意味を持ちます。その名の通り、「実践的な読解力」が「効果的に」身につくよう、監修の内田諭先生、著者の石原健志先生と徹底的に追求して作成した教材です。
2023年11月にレベル4、2024年1月にレベル1が発刊され、シリーズ全4冊が出揃います。

本記事では、本シリーズの「実践的」なポイントや、編集部のイチオシポイントをお伝えいたします。

 

『プラクシス』で身につく「実践的読解力」

プラクシス制作にあたり、生徒の読解力を確実に向上させるために、プラクシスの方針としたことは以下の3点です。

方針① 生徒に合った難度の英文で演習をする
方針② 本文の内容を深く理解するための設問をちりばめる
方針③ 当たり前に思えることにも丁寧に繰り返し取り組めるようにする

方針① 生徒に合った難度の英文で演習をする
英文選定に際しては、辞書学、英語教育学をはじめとする、英語学・応用言語学の幅広い分野における第一人者である内田先生のご研究の成果と、『受験英語をバージョンアップする(開拓社)』などのご著書があり、英語学・言語学の知見を大学受験英語の分析に取り入れていらっしゃる石原先生の入試問題への見識の深さにより、各レベルで読んでほしい英文をとりそろえることができました。また、1冊の中でも3つのSTAGEに分かれ、少しずつ難度が上がっていく仕組みとなっています。これにより、全体の学習を通して、無理なく、次のレベルに取り組めるところまで英語力を引き上げていくことができます。

方針② 本文の内容を深く理解するための設問をちりばめる
プラクシスの設問は、ときに入試や模試の即応形式にはなっていないものもあります。これは意図的なもので、「その設問の出来・不出来によって生徒をふるいにかける」ためではなく「その設問を解くことで、英文の理解が深まる」ことを狙いとしているためです。これらの設問を通じて、表面的な理解にとどまらない、正確な読解を身につけてほしいと願っています。

方針③ 当たり前に思えることにも丁寧に繰り返し取り組めるようにする
「プラクシス」では、別冊「サポートノート」も学習上、重要な効果が出るよう、設計しています。例えば最初のWords & Phrasesで扱った単語がそのあとのKey Expressions(空所穴埋め問題)やDictationに現れたり、本冊で扱った設問箇所を別の切り口で問うていたりします。これは、「学習の漆塗り効果」とも言われる、「同じことを何度も別の側面から繰り返し扱い、取り組ませることの効果」を意識してのことです。この効果については第二言語習得理論をはじめ、各所で指摘されています。入試英文を題材に、そこに出てくる要素を徹底的に身につける、をコンセプトに制作しました。

この3点を踏まえて継続的に演習ができると、入試にとどまらず、大学入学後、さらには、社会に出てからも役立つ英語力が効果的に養成できると私たちは考えています。

 

編集部イチオシのポイント

上記のポイントに加えて、ここではぜひ、担当した編集者から、イチオシのポイントを紹介させてください。

編集者A
編集者A
まず、方針①「生徒に合った難度の英文で演習をする」に関連して、素材にしている英文の内容についてです。これには単にレベルコントロールだけでなく、今、読む価値のある英文とは何か、も真剣に考えて選出しました。
その中でも私のイチオシの英文は、レベル2 STAGE2‐6の英文です。今話題の「ウェルビーイング」に触れるよいきっかけになりますし、英文内で紹介されている情報をインターネットで検索すれば、世界の大学の講義に(無料で)実際に登録することができます(Psyc 157というYale大学のオープン講座です)。
チャレンジしたい意欲のある生徒さんに新たな扉を提供できる、デジタル時代ならではの英文だと思います。デジタルに関連してで申し上げると、レベル3 STAGE2‐1のデジタルデトックスの話題も、昨今の身近なテーマとしてぜひ触れていただきたいです。
編集者B
編集者B
方針②と③に関連して、別冊「サポートノート」のCheck for Understandingをご活用いただきたいです。段落ごとの内容を理解するのにどのようなアクティビティがよいか、英文ごとに最適な形式を考え、1問1問検討しました。本冊の設問とこのアクティビティに取り組むことによって、自然と英文の内容が脳内にしみこむと思います。書く量は決して少なくないですが、その先には確実な「英文理解」の世界が待っています。

 

本書を手にとってくださる皆様へ

この教材は、受験英語、という目標を生徒の皆さんと共有しつつ、英語を学ぶ楽しさを感じてほしいと思い、チーム一丸となって制作いたしました。
そして先生方に向けては、授業で使っていただきやすいように、付属のパワーポイントや英作文コンテンツのGoogle Forms配信対応など、支援ツールもご用意しています。
一人でも多くの生徒の皆さんの英語力向上に貢献できればと思っております。

最後になりますが、この教材について著者の石原先生がさらなる教材の魅力と具体的な使い方について実際に動画で語ってくださっています。
ぜひ、下記をご覧ください。

石原先生によるプラクシス紹介

本書を、一人でも多くの方に手に取っていただけると大変うれしく思います。

 

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