導入校の声から知る 英作文指導の外部サービス活用方法

2021.12.16
Z会
Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。

英語教育において英作文指導は重要な取り組みの一つです。生徒にはなるべく多くの英作文課題に取り組んでもらい、それに対して一人ひとりに丁寧な添削指導をしたいと考えていらっしゃる先生方は多いのではないでしょうか。

一方で、次のようなお悩みもお聞きします。

  • 個別の英作文指導は時間がかかるのであまり実施できていない
  • 個別の指導を行っても添削に十分な時間がとれず、単語・文法チェックしかできない

このように授業や部活動、テストの採点などでお忙しい先生方にとって、英作文指導のために十分な時間を確保するのは容易でないようです。

そこで、ぜひ検討していただきたいのが、外部の英作文添削サービスです。

英語は他教科と比べて様々な教材を使うため、追加で新しいサービスを採用することに抵抗があるかもしれません。
しかし、実現したい英作文指導と費用のバランスを考慮しながら、外部のサービスを上手く活用されている学校もございます。授業の補完的な役割を担うようにご活用いただくと無理なく継続していけるようです。
外部サービスの導入で生徒の学習モチベーションが高まったというお声も多くいただきます。

今回は、Z会の英作文添削サービス(以降、英作文講座)を導入している学校を紹介します。どのようにサービスを活用し、生徒の英語学習にどのような効果があったのか、実際に導入している学校の声を参考にご検討ください。

 

導入例① 佐賀県立鹿島高等学校

佐賀県鹿島市にある公立の高等学校です。赤門学舎(普通科)と大手門学舎(商業科・食品調理科)という二つの学び舎を持つという特徴があります。

英語担当:鳥里 あゆみ先生

英作文の実施・指導において、時間がないことが一番のネックでした。
大学入試やその後の将来を考えても、生徒が英作文に取り組める機会を多く作る方がいいと分かってはいます。ただ、部活動やその他校務の合間に行う添削指導は時間的・体力的に負担が大きく、英作文の指導は授業で一律に行う形式にしていました。
添削は単語や文法チェックにとどまり、構成面の指導にはとても手が回らないという状況です。

他社のオンライン英作文添削サービスを活用したこともありますが、文法チェックのみで物足りなさを感じていました。

そんな中、Z会さんの「英作文講座」(オリジナル添削シリーズ「英作文講座」)を知り、パンフレットと添削済答案のサンプルを見させてもらいました。英文の構成や論理的に書くための手順まで丁寧に添削で示されており、求めていた指導が期待できると感じました。添削者による手書きの添削指導であるにもかかわらず、朱筆量が非常に多いのも魅力で導入を決定しました。

Z会さんの英作文講座は、高校2~3年生の生徒に対して年に2回ほど実施しており、英語表現の授業の一環として取り組んでもらっています。

英作文講座に取り組む前には、授業で付属のプリントを活用した指導を30~40分ほど行います。生徒に前もって英作文課題について考えてもらうことで、添削指導された答案を見た時の気づきや学びも多くなるからです。課題に取り組ませる際には、模試や英検®などの時間配分を意識し15分程度で書かせるようにしています。
答案が返却された後は、添削指導された箇所をみながらリライトさせます。

英作文講座では課題を選ぶことができ、高校2年生に対しては身近な話題を扱った書きやすい課題を、高校3年生に対しては英検®や大学受験を意識した自分の考えを述べるような課題を選んでいます。
前述したように、授業で前指導をしていますので、生徒にとって少し背伸びをするようなレベルの課題を選択しています。

英作文講座は生徒一人ひとりの英作文に対して、個別に添削指導をしてもらえるのが一番の魅力です。Z会さんの添削指導をベースにすることで、一人ひとりにあった英作文の指導ができるようになりました。

また、生徒が書いた答案に対して指摘のみで終わるのではなく、最初に褒めてからアドバイスをくださるという添削方針も非常に良いと思っています。前準備をして一生懸命に書いた答案ですので、生徒たちも出来たところを褒めてもらえるのは嬉しいようです。
答案が返却されるとどのような指導があったのかを友達同士で見せ合っている姿もよく見ます。英作文講座が刺激となり、学習意欲の向上や学ぶ楽しさに繋がっているのではないでしょうか。

当初、生徒たちの英作文への反応は「書けない、書けるはずがない」というものでした。模試や英検®の英作文に対して、白紙答案の生徒も少なくなかったです。

それが、Z会さんのサービス導入をきっかけに少しずつ変わってきました。英作文を書くことに慣れてきたのか、白紙答案が徐々に少なくなってきたのです。合わせて、模試や英検®などを受験させる時には、英作文から回答するようにと声かけも行ってきました。
今では模試や英検®などでは英作文が得点源になっています。

我が校では価値のあるサービスだと感じていますが、他校から赴任された英語科の先生からは、「こんな贅沢なサービスを使っているの?」と驚かれたこともあります。

確かに費用はかかりますが、ムダに贅沢をしているわけではありません。自分たちではZ会さんほど丁寧な添削指導はできませんし、子どもたちの為を思うとサービスを継続させてあげたいという気持ちの方が強いです。費用との兼ね合いもあり、年に1、2回と多い頻度ではありませんが、それでも効果は十分にあると感じています。

 

導入例② 東京都内の私立高等学校

続いては、東京都内のある私立高等学校さんでの導入例です。
1年は共通カリキュラム、2年からは自分の志望や適性に合わせてコースを選択します。

英語担当:田中 健二先生(仮名)

近年、大学入試における自由英作文の出題比率が高くなっており、英作文への対策が必要と感じていました。特に、国立大学や公立大学を目指す生徒には対策が必須です。
できれば全生徒へ英作文の指導をしたいのですが、コースによってはクラスの人数が多く、英語科の先生だけで対応するのは難しいと感じていました。

そんな中、Z会さんの英作文講座を試してみるのはどうかという話が出て、導入してみることにしました。
具体的には、高校2年の全生徒に対して4~7月の期間に実施しました。定期テストの期間などを除いたほぼ毎週、週末の課題として取り組ませました。1年間で生徒に実施した英作文講座は計10課題ほどになります。

Z会さんの添削指導は間違いの指摘だけでなく、生徒の書いた正解の文に対してもより良い表現を示してくれていたのが流石だと感じました。Z会さんの「正誤だけでなく考え方も指導」という部分がやはり他にはない魅力だと思います。

初回は慣れていないこともあり、朱書きによる多くの指摘をいただいた生徒がほとんどでした。英作文講座を繰り返し受ける中で、これまでの指摘を次の課題に活かせる生徒が徐々に増えていき、生徒のミスは確実に減っていきました。

英検や外部模試の自由英作文の出来を見ても、悪くない結果が出ており、「英作文講座」の導入をきっかけに、生徒の英語を書く力がついてきました。サービス導入にはもちろんそれなりの費用はかかりますが、導入して良かったです。
早慶上智を志望校にしている生徒には、高校3年次にも、課題のレベルを上げた上で、あらためて取り組んでもらうことに決めました。

 

Z会の英作文講座

Z会は一貫して添削指導にこだわってきました。90年間の添削指導ノウハウを英作文に絞り、学校のご指導にお役立ていただくために開始したのが「オリジナル添削シリーズ 英作文講座」です。

文法や単語のチェックだけではなく、文構造や考え方も丁寧に生徒に指導していきます。生徒、一人ひとりに合わせた指導で英語学習をサポートします。

 

まとめ

Z会の「オリジナル添削シリーズ 英作文講座」を活用いただいた学校をご紹介しました。自校の課題や状況を考慮して導入方法を工夫されており、生徒の英語能力をより効果的に伸ばされています。
佐賀県立鹿島高等学校では、2~3年の生徒に対して年に2回という頻度で導入されています。実際に生徒に英作文を書いてもらう前に、前準備としてZ会で用意している付属のプリントを使って指導するという活用方法が特徴的です。
以前は、模試や英検®の英作文で白紙答案が目立っていたのが、今では英作文が得点源になっているようです。導入頻度は高くはないですが、上手くサービスを活用することで生徒の英作文能力を伸ばされています。
また、東京都内のある私立高等学校では、高校2年の全生徒に対して週に1回の週末課題という形で導入されました。最初は慣れていない生徒が多く、添削済答案ではミスの指摘が目立っていたそうです。繰り返し英作文に取り組む中で、添削済答案に書かれている指摘を活かせる生徒が増え、英検や外部模試の自由英作文での結果に繋がりました。
時間がなくて思うような英作文指導ができていないとお悩みの先生方はぜひ、導入をご検討いただけますと幸いです。

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