【学校専用】オリジナル添削 FUTURE 導入事例|岡山大安寺中等教育学校

Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
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生徒が本当の意味で世の中について考え、つながるために

岡山県
岡山県立岡山大安寺中等教育学校
佐藤 宏美 先生
導入サービス
FUTURE Vol.1 添削2回付き 中学1年生
FUTURE Vol.2 添削2回付き 中学2年生
どういった経緯で「FUTURE」を導入されたのでしょうか?
数年前、当時の中学3年生がZ会の実力テスト「中学アドバンスト」を受験した際に、記述問題に課題があることがわかり、生徒の記述力を養成するための教材を探し始めました。要約型教材も含め、いろいろと検討していく中で「FUTURE」を紹介され、添削指導を受けられるテーマがあることに魅力を感じ、導入を決めました。
本校では普段から文章指導を行っていますが、いつもとは違う方に添削指導されることで生徒たちも自らの弱点に気づきやすいのではないかと考えました。
「FUTURE」はどのような場面で活用されていますか?
本校では、国語科の学校設定科目として「コミュニケーション」という授業を週に1時間(45分)設けており、その中で使用しています。
中学1年生でVol.1を、中学2年生でVol.2を使用しており、1時間で1テーマを扱っています。
2年間使っていますが、面白い教材だと感じています。
1テーマで多くの設問が与えられていますが、45分授業の中でどのように扱っていらっしゃるのでしょうか?
「FUTURE」を活用する前提として、教材内の設問を全て埋めることを目的としていません。生徒が考える時間に最も時間を割けるように優先順位を決めて授業設計を行っています。
そのため、テーマによっては一部の設問を授業内では扱わず、宿題とすることもありますし、私自身もあまり説明の時間をとりすぎないように気をつけています。
また、教材に直接記入させずにChromebookに意見を書かせ、それをクラス内で共有するということもあります。Chromebookを活用することで、他の生徒の意見を共有させながら、注目を集めた意見を書いた生徒のみをピックアップして発表させることができるため、結果的に時間を削ることができています。
「FUTURE」を扱う際に気をつけていらっしゃることはありますか?
当初、文章力を鍛えるために導入した「FUTURE」ですが、今は生徒に世の中の事象や物事について深く考えてもらうきっかけとして活用しています。
その際に気をつけているのが「つながり」です。
今現在、生徒たちは何を学んでいるのか、世の中で何が起こっているのか、生徒と周りの環境との「つながり」を見ながら、興味を持ちやすいタイミングを見計らって「FUTURE」の扱うテーマを選んでいます。ですので、扱うテーマも教材での掲載順と前後することがよくあります。
本校の生徒は、中学受験を経験しているため、比較的よく勉強をしてきています。しかし、ふと生徒に対して自分の考えや意見を求めてみると、どこかで聞いたことがあるようなテンプレート的な回答が返ってくることが多くありました。
素直な反面、人の意見を鵜呑みにしすぎているのではないかと感じる場面も見られました。
そこで、「FUTURE」を活用して、様々な視点から物事をとらえる練習をしました。
いきなり難しい題材を扱うと様々な視点から物事をとらえる練習ではなくなってしまいますので、「食べ物」など生徒にとっても身近な題材からスタートすることで、意見を出しやすく、活発な議論が行われるようにしています。
我々、教員にとっては良いアイディア集になっていますし、指導書もついているため、指導の道筋も立てやすく大変助かっています。
「FUTURE」を導入されて生徒に変化は表れましたか?
「コミュニケーション」の授業を繰り返していくうちに、生徒が自ら「FUTURE」のテーマと授業の内容や世の中の出来事とのつながりを見つけ出すようになっていきました。
また、様々な視点をもとに物事をとらえることができるようになってきたためか、生徒独自の視点を持った考えや疑問などが意見としてあがるようになってきました。
その成果を最も感じたのが、広島研修後に書かせた作文でした。
そこには「平和を築くことがいかに難しいかが分かった」「ひとくちに平和と言っても、みんな同じ方向を向いているのだろうか」「他国の戦争について考えるようになった」と生徒が様々な視点から「平和」というものをとらえ、考えた意見が書かれていました。
また、「他の人がどんなことを考えているのか知りたい」と言葉にする生徒も出てくるようになり、人間関係作りにも良い影響を与えているように感じています。
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