学校向けオンライン英会話 導入事例|石神井高等学校

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Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。

東京都
石神井高等学校
松井 聡美 先生、石崎 契 先生

実施対象(学年、属性など)2023年度実績
高校1年生 年間100レッスン受講プラン 学年全員


高校1年生でオンライン英会話を受講している都立石神井高等学校の松井 聡美 先生、石崎 契 先生にお話を伺いました。スピーキングを中心として英語を学ぶ効果について、模試の成績向上やスピーチ・ライティングへの波及効果をお聞きしました。

概要

  • アウトプット量を増やすため、年間100回の自宅での受講に踏み切る
  • オンライン英会話が模試の成績・英検®の合格者数・ライティング力の向上につながる
  • スピーキングベースで学習することで、生徒全体・4技能全域の能力向上へ

 

オンライン英会話を導入した経緯を教えてください。

英語は実技教科であり、アウトプットの量を増やしたいという考えが一番大きかったです。例えば体育ではスポーツのルールを知っているだけでは思い通りに動けないことと同じで、学んだことを使ってみないことには身につかないと考えました。
オンライン英会話を導入する以前も、英語の授業中にペアで話す機会を設けていましたが、生徒同士だと英語を話していない時間が生じることが課題でした。そこで、デジタル端末を生徒全員に持たせた機会にオンライン英会話の導入を決めました。やはり25分間続けて話すオンライン英会話は、発話量が圧倒的に多いです。
またテストに向けた予習復習をさせるより、アウトプット量の多いオンライン英会話の方が効果が高いと考えました。そこで予算を調整し、オンライン英会話の比重を大きくしました。

重きを置いた理由としては、スピーキングをベースにすることで生徒全体の英語力向上につながるという考えが、英語科として強くあったからです。音から学ぶ効率性の高さについては様々な研究結果が出ていますし、特に言語学習においては重要だと感じています。
リーディングにも効果があり、特に「映像化」の面で有効だと感じています。長文になればなるほど、英文を見てすぐに状況を思い浮かべることができるかが鍵になります。瞬間的に反応する機会を多く作ることで、英語を日本語に訳してから判断する過程をなくすことができます。共通テストや私立大学入試の出題が長文化していることを鑑みると、この「映像化」の力は重要だと思います。
同じ効果を狙った多読との相乗効果も高いですし、スピーキングで伸ばした英語力はいずれ入試の結果にもつながるのではないかと期待しています。

 

Z会の学校向けオンライン英会話を選んだ理由を教えてください。

他社と比較した時に1回あたりの費用が安価で、定期的に受講できることができる点で選びました。当初は年間40回程度の受講を考えていましたが「この値段で年に100回受けられるのなら、受講回数を増やしたい」と判断しました。数回しか受講せず効果が見えないままでは、導入しても続かないという想いもありました。
Z会のオンライン英会話は限られた予算の中でも回数を重ねることができますし、実際に、外部模試の成績を見ても継続的に取り組んだからこその結果が出ています。

また、しっかりとトレーニングされた講師だと感じられる安心感も大きいです。教員の私自身もレッスンを受けているのですが、例えば「英検®とは何か」といった教材理解をきちんとされている印象があります。講師によって受講者の話した英文をタイピングして直してくれたり、モデルの英文を提示してくれたりと、丁寧に対応してくださると感じています。

 

オンライン英会話をどのように活用していますか。

自宅での受講用に月に8回分のチケットを付与し、1週間に2回のペースで受講を進めるよう声をかけています。また受講回数を英語の成績に反映させています。
1学期は、受講状況を教員側でチェックして受講回数に応じたシールを廊下に貼ることで、誰がどのくらいレッスンを受講しているかを可視化していました。しかし、このような働きかけをしなくても、段々と生徒が自主的に受講するようになったため、2学期半ば以降は取りやめました。成績への反映が動機として大きいと思いますが、普段の学習として習慣になった点はよかったと感じています。実際に生徒から「最初はやらなければいけないと思って始めていたが、今は楽しみになっている」という声も上がっています。
見方によっては成績への反映が強制的に感じられるかもしれませんが、これを機にルーティーン学習として身につき伸びる生徒を育てていきたいですし、メリットが大きいと考えています。
中には自らレッスンの振り返りシートを作ったり、講師のイラストをかいたりしている生徒もいます。回を重ねる中で、いわゆる「推し」の講師を見つけて会話を楽しむ生徒もおり、コミュニケーションの面でよいなと感じます。

教材の選択は生徒に任せていて、それぞれフリートーク、日常英会話、検定対策などを自由に選んでいます。教材の豊富さを生かし、初年度は自由に取り組ませました。
来年度は高校2年生全員で英検®の2級以上を受験する予定なので、教員側でいくつかトピックを指定し、さらなる活用を図りたいと考えています。プレゼンテーションや英検®二次試験の面接練習への足掛かりにしていきたいです。今年度も「オンライン英会話で対策をしているから大丈夫」と話し学校での個別対策を希望しない生徒も一定数いました。教員の負担減にも繋がるかもしれませんね。

 

オンライン英会話を受講した生徒の反応・変化はいかがでしょうか。

1点目は、模試の成績が伸びたり、英検®の合格者が増えたりといった結果に表れたことです。模試の結果では、英語の伸びが明確に表れていて驚きました。1年生で英検®準1級に合格する生徒も2名おり、違う学校みたいだという声もありました。
受験勉強の成果として3年生の成績が伸びる姿はよく見るのですが、1年生のうちから成長を目の当たりにする機会はあまりないこともあって助かっています。正直に言って、ここまですぐに結果に表れるとは思っていませんでした。

2点目は、生徒の英語を話すことへの抵抗感がなくなり、プレゼンテーションやペアワークでの取り組みが活発になったこと、伝える姿勢や技術が身についたことでライティングにも効果が表れていることです。
当初のペアワークではつい日本語が出てきてしまうこともありましたが、今では3分以上英語で話し続けています。導入から時間が経つにつれて英語で話せる時間が長くなっており、力を伸ばしていると感じます。中には雑談を英語で話し始める生徒もいて驚きました。これまで見たことがない姿でしたが、英語で話すことを楽しんでいるからこそだと思います。

また、授業内でプレゼンテーションを継続的に行っているのですが、原稿を持たずに約2分間人前で話すことが難なくできるようになりました。発表活動に抵抗のある生徒はほぼいません。
特に、話の展開にストーリー性を持たせる構成力や、相手に伝えようとする姿勢が伸びていますね。一度で伝わらなかったことにめげるのではなく別の言葉で言い換えたり、あえて相手に質問を投げかけて間を埋めたりしています。黙っているだけでは何も生まれず、逆に何かしら言葉にすることから始まるという、コミュニケーションの仕方自体を生徒が身につけていますね。
学校で英検®二次試験の面接対策をしていても違いを感じます。導入していなかった1、2学年上の生徒に比べ、話すことに慣れていて堂々とコミュニケーションできていることがよくわかります。 

また、スピーキング以外の技能にも影響があり、特にライティングの力が伸びました。例えば100語の英作文を書かせた際に大抵の生徒が示す抵抗感や苦労をほとんど感じませんし、語数を下回るのは1人か2人です。英検®準2級の英作文が60語程度であることを鑑みると十分に力がついてきたと感じます。元々飛び抜けて英語ができる学年ではなかったからこそ、ライティングへの抵抗感がないことは効果として大きいです。

総じてマンツーマンで逃げずに話す、オンライン英会話が英語学習の核になっていると実感しています。

 

 

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