学校向けオンライン英会話 導入事例|智辯学園和歌山中学校・高等学校

Z会
Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。

(写真左)浅野 剛史先生(理科)
(写真右)畑中 扶美先生(英語科)

和歌山県
智辯学園和歌山中学校・高等学校
畑中 扶美 先生、浅野 剛史 先生

実施対象(学年、属性など)2023年度実績
中学1年生・2年生 200名以上
年間受講プラン(100レッスン・50レッスン)


 

オンライン英会話を導入した経緯を教えてください。

(浅野先生)
日頃から生徒に、英語をもっと身近に感じてもらいたいと思っていました。そのような中、Z会にも学校向けオンライン英会話サービスがあるということをご紹介いただき、中学1年生の先生にも話を持ちかけて、中学1年生・2年生で導入することを決めました。

(畑中先生)
英語の授業のカリキュラムが早い分、インプットはたくさん行いますが、アウトプットの機会がとれないことが課題でした。英作文のような「書く力」のアウトプットは授業内でも行っていますが、スピーキングのような「話す力」のアウトプットは、多人数の授業内で実施することは難しく、授業外でその機会を持てることに魅力を感じました。
また、英語学習は単語を書いて覚える生徒もいれば、使って初めて記憶に残るという生徒もいます。その点でアウトプットは非常に重要であり、オンライン英会話は有効だと考えています。

 

Z会の学校向けオンライン英会話を選んだ理由を教えてください。

(畑中先生)
一番のポイントは安価なことでした。個人的にオンライン英会話サービスを利用したことがありますが、それに比べても驚くほど安価でした。また、導入前に教員もトライアルレッスンを受講して、フィリピン人講師の質が高いと感じました。最近は World Englishes の時代で、母国語としての英語にこだわらず、英語能力を運用することが重視されているので、安価でたくさん受講できるところがポイントでした。
もちろん、Z会という学校教育に携わってきた会社が提供しているサービスであるという点も、安心材料として大きなポイントでした。

 

希望者を募る時、どのようなことを意識されましたか。

(浅野先生)
募集を行う際は、「リスニング力やスピーキング力を向上させよう」という声かけを行いましたが、それ以上に「英語を楽しもう」「英語は使ってこそ価値があるから、まずはやってみよう」という気軽な声かけを意識しました。また、英語科の先生とも協力しながら、オンライン英会話のよさをアピールしました。結果的に、英語が得意な生徒だけでなく、英語が苦手な生徒もたくさん集まりました。英語の成績向上につながることを期待して申し込んだ生徒もいました。

(畑中先生)
日常生活において、日本語しか使わずに生きていける日本で英語を学習することは大変です。しかし、言語である以上、実際に使うことが重要であり、英語を使ってコミュニケーションをとることは、早ければ早い方がよいという話をしました。

 

オンライン英会話をどのように活用していますか。

(浅野先生)
基本的に自宅学習用として、全て授業外で利用しています。テキストを前から順番に受講する生徒、英検®対策をする生徒など、活用の方法や頻度は生徒によって様々です。継続してたくさん受講できている生徒は、何曜日の何時に受講するかを決めていることが多いです。また、そのような生徒は、お気に入りの講師を複数見つけていて、お気に入りの講師をさらに見つけるためにも、たくさん受講しています。
また、自宅では集中して取り組めない生徒や、学校で実施してから帰宅したい生徒などもいるので、放課後に教室を使って「予約は各自でとって、放課後一緒に受講しよう」という放課後英会話クラブのようなことも行っています。受講回数が少ない生徒を中心に20名ほどに声をかけると、普段は自宅で受講している生徒も「今日は学校でやります」と申し出て、各自で同じ時間にレッスンの予約をとって受講してくれています。

(畑中先生)
Z会の営業の方から毎月、誰が何回受講しているかがわかるレポートをいただいており、それをもとに受講回数ランキングを作成し、教室に掲示しています。各クラス上位の生徒には担任の先生が表彰をするなど、生徒が継続して受講するためのモチベーションづくりを工夫しています。

 

オンライン英会話を受講した生徒の反応・変化はいかがでしょうか。

(畑中先生)
英語の苦手な生徒が、受講後にレッスン内容の復習をするようになりました。「こういう表現を学んだ」ということを話すようになったり、ICT端末上に学習記録を残したりして、「英語の表現をしっかり覚えよう」という意識の変化が出てきています。

(浅野先生)
楽しみながら英語でコミュニケーションを行う生徒が出てきました。中には、100回プランを申し込み、半年で92回分のレッスンを受講した生徒もいます。残り8回もとても楽しみにしていて、1回1回のレッスンを非常に大切にしています。純粋に英語に興味を持ってくれて、英語を楽しもうという姿勢がうれしいです。
オンライン英会話を受講したからと言って直接的に英語のテストの点数向上につながるものでもない、という長い目はとても重要だと思います。楽しみながら英語に興味を持つということが、オンライン英会話の一番よいところだと感じています。

 

 

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