“精読”から“正読”へ! ~文章を正確に読み解く力を養う「正読現代文」シリーズ~

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Z会ソリューションズ 先生向け教育ジャーナル
Z会ソリューションズでは、中学・高等学校の先生向けに教育情報を配信しています。大学入試情報、文部科学省の審議会情報をはじめ、先生方からお伺いした教育についてもご紹介します。

現代文(評論文・小説)では、内容を細かく丁寧に把握する力〈=精読力〉が問われます。文章を読解する上では、書き手の視点に立って文章を精読し、内容や構造を正しく理解することが重要です。
また、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)の「国語」は、複数の文章形式のようなボリュームのある文章や、先生と生徒との対話形式などが特徴であり、大量の文章を読んで内容や構造を正しく理解する力が求められています。さらに、2025(令和7)年度実施の共通テストから、「国語」は大問が1問追加されて「近代以降の文章」が従来の2問から3問に増えるため、この特徴は一層顕著になると予想されます。
今回は、〈精読力〉を身につけ、入試問題に立ち向かう力の養成を目標とした『正読現代文[入試基本編]』(2022年3月発刊)、『正読現代文[入試突破編]』(2021年3月発刊)の2冊をご紹介します。

 

『正読現代文[入試基本編]』

正読現代文[入試基本編]

国語の基礎力を養い、共通テストに通用する力をつけることをゴールに見据えた書籍です。「段落の問題」「指示語の問題」「空欄補入の問題」など、頻出設問パターン別の章構成で、入試で問われる代表的な設問パターンごとの解法と、解く際に押さえるべきポイントを解説しています。
例えば、共通テストや個別試験でも、「空欄補入(空欄補充)問題」は頻出の形式で、文と文とのつながりが把握できているか・文章全体の構造を理解できているか、といった力を問う目的で出題されます。
この出題に対して、「空欄補入の問題」という章では、

  1. a接続詞型(だから・しかし…)、b副詞型(もし・むしろ…)
  2. c体言型、d用言型(前後の文との結びつきを重視する)

といったように用法で分類を行い、どこに注目すると文と文とのつながりをつかめるのか、などの点を明らかにしながら設問の解説を行います。

設問
▲設問

解説
▲解説

また、書籍の最後の章では、総合的な力を確認する問題に加えて、共通テストを意識した複数文章形式の問題も掲載しています。これまでの章で、総合的な国語の力を身につけた上で、共通テストに向けた演習に挑戦できます。

紙面サンプル

 

編集者のこだわりポイント

*解説内で、問題文を内容で区切った形で再掲し、読解のポイントなる箇所をマークで示しています。また、区切ったまとまりごとに論や話の展開を図式化して確認できる形にしています。
*それぞれの問題文で、読み進める際に理解しておいてほしい語句をピックアップして問題文の下に示しています。『現代文キーワード読解』と連動している語句もあり、合わせての学習も可能です。

 

『正読現代文[入試突破編]』

個別試験に対応できるレベルの精読力の養成を重視して、実際の入試問題を用いています。第1章では、「抜き出し問題」「空欄補入問題」「接続語問題」「整序問題」などの設問別の対策を行い、第2章では、第1章で身につけた対策法を応用して、入試頻出のテーマを扱った問題を解いて実戦を積んでいきます。
さらに、解説では、文章を図式化して段落ごとに文章の内容を整理しているので、文章全体の展開や、相互に関連し合う箇所も確認できます。

紙面サンプル

また、頻出テーマを扱う第2章は「言語/文化/宗教/現代社会/文明/科学/哲学/思想/小説」にわかれ、頻出テーマを扱った文章に慣れるとともに知識も得ます。入試本番では、初めて出会う文章を限られた時間で読まなければならないため、テーマに関する知識を蓄えておくことが大切になります。

紙面サンプル

問題意識を養い、各テーマに対する教養を得る「コラム」も多く掲載していますので、〈読んで考える〉という経験の一助にしてください。

紙面サンプル

 

編集者のこだわりポイント

*掲載する文章はすべて実際の入試問題を用いていて、第2章の「頻出テーマ」も、近年の入試傾向の分析結果をもとによく出題されるものを選定しました。『現代文キーワード読解』との併用も効果的で、入試に向けた実戦的な学びが可能な一冊です。
*設問の解説は、最初に文章の構成と内容を解説→次に各設問を解説、という流れにしているので、文章の内容や論理の展開をしっかり把握してから設問の理解に進むことができます。また、選択肢問題の解説では、正答・誤答の箇所を示しているので、自分の読み方や解き方が合っていたのか、点検しやすくなっています。

 

読解には〈語彙力〉〈テーマ知識〉が必須!
『現代文キーワード読解』との併用がおすすめです!

現代文キーワード読解

文章を読み解くためには、文章の論理展開を把握し精読する力のほかに、「語彙力(※熟語やことわざだけでなく、評論文に特有の語)」と「テーマ知識」が欠かせません。これらは、日常であまり使われない難しい語も含むため、語の意味や使われ方を知っておくことで、文章の理解度が劇的に変わります。
この、「語彙力」「テーマ知識」を身につけることができる『現代文キーワード読解』と、正しく文章を読み解く力が養える「正読現代文」シリーズとを併用することで、〈語彙力・テーマ知識〉+〈精読力〉という武器を手に入れることができます。

*『正読現代文 入試基本編』では、読解に必要な語についてピックアップし、『現代文キーワード読解』でも取り上げている語に印をつけています。
*『正読現代文 入試突破編』では、『現代文キーワード読解』の章立て(科学/言語/文化・宗教/哲学・心理/近代/現代社会)と対応するようにして、レベル・内容ともに関連性をとても強めています。

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