役員の働き方

現在、Z会の取締役に加え、Z会エデュース(教室事業を担うZ会のグループ会社)の代表取締役社長を務める高畠さんは1993年入社です。入社当時から現在までの、高畠さんの変化・成長について聞きました。

多様な形で
教育に携わりたい

大学時代は4年間塾講師をしていて、卒論でも「政治と教育」をテーマにしていました。そんな教育への関心から教育業界を志望し、私自身が大学受験でお世話になっていたことや、通信教育だけでなく、出版・教室など、多様な形で教育に携われることに魅力を感じ、Z会に就職することを決めました。


 

「0から1」が自分の原点

入社して最初は高校受験部門の教室に配属され、渋谷教室で勤務していました。教室で勤務する中でも、入社2年目に新しい教室と新規コースの立ち上げに携わったことが今の自分の原点となっています。棚を組み立てたり、自分で作ったチラシを近隣の学校に配りに行ったり、試行錯誤の連続でした。

そんな「0から1」を創る裁量の大きな仕事を任せてもらえたのは大変で、緊張感もありましたが、生徒や先生、仲間たちと理想の教室を追求する日々は楽しく、充実していました。


 

新たな経験が成長に

もともと高校受験部門の教室で働いていましたが、入社8年目には大学受験部門の教室へと異動し、13年目には他の塾との協業案件を任され、18年目には教室を離れて教育ICTの世界へ飛び込み、その後、教室に戻った時は関西という未知の市場と相対し、管理職として働くという機会までいただきました。

このように、キャリアの節目で未知の領域で新たな経験が出来たことは、自身の成長につながったと考えています。


 

役員としてのこだわり

Z会グループが拡大する中で、できるだけ各部署・各社の良い取り組みを紹介するなど、社内・グループ内の人材交流の機会を創出するよう心がけています。現在はZ会、Z会エデュースだけでなく、栄光、増田塾の経営にも関わっているので、そのような機会を創ることが私の責務だと考えています。

また、「不易」であるZ会の教育理念を大事にしながら、環境の変化やお客様のニーズの変化である「流行」に敏感であることを意識しています。Z会のブログで入試情報について発信し、講演会や週1回の授業でお客様に直に触れる機会を持ち続けているのは、そのような機会にお客様から多くを学ぶことができるからですし、それをやめることで「流行」に即した判断ができなくなると思っているからです。


 

変化を振り返って

未知の領域で多くのチャレンジの機会をいただいたことで、視野が広がるとともに、多様な価値観を身につけることができたと考えています。それは、さまざまな市場で多くの人、会社と協働してきたことはもちろん、そういった機会を通じて自分や自分の所属する組織を、他社を通して客観的に捉え、謙虚になることができたからだと感じています。

また、その中で現状に満足しないマインドを会社に育ててもらったこと、仕事を通して多くの素晴らしい教育者や仲間、自分を成長させてくれる生徒に出会えたことに感謝しています。

 

今後の展望

教育を取り巻く環境が変わりつつある中、「入試が変わる中で最も質の高い指導ができる教室」として、長く愛される教室にZ会エデュースを育てていきたいです。思考力や記述力、主体的な学習への態度が求められるようになる今後の入試は、生徒の自立的な学習姿勢を培うことをめざしてきたZ会に追い風になると考えています。そんなZ会が長く大事にしてきた教育理念を、社内はもちろんグループ内にさらに浸透させていきたいです。

 

Z会の好きなところ

会社として業績は大事ですし、今の立場になってそれは常に意識していますが、それより先に「理念」を大事にして、「最高の教育」を突き詰められることがZ会で働く最大の魅力だと思っています。これは新入社員の頃から感じていたことですし、役員となった今は社員に対してそのような誇りを持って働いて欲しいなぁと願っています。