各大学の出題傾向の違いは、英語に最も顕著に現れますので、今回はかなり長くなります。ご自身の志望される可能性のある大学のみ、ご確認ください。
※「今回のひとこと」、残りの大学は入会後にご確認いただけます。
「個別試験の英語について」
① 北海道大学
過去問への取り組みは必須で、それを通じて出題形式を体感しておくことが重要です。また試験時間90分に対して分量は相当に多いため、解く順番と所要時間について戦略を立てることも必要です。
記述形式の問題が多く、そこで得点をすることが合格点につながるため自分の書いた答案がどれだけの得点となるのか、減点幅を小さくするにはどこを直せばよいのかといった、表現力に関わる部分は、添削指導を受けることによってのみ養成されます。添削課題を溜めてしまっている人は、表現力強化のために、積極的に取り組むことが必要です。
〇長文読解について
北大英語の長文は比較的読みやすく、見た目で大問1、2の対策を軽視する受験生は多いですが、過去問を参照して、中身までしっかり確認しておきましょう。短い和訳問題であったとしても、本質的な文構造の理解ができており、さらにこなれた日本語で答えなければ得点になりません。単語の難易度はそれほど高くはないため、とにかく読解の数をこなして、早く正確に読み取る力を養成すべきです。
〇英作文について
北大の英作文は、英文の中に下線があり、その中に当てはまる英文を記述する形となるので、分類的には「テーマ作文」となります。例年は、大問3で出題されます。
どのような内容の作文になるかは、その年度によって異なりますし、同じような問題が掲載されている問題集は、なかなか存在しませんので、どのような出題であっても対応できるように、「自由英作文」を書くトレーニングをしておくと良いです。
〇会話文+要約について
会話文を読んで、単語を空欄補充(記号選択)の形で解答する第4問は、得点したい大問になります。文法事項が定着しており、読解力がそこそこあれば必ず対応できますので、英語の基礎力をしっかりと磨いておきましょう。この大問で多くの時間を費やすことになると、とくに大問3の取り組み時間が短くなり、結果的に総合得点を落とすことになるため、スピードも大切になります。